この記事のポイント
- OpenAI社により、ChatGPTの利用には年齢制限が設けられています。
- ChatGPTは、教育現場で適切に利用されることで、学習の質を高めることができます。
- 他社AIサービスとの年齢制限の比較や、AIスキル学習プラットフォームについても紹介しています。
監修者プロフィール
坂本 将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
ChatGPTを利用すれば、高度なAI技術を手軽に体験できますが、年齢制限があることをご存知でしょうか。
本記事では、ChatGPTの年齢制限について、その背景や他社AIサービスとの比較、教育現場での適切な活用方法を詳しく解説します。
さらに、AI技術を使いこなすためのスキルが学べるプラットフォーム「ロボシンク」も紹介。年齢制限の理由やAIの安全かつ有効な活用方法を知ることで、ChatGPTをより深く理解できるはずです。
最新モデル、OpenAI o1(o1-preview)について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください⬇️
OpenAI o1(ChatGPT o1)とは?その特徴や使い方、料金体系を徹底解説!
目次
ChatGPTの年齢制限とは
ChatGPTの利用には13歳以上であることが求められ、18歳未満の場合は親権者や法定代理人の同意が必要です。このことは、ChatGPTを提供するOpenAI社の利用規約から確認できます。
参考:OpenAI 利用規約
年齢制限を設けた理由について、ChatGPTに尋ねたところ、「主に12歳以下の子どもたちがネットリテラシーの不足からオンライン上でのトラブルに巻き込まれるのを防ぐため」とのことでした。
また、AIが生成する情報の信頼性や、不適切なコンテンツへのアクセスといった問題も、年齢制限の理由として考えられます。
子どもたちがAIを安全に利用できるようにするには、適切な教育とガイダンスが不可欠です。年齢制限は、子どもたちを守るための重要な措置の一つと言えるでしょう。
ChatGPTの年齢制限
ChatGPTと他社AIサービスの年齢制限比較
生成AIの利用に年齢制限を設定しているのは、ChatGPTだけではありません。年齢制限とサービスの特徴について、他社AIサービスと比較してみました。
サービス | 年齢制限 | 特徴 | 画像 |
---|---|---|---|
ChatGPT | 13歳以上 | 広範なトピックをカバー。 会話形式で情報提供やテキスト生成が可能。 |
|
Microsoft Copilot | 13歳以上 | Bingの検索エンジンと統合。 | |
Gemini | 地域により異なる | 文章の自然さやマルチモーダル性能が強み。 |
どのサービスも、地域差はありますが13歳を基準としているようです。これは、各社がユーザーの安全とプライバシーを守るために、共通の取り組みを行っていることを示しています。年齢制限は、AIサービスを適切に利用するための重要な指標の一つと言えるでしょう。
教育現場におけるChatGPTの適切な活用方法
文部科学省は、生成AIの学校教育利用に関する暫定的なガイドラインを公表しています。
その中で、適切な利用例としてグループ学習での活用や英会話の練習相手としての使用、情報モラル教育の一環としての利用が挙げられています。
例えば、グループ学習では、ChatGPTを使って生徒たちが協力して情報を収集・整理し、議論を深めることができます。英会話の練習では、ChatGPTを相手に会話のシミュレーションを行うことで、生徒たちは自信を持って英語を話す機会を得られます。
一方、読書感想文の提出やテストでの使用など、不適切な利用とされる例もあります。教員がAIの特性を理解し、適切な利用方法を生徒たちに指導することが重要です。
また、情報の真偽を確認するファクトチェックの教育や、教員自身のAIリテラシー向上も今後の課題として挙げられています
ChatGPTの年齢制限イメージ
無料でAIスキルを学べるおすすめプラットフォーム
これからの時代において、生成AIを正しく理解し、それを適切に活用する能力は年齢に関係なく必要になると考えられます。
そこで、AIスキルを無料で学ぶことのできるサービス 「ロボシンク」をご紹介します。
ロボシンクの概要
ロボシンクは、ChatGPTや画像生成AIのDALL-E 3、動画生成AIなど、幅広いAI技術の使い方を無料で学べるプラットフォームです。このサービスは、動画教材を中心に様々な生成AI技術について学べる機会を提供しています。
AI技術の基本的な操作方法や、画像生成、拡張の方法など、初心者から経験者まで幅広く対応しています。
ロボシンク イメージ
ロボシンクの始め方
- まず、ロボシンクの公式ウェブサイトにアクセスします。
画面左側中央の「無料ではじめる」をクリックすると、以下のような会員登録場面が表示されます。ご自身のメールアドレスと、任意のパスワードを入力し、「会員登録」をクリックします。
会員登録
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1.の手順を踏むと、入力したメールアドレス宛にメールが届きます。「本登録を完了する」を選択して、会員登録は完了です。
本登録のメール
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本登録完了後、画面をスクロールするとコースの一覧が表示されます。
コース一覧
学習したいコースを選択すると、教材である動画を視聴できます。
ひとつのコースが細かいセクションに分かれており、基礎から応用まで、段階的に学ぶことができるようになっています。
多様なコースが用意されており、画像生成や動画生成に興味がある方にもおすすめです。
教材動画
学べるコース一覧
ロボシンクでは、以下のコースが展開されています。
- ゼロから始めるChatGPT入門
- ゼロから始めるGemini入門
- 画像生成AI DALL-E 3入門
- 動画生成AI Pika入門
- 画像生成AI Midjourney入門
- 画像生成AI AI Stable Difussion入門
- 画像生成AI Firefly 入門
ロボシンクの提供コース
AIスキルを身につけることは、これからのデジタル社会を生きていく上で欠かせない要素となっています。
ロボシンクのようなプラットフォームを活用して、AIの適切な使用方法を学び、より豊かなデジタルライフを送ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
本記事では、ChatGPTの年齢制限について詳しく解説しました。
ChatGPTの年齢制限は、ユーザーを保護するための重要な措置であり、特に子どもたちがAIを安全に利用できるようにするには、適切な教育とガイダンスが不可欠であることを説明しました。
また、教育現場では、文部科学省が公表したガイドラインに従い、生成AIを有効活用することが推奨されていることを紹介しました。
さらに、ChatGPTだけでなく、他のAIサービスも同様の年齢制限を設けていることを比較し、これが業界全体の共通の取り組みとなっていることを示しました。
加えて、AIスキルを学ぶためのリソースとして、ロボシンクのようなプラットフォームが有効であり、AIスキルを身につけることがこれからのデジタル社会を生きていく上で欠かせない要素となっていることを紹介しました。
年齢制限がAIの安全な使用を保証するために不可欠であり、教育や学習におけるAIの活用が増えている現状が明らかになります。AI技術の適切な使用に自信が無い方は、ロボシンクのようなプラットフォームを活用し、AIスキルを身につけることをおすすめします。