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ChatGPTでできること一覧!Plusとの違いやビジネス活用例も紹介

ChatGPTは、人工知能技術の粋を集めた言語モデルであり、テキストベースの対話だけでなく、多岐にわたる機能を提供しています。

本記事では、ChatGPTの活用方法を5つのカテゴリに分類し、それぞれの具体的な機能と活用事例を詳しく解説します。
日常会話、コンテンツ生成、プログラミング支援、意思決定のサポート、学習支援など、「ChatGPTの多様な能力が実生活やビジネスにおいてどのように役立つのか」を理解することができます。

さらに、GPT-3.5とGPT-4の違いや、無料版と有料版であるChatGPT Plusの差異についても触れ、ChatGPTの今後の発展についても掘り下げていきます。

これにより、読者の皆様がChatGPTの可能性を認識し、生活やビジネスの様々な場面で効果的に活用するためのヒントを得ることができるでしょう。

最新モデル、OpenAI o1(o1-preview)について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください⬇️
OpenAI o1(ChatGPT o1)とは?その特徴や使い方、料金体系を徹底解説!

ChatGPTでできること

ChatGPTイメージ
ChatGPTのイメージ

ChatGPTは、人工知能の分野での最先端技術を駆使して開発された言語モデルです。日々進化し、多岐にわたる機能を提供しています。

ここではChatGPTができることを、大きく5つのカテゴリに分けてご紹介します。

1.テキストベースの対話

ChatGPTの最も基本的な機能は、ユーザーとのテキストベースでの対話です。ユーザーが質問やコメントを入力すると、ChatGPTはこれに対応する返答を生成します。

この機能により、さまざまな話題についての会話が可能になります。日常会話から専門的な知識に関する質問まで、幅広い対話が実現します。

テキストベースの会話イメージ
テキストベースの会話イメージ

2.様々なコンテンツの生成

ChatGPTは、コンテンツの生成においても強力な能力を持っています。
物語、詩、レポート、メールのドラフト作成など、多様な文書を生成することが可能です。また、ユーザーの指示に基づいて、特定のスタイルやトーンでコンテンツを作成することもできます。

【ChatGPTでレポート作成】

【メール作成の効率化】
➡️ChatGPTでメール作成を効率化!プロンプト例や注意点を解説

【ChatGPTで小説執筆】
➡️ChatGPTで小説を書く方法を解説!ポイントやプロンプト例も紹介

3.プログラミング

プログラミングやコーディングにおいても、ChatGPTは有用です。コードの例、デバッグの助け、アルゴリズムの説明など、プログラミング学習の支援から実際の開発プロセスのサポートまで、様々な形で利用することができます。

ChatGPTでゲームを作成

コードの文書化

【関連記事】
➡️ChatGPTをプログラミングに活用するコツを解説!対応言語や使用例も

4.意思決定やアドバイスの提供

ChatGPTは、意思決定プロセスをサポートするためのアドバイスを提供することもできます。

意思決定アドバイス
意思決定アドバイス

その他にも、製品選定、出張計画、キャリアアドバイスなど、様々な選択肢について、情報提供や異なる視点からの比較と考察を行うことができます。ただし、ChatGPTの提供する情報やアドバイスは参考程度に留め、最終的な判断はユーザー自身が行う必要があります。

キャラクター風の応答をさせる例

人生相談をしてもらう

5.学習サポート

ChatGPTは、学習と教育の分野でも強力なサポートツールとなり得ます。さまざまな教科の質問に答えることができます。

また、学習方法に関するアドバイスや、より深い理解を得るための追加資料の提案も行います。生徒や学生だけでなく、自己啓発を目指す大人にとっても有益です。

【関連記事】
➡️ChatGPTを英会話・英語学習に活用する方法!使い方やプロンプト例を紹介

プログラミング練習

TOEICの問題作成

日本国憲法を分かりやすく説明


ChatGPT-3.5とChatGPT-4の違い

項目 GPT-3.5 GPT-4 比較
パラメータ数 1750億 5700億 従来の約3.3倍
マルチモーダル入力 なし あり 画像や音声などの非テキストデータの処理が可能
最大入力サイズ 2048トークン 4096トークン 2倍の入力処理
生成される文章の長さ 約5,000文字 約25,000文字 5倍の長文生成
コード生成能力 低い 高い より複雑なコード生成が可能
論理的な文章生成能力 低い 高い 矛盾や誤情報の少ない文章生成
専門的な知識 低い 高い 専門分野にも対応した文章生成
安全性 低い 高い 差別的・暴力的な文章生成リスクの低減

参考:Reserch:GPT-4(OpenAI)

上位モデルであるGPT-4は、GPT-3.5と比較して大幅な性能向上を遂げています。パラメータ数の増加により、より複雑なタスクへの対応が可能となり、画像や音声などのマルチモーダルな入力処理もできるようになりました。

また、最大入力サイズと生成される文章の長さが拡張されたことで、より長文の生成が可能になっています。

【関連記事】
➡️ChatGPTの文字数制限は?回避方法やモデル別の上限について解説

さらに、GPT-4は、コード生成能力や論理的な文章生成能力においても優れており、専門的な知識を要する分野にも対応できます。さらに、安全性の面でも改善が見られ、差別的・暴力的な文章の生成リスクが低減されています。

GPT-4の登場により、ChatGPTの活用の幅がさらに広がり、より高度で多様なタスクへの対応が可能になったと言えるでしょう。


ChatGPTの無料版と有料版(ChatGPT Plus)の違い

以下は、ChatGPTの有料版(ChatGPT Plus)と無料版の機能を比較した表です。

機能 ChatGPT Plus 無料版
利用可能なモデル GPT-4,GPT-3.5 GPT-3.5のみ
入力可能な文字数 約4,096文字 約2.048文字
ブラウジング機能 有り なし
画像生成機能 有り(DALLE-3) 無し
GPTsの利用・作成 利用可能 利用不可
グラフの生成 可能 基本的に不可

ChatGPT Plusを利用することで、より高度かつ滑らかな会話が可能になり、充実したサービスを利用できるようになります。

【関連記事】
➡️ChatGPTの無料版と有料版の違いは?各モデルの特徴と活用例を解説!


ChatGPT Plusでできること

ChatGPTの有料版であるChatGPT Plusでは、無料版に比べてに多様な機能を提供しています。

ここでは、ChatGPT Plusの特に注目すべきメリットをいくつかご紹介し、それぞれの機能が私たちの仕事や学習、日常生活にどのように役立つのかを事例と共に解説します。

より高度なモデルであるGPT-4が利用可能

GPT-4は米国統一司法試験において、GPT-3.5は下位10%程度の点数だったのに対し、上位10%に相当する成績を出しました(グラフ左から6番目)。
またその他の試験においてもGPT3.5(青色)よりも好成績を残しています。

UBE-GPT4
UBE-GPT4 (参考:OpenAI GPT-4 reserch)

また、当初は英語での質問・回答において特に優れた性能を誇って居ましたが、GPT-4では日本語を始めとする多様な言語での利用において、GPT-3.5よりも高いパフォーマンスを示して居ます。

GPT4.0日本語処理
GPT4.0日本語処理 (参考:OpenAI GPT-4 reserch)

画像の入力・生成

ChatGPT Plusでは。DALL-E3による画像生成機能が備わっています。
これにより、ユーザーが入力したテキストから画像を生成することができます。

例えば、「写真のイラスト化」や「類似画像の生成」を依頼すると、以下のように指示に沿った画像を生成してくれます。
類似画像生成例
類似画像生成例


以下では実際の活用例を紹介します。

商品と着用イメージを同時につくる

ラフ画をロゴにする

【関連記事】
➡️ChatGPTを使って広告バナーを作成する方法!作成例やプロンプトも紹介

また、GPT4にはマルチモーダル機能が搭載されており、入力された画像を元に回答を生成することが可能です。

例えば画像を入力してみます。
GPT画像説明
GPT画像説明

すると画像を読み取り、説明・解説を生成します。
他にも以下のような事例が投稿されています。

スクリーンショットからJavaScriptに変換する

視覚障害者のために画像から情報を説明する

画像入力機能を使うことで、アップロードした画像に関する質問をすることができます。例えば、画像内の物体を識別するよう依頼したり、画像のシーンを説明してもらったりすることが可能です。その画像を解析し、それに関連するテキスト情報を提供します。

語学学習や英会話の練習

ChatGPTは多言語対応能力を活かし、言語学習の強力な支援ツールとして機能します。英作文の添削や問題提供を通じて学習者の能力向上に貢献し、具体的なフィードバックにより文法や表現方法を改善できます。

また、音声会話機能による英会話練習は、実際の会話に近い体験を提供し、リスニングやスピーキングの向上に役立ちます。GPT-4ではこれらの機能がさらに精度高く提供され、自然かつ実践的な学習体験を実現し、言語学習の新たな可能性を開拓しています。

ChatGPT音声入力
ChatGPT音声入力


また音声会話機能は、スマホアプリ限定です。

【関連記事】
➡️ChatGPTの音声入力・音声会話機能が便利!設定方法や使い方を解説

ドイツ語の読解サポート

英会話での細かな間違いを指摘

高度なプログラミング

GPT-3.5でも可能だったプログラミング関連のタスクは、GPT-4においてさらに高精度で行うことが可能になりました。
以下に、GPT-4を活用したプログラミングの例を簡潔に説明します。

  • コード生成
    GPT-4は、ユーザーからチャットでの指示に基づいて、即座に機能するコードを生成することができます。

VBAリクエスト画像
VBAリクエスト画像

例えば、GPT4Vの画像認識機能を用いてスクリーンショットからVBAの作成が可能です。

スクショからVBA作成
スクショからVBA作成

【関連記事】
➡️ChatGPTでVBAマクロを作成する方法をわかりやすく解説!


  • デバッグ
    GPT-4は、コード内のエラーを特定し、修正案を提案する能力においてもGPT-3.5を上回ります。ユーザーがバグを含むコードを提供すると、GPT-4は問題点を指摘し、どのように修正すべきか具体的なアドバイスを提供します。

  • コードレビュー
    GPT-4は、コードレビューのプロセスもサポートします。他の開発者が書いたコードを分析し、その品質や効率性についてフィードバックを提供することができます。

これらの例からもわかるように、GPT-4を活用することで、プログラミング関連の作業をより高精度かつ効率的に行うことが可能になります。

【関連記事】
➡️ChatGPTはコードレビューに最適!メリットや活用方法を徹底解説

記事の作成やSEOライティング

GPT-4は、GPT-3.5に比べて文脈理解能力と出力精度が大幅に向上し、より洗練された文章生成が可能になりました。特に記事作成やSEOライティングで役立ちます。

例えば「あなたはプロのWebライターです。キーワード「50代 男性 ダイエット」を対象とした包括的でSEO最適化されたブログ記事のアウトラインを作成し、「50代 男性 ダイエット」のユーザーを対象として、3000〜5000文字の長さにしてください。」と指示をします。

SEOライティング画像
SEOライティング画像

GPT-4は、指定されたキーワードやトピックに基づき、効率的に高品質なコンテンツを生成できます。
また、競合分析を踏まえた独自の価値提案でコンテンツを作成し、SEO強化のための要素を組み込んだコンテンツにより、検索エンジンでの視認性を高めます。

詳しくは以下の記事で紹介しています。
【関連記事】
➡️ChatGPTでブログ記事を作成する方法を解説!プロンプト例も紹介

グラフの作成やデータの加工

ChatGPT Plusは、「Advcanced Data Analysis」という機能が搭載されています。
この機能は、数値データの分析、グラフの作成、データの加工といった作業をサポートし、ビジネスの意思決定プロセスや学術研究に貢献します。

また、複雑なデータセットを扱う際にも、直感的に理解しやすい形式で情報を整理・提示することができるため、データドリブンなアプローチがより手軽になります。

【関連記事】
➡️Advanced Data Analysis(Code Interpreter)とは?その機能や活用例を解説

Bitcoinチャートの分析

csvをアップロードしてトレンドを可視化


ChatGPTの日常での活用事例

ここでは、ChatGPTが日常生活のさまざまな場面でどのように活用できるかを具体的な事例とともに紹介します。

  • 1.情報収集・知識の習得
  • 2.創作活動
  • 3.日常会話や相談の相手として

ChatGPTを効果的に活用することで、自己成長や問題解決、そしてより充実した日常生活を実現する方法を見出しましょう。

情報収集・知識の習得

ChatGPTを利用することで、ニュースやブログの要約、未知の用語や専門知識の解説など、幅広い情報収集と知識の習得が可能になります。

例えば複雑なレポートの要点を読み込み、回答を生成することができます。

ChatGPTで要約の画像


ChatGPTで要約

これにより、効率的に必要な情報を得られるだけでなく、学習効率や仕事の質も向上します。

【関連記事】
➡️ChatGPTに要約を依頼する方法を解説!論文やPDFを読み込ませるコツ

創作活動

ChatGPTは創作活動をサポートし、日常会話や相談にも応じる多才なツールです。小説や詩の創作、歌詞や脚本のアイデア出し、ブログやSNS投稿の作成、そして創作アイデアの整理を支援します。

ChatGPTで作詞作曲

漫画作成のサポートツール

小説編集者

【関連記事】
➡️ChatGPTで小説を書く方法を解説!ポイントやプロンプト例も紹介

日常会話や相談の相手として

献立提案GPT
献立提案GPT

また、晩御飯のメニュー提案や恋愛相談など、ささいな悩みにも対応し、日々の生活に役立つアドバイスを提供します。

これらの機能により、ChatGPTは創作のプロセスを豊かにし、日常生活の頼れるサポーターとして活躍します。


ChatGPTのビジネスでの活用事例

ここでは、ChatGPTがビジネスシーンにおいてどのように活用できるかを具体的な事例とともに紹介します。

  • 1.日々のタスクの効率化
  • 2.マーケティングへの活用
  • 3.カスタマーサポート

ChatGPTを戦略的に活用することで、企業はどのように競争力を高め、より良い顧客体験を提供できるかを見ていきましょう。

日々のタスクの効率化

ChatGPTを活用することで、日常業務が大きく効率化されます。特に、資料作成や議事録作成などの時間を要する作業において、その能力を発揮します。ChatGPTは、与えられた情報や指示に基づき、迅速かつ正確に文書を生成することができます。これにより、業務の時間短縮はもちろん、作業の品質向上にも繋がります。

デジタル法制画像
デジタル法制画像

例えば、日本では米MicrosoftがChatGPTの技術を政府に提供しています。

  • デジタル庁はまず3億円を投じ1年間利用する方針
  • 国会答弁の下書き議事録作成などで業務効率化
    機密情報を扱えるように専用設備を国内に置き、政府は国会答弁の下書きや議事録作成といった用途で活用しています。

参考:
霞が関の業務効率化に向け生成AI活用研修、19省庁から43職員が参加
AI 時代の官民データの整備・連携に向けたアクションプラン

マーケティングへの活用

マーケティング領域においても、ChatGPTの活用は非常に有効です。
広告文やキャッチコピーの作成から始まり、ターゲット顧客の特定、顧客分析、市場調査といった幅広い活動をサポートします。

ChatGPTは、マーケティング戦略の策定に必要な情報を提供し、効果的な広告キャンペーンの立案を助けます。また、多様な市場データを分析し、ターゲットとなる顧客層の傾向やニーズを明確にすることができます。

【関連記事】
➡️ChatGPTをマーケティングに活用!そのコツやプロンプトを徹底解説!

キャッチコピーの作成

Webサイト・ロゴ・市場分析を一貫して行う

自社製品のSWOT分析を行う

カスタマーサポート

カスタマーサポート領域におけるChatGPTの活用は、顧客満足度の向上に直結します。ChatGPTを使うことで、顧客からの様々な質問に迅速かつ正確に回答することが可能になります。

これにより、24時間365日体制での対応が実現し、顧客からの信頼獲得へと繋がります。さらに、顧客情報の管理や分析を行うことで、よりパーソナライズされたサービスの提供が可能になります。

【関連記事】
➡️ChatGPTとチャットボットの違いを徹底解説!それぞれの活用事例も紹介


上記で紹介した事例以外にも、医療、金融、クリエイティブ産業など、様々な分野でChatGPTの活用が広がっています。

詳しくは以下の記事で50の活用事例を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
➡️ChatGPTの活用事例50選!企業や自治体、教育現場での例を徹底解説!


まとめ

ChatGPTは、人工知能技術の進歩によって生まれた革新的な言語モデルであり、私たちの生活やビジネスに大きな影響をもたらしています。テキストベースの対話を通じた日常会話から、教育支援、コンテンツ生成、プログラミング支援に至るまで、ChatGPTは実に多様な場面で活用することができます。

また、GPT-3.5からGPT-4へのバージョンアップにより、その能力はさらに拡張され、より複雑なタスクへの対応やマルチモーダルな入力の処理が可能となりました。

ChatGPTの潜在的な可能性は計り知れません。私たちは、ChatGPTをどのように活用するかを自ら見出し、創造性を発揮することで、より豊かで効率的な生活やビジネスを実現できるでしょう。ChatGPTは、単なるツールにとどまらず、私たちの発想力を刺激し、新たな価値を生み出すパートナーとなる存在です。今後もChatGPTの進化に注目し、その可能性を最大限に引き出していきましょう。

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監修者

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

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