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【例文つき】ChatGPTへの質問の仕方とコツをわかりやすく解説!

この記事のポイント

  • ChatGPTに適切な質問をするコツを解説
  • ChatGPTとの対話を効率化する質問テンプレートも紹介
  • プログラミング学習や英語学習など、具体的な活用事例も紹介
  • ChatGPTの利用時に注意すべきポイントについても言及

監修者プロフィール

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

ChatGPTを使いこなすには、質問の仕方が鍵となります。しかし、「どのように質問すれば良いのか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
実は、ChatGPTに適切な質問をするためには、いくつかのコツがあります。

本記事では、そんなChatGPTとの対話を最適化するための質問テクニックを詳しく解説します。 質問テンプレートの活用法や、プロンプトエンジニアリングの手法、さらには質問する際の注意点まで、ChatGPTを使いこなすためのノウハウを余すところなくお伝えします。

この記事を読めば、あなたもChatGPTとのコミュニケーションが格段にスムーズになること間違いなしです。ぜひ最後までお読みください。

最新モデル、ChatGPT4o(GPT-4o)について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください⬇️
ChatGPT-4o(GPT4 omni)とは?使い方、料金など詳細を徹底解説!

ChatGPTへ質問する時のコツ

ChatGPTから適切な回答を得るには、質問の仕方が重要です。以下のようなコツを意識することで、より良い結果を得ることができます。

1. 明確性

質問の目的や背景を明確に伝え、必要な情報を具体的に提示する。

  • 例: 「〇〇について教えてください」ではなく、「〇〇の歴史的背景と現代における影響について教えてください」と具体的に質問する。

2. 直接性

質問はシンプルかつ直接的に表現し、余計な情報は避ける。

  • 例: 「もし良ければ、できれば、〇〇について教えていただけませんか?」ではなく、「〇〇について教えてください」と簡潔に質問する。

3. 分割

複数の質問がある場合は、1つずつ分けて質問する。

  • 例: 「〇〇と△△の違いは何ですか?また、□□の特徴は何ですか?」ではなく、「〇〇と△△の違いは何ですか?」「□□の特徴は何ですか?」と分けて質問する。

「不適切な質問の例」と「適切な質問の例」

ここでは、不適切な質問例と適切な質問例を比較しながら、効果的な質問の仕方を具体的に見ていきましょう。

不適切な例
不適切な例


上記の例では、質問の意図が明確でなく、背景情報も不足しています。また、複数の質問が混在しているため、ChatGPTが的確に回答することが難しくなります。


一方、以下のような質問は、明確で具体的であり、ChatGPTにとって回答しやすいものです。

  • ChatGPTを使って、英語学習において効果的な勉強法を教えてください。特に、リスニング力とスピーキング力の向上に焦点を当てて、具体的な学習方法を提案していただけますか。
  • 機械学習を用いた画像認識システムの開発について、初心者にもわかりやすく解説してください。特に、データセットの準備、モデルの選択、学習の実行、評価方法の4点について、詳しく説明をお願いします。

適切な例
適切な例


これらの質問は、目的や背景が明確で、必要な情報が具体的に提示されています。また、1つの質問に焦点が当てられているため、ChatGPTが的確に回答できます。


ChatGPTに適切な質問をすることのメリット

適切な質問をすることで、以下のようなメリットが期待できます。

  • 情報の精度向上
    ChatGPTが質問の意図を正確に理解し、より的確な回答を提供できます。
  • 効率的なコミュニケーション
    不要なやり取りが減り、目的の情報をスムーズに入手できます。
  • 問題解決の促進
    ChatGPTが問題の本質を理解し、実践的な解決策を提案しやすくなります。

適切な質問は、ChatGPTの能力を最大限に引き出し、利用者にとってのメリットを最大化するために不可欠です。


「プロンプト」と「プロンプトエンジニアリング」

ChatGPTを効果的に活用するためには、「プロンプト」と呼ばれるChatGPTへの指示や質問の設計が重要です。

ここでは、「プロンプト」の概要と、より良いプロンプトを設計するための技術である「プロンプトエンジニアリング」について詳しく解説します。

プロンプトとは

プロンプトとは、ChatGPTに与える指示や質問のことを指します。プロンプトは、ChatGPTとのやり取りにおいて、ユーザーが意図を伝え、望む応答を引き出すための重要な手段です。

プロンプトの質は、ChatGPTの応答の質に直結します。曖昧で不明確なプロンプトでは、ChatGPTは的確な応答を生成できません。
一方、明確で具体的なプロンプトを与えることで、ChatGPTの能力を最大限に引き出すことができます。

【関連記事】
➡️ChatGPTのプロンプトとは?効果的な書き方やコツ、活用例を紹介)

プロンプトエンジニアリングとは

プロンプトエンジニアリングとは、「ChatGPTからより良い結果を得るために、効果的なプロンプトを設計する技術」のことを指します。

プロンプトエンジニアリングでは、以下のようなポイントに注目します。

明確で具体的な指示

ChatGPTに何をして欲しいのかを明確に伝えることが重要です。

例えば、「あなたは優秀な英語教師です。生徒に英語のスピーキング力を向上させるためのアドバイスを具体的に提供してください。」のように、ChatGPTの役割と期待する応答を明示します。

文脈の提供

ChatGPTが質問や指示を適切に理解できるよう、必要な背景情報を提供します。

例えば、「私は英語学習者で、現在TOEICのスコアは600点です。来月のテストで700点以上を目指しています。」のように、ユーザーの状況や目的を伝えることで、ChatGPTは的確なアドバイスを提供しやすくなります。

期待する出力の指定

ユーザーが望む応答の形式やスタイルを指定することで、ChatGPTの出力をコントロールできます。
例えば、「回答は箇条書きで、それぞれの項目は50字以内でお願いします。」のように、応答の形式や長さを指定します。

ステップバイステップの指示

複雑なタスクは、一度に説明するのではなく、段階的な指示に分割することで、ChatGPTにとって理解しやすくなります。
例えば、「まず、この文章の要点を3点にまとめてください。次に、各要点について、100字程度で解説を加えてください。最後に、この文章の問題点を指摘してください。」のように、タスクを小さなステップに分けて指示します。

例示

具体例を示すことで、ChatGPTは求められているタスクをより正確に理解できます。
例えば、「以下のような書き出しで、約200字の文章を作成してください。『春の訪れを感じる陽気な日曜日、私は家族とともに近所の公園へとピクニックに出かけました。』」のように、期待する応答の例を提示します。

プロンプトエンジニアリングを活用することで、ChatGPTの能力を最大限に引き出し、より良い結果を得ることができます。

プロンプトエンジニアリングについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
➡️プロンプトエンジニアリングとは?コツやChatGPTで使える例文も紹介


ChatGPTとの対話を効率化する質問テンプレート例

ChatGPTを効果的に活用するためには、目的に応じたテンプレートを活用することも有効です。

ここでは、様々な場面で活用できるテンプレート例を紹介します。

文章要約テンプレート

【テンプレート】

以下の文章を、[要約の長さ]で要約してください。また、要約した文章のポイントを[ポイント数]点挙げてください。[文章]」

【実際のプロンプト例】
以下の文章を、200文字程度で要約してください。また、要約した文章のポイントを3点挙げてください。[要約して欲しい文章]

このプロンプトを使うことで、ChatGPTに長文を要約してもらい、ポイントを整理することができます。会議の議事録や長めの記事の要約などに活用できるでしょう。

【関連記事】
➡️ChatGPTに要約を依頼する方法を解説!論文やPDFを読み込ませるコツ

コンテンツ生成テンプレート

【テンプレート】

[トピック]について、[文章の長さ]程度の文章を作成してください。[トーン]な口調で、[ターゲット読者]向けに書いてください。

【実際のプロンプト例】
健康的な食生活について、800文字程度の文章を作成してください。親しみやすい口調で、20代から30代の女性向けに書いてください。

このプロンプトは、ChatGPTに特定のトピックについての文章を生成してもらうことができます。
ブログ記事の下書きや、SNS投稿の作成への活用がおすすめです。

【関連記事】
ブログ記事作成
➡️ChatGPTでブログ記事を作成する方法を解説!プロンプト例も紹介

SNS運用
➡️ChatGPTを使ってTwitter(X)を運用を効率化する方法を徹底解説!

データ分析テンプレート

【テンプレート】

[データセット]を分析し、[分析の目的]を達成するためのインサイトを提供してください。[グラフの種類]を用いて、結果を視覚的に表現してください。

【実際のプロンプト例】
顧客の購買履歴データを分析し、販売戦略の改善につながるインサイトを提供してください。棒グラフと散布図を用いて、結果を視覚的に表現してください。

このプロンプトを使うことで、ChatGPTにデータ分析を行ってもらい、インサイトを得ることができます。
マーケティング戦略の立案や、事業の意思決定などに活用できるでしょう。

【関連記事】
データ分析
➡️ChatGPTをデータ分析へ活用する方法を解説!プロンプト例も紹介

マーケティングへの活用
➡️ChatGPTをマーケティングに活用!そのコツやプロンプトを徹底解説!

アイデア生成テンプレート

【テンプレート】

[問題]を解決するための斬新なアイデアを[アイデアの数]個提案してください。各アイデアについて、[要素1]、[要素2]、[要素3]の観点から説明してください。

【実際のプロンプト例】
食品ロスを減らすための斬新なアイデアを3個提案してください。各アイデアについて、具体的な実施方法、期待される効果、実現可能性の観点から説明してください。

このプロンプトを使うことで、ChatGPTに問題解決のためのアイデアを提案してもらうことができます。
ブレインストーミングや新規事業の立案などに活用できるでしょう。

【関連記事】
スピーチ原稿の作成
➡️ChatGPTでスピーチ原稿を簡単に作成!シーン別のプロンプトを紹介

デザインアイデアの創出
➡️ChatGPTでデザイン作成をする方法を解説!活用例やプロンプトも紹介

このほかにも、日々のタスクやビジネスで使えるプロンプトテンプレートを多数紹介しています。
興味のある方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
➡️【すぐに使える】ChatGPTのプロンプトテンプレート30選【ビジネス】


ChatGPTの活用事例

ChatGPTは様々な場面で活用できます。
以下に、具体的な活用事例をいくつか紹介します。

プログラミング学習の支援

プログラミング学習において、ChatGPTは大変役立ちます。プログラミングの基本概念や特定の言語の文法について、ChatGPTに質問することで、理解を深めることができます。

また、コードの書き方やエラー解決のためのアドバイスを得ることで、学習の効率を高められます。

【関連記事】
➡️ChatGPTをプログラミングに活用するコツを解説!対応言語や使用例も

英語学習のパートナー

英語学習においても、ChatGPTは優れたパートナーとなります。
ChatGPTには音声会話機能が備わっているため、英語で質問や会話をすることで、リーディングだけでなくリスニングの練習も可能です。

さらに、ChatGPTに英作文の添削文法の説明を求めることで、ライティングとグラマーのスキルを向上させることができます。

【関連記事】
英語学習に活用する方法
➡️ChatGPTを英会話・英語学習に活用する方法!使い方やプロンプト例を紹介

英文添削に活用
➡️ChatGPTを英文校正に活用する方法やプロンプトをわかりやすく解説!

ビジネス文書の作成支援

ビジネスの場面でも、ChatGPTは活用できます。
会社案内やプレスリリースなどのビジネス文書の作成を、ChatGPTに助けてもらうことで、業務の効率化が図れます。

また、ChatGPTに文書の目的や対象読者を伝えることで、適切な文体やフォーマットで文書を生成してもらえます。

【関連記事】
ビジネスメール作成
➡️ChatGPTでメール作成を効率化!プロンプト例や注意点を解説

議事録の作成
ChatGPTで議事録作成!文字起こしツールやプロンプト例を交えて解説

市場調査とユーザーフィードバックの分析

市場調査やユーザーフィードバックの分析にも、ChatGPTは役立ちます。
製品やサービスに対するユーザーの声を収集し、ChatGPTに感情分析をしてもらうことで、ユーザーの意見を効率的に分類し、改善点を見つけることができます。

【関連記事】
➡️ChatGPTを用いたペルソナの作り方!実際のプロンプトを交えつつ解説

教育現場での活用

教育現場でも、ChatGPTの活用が期待されています。学生の質問に対して、ChatGPTが分かりやすく解説することで、教師の負担を軽減できます。

また、ChatGPTを活用してオリジナルの教材や練習問題を作成することで、教育の質の向上につなげられます。

これらの事例は、ChatGPTの多様な活用可能性を示しています。プログラミング学習や英語学習のように、個人の学びを支援する用途から、ビジネス文書の作成や市場調査のように、ビジネスの効率化に役立てる用途まで、ChatGPTは幅広い分野で活用できます。

ChatGPTの能力を理解し、適切に活用することで、私たちの仕事や学習の効率を大きく向上させることができるでしょう。


上記で紹介した事例以外にも、医療、金融、クリエイティブ産業など、様々な分野でChatGPTの活用が広がっています。

詳しくは以下の記事で50の活用事例を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
➡️ChatGPTの活用事例50選!企業や自治体、教育現場での例を徹底解説!


ChatGPT利用時の注意点

ChatGPTは非常に便利なツールですが、その利用時には以下の点に注意が必要です。

情報のセキュリティとプライバシー

ChatGPTを利用する際は、情報のセキュリティとプライバシーに十分な注意を払う必要があります。
ChatGPTに入力された情報は、OpenAIの規約上、システムに一定期間保存されます。そのため、機密情報や個人情報を共有する際は細心の注意が必要です。

【関連記事】
➡️ChatGPTのセキュリティリスクとは?実際の事例を踏まえて対策を解説

また、入力データが将来的に学習データとして使用される可能性があるため、履歴オフ設定を検討することをおすすめします。

情報の信頼性と意思決定

ChatGPTから得られる情報の信頼性についても注意が必要です。ChatGPTは、時としてハルシネーションと呼ばれる誤情報を生成することがあります。
したがって、ChatGPTから提供された情報をそのまま鵜呑みにせず、信頼できる情報源で確認することが重要です。

また、ChatGPTの提案は参考にはなりますが、最終的な意思決定は利用者自身が行う必要があります。AIの提案を批判的に検討し、自らの判断で決定を下すことが大切です。

倫理的な利用と過度な依存の回避

ChatGPTを倫理的に利用することも重要です。ChatGPTを違法な活動や不適切な目的で使用してはいけません。
また、AIを利用して生成されたコンテンツを配信する際は、その旨を明示するなどの倫理的配慮が求められます。

【関連記事】
➡️AIで生成した作品の著作権はどうなる?注意点や実際の事例を徹底解説

さらに、ChatGPTへの過度な依存は避けるべきです。ChatGPTはあくまでツールの1つであり、AIに頼りすぎず、自分自身の思考力や学習能力を養うことが大切です。
ChatGPTを適切に活用しつつ、人間の創造性と判断力を大切にしましょう。

これらの点に留意しつつ、ChatGPTを賢く活用することが肝要です。利用者一人ひとりが責任を持って、AIと向き合っていく必要があります。


まとめ

本記事では、ChatGPTの特徴と応答プロセス、適切な質問の仕方、質問テンプレートの活用、具体的な活用事例、利用時の注意点について解説しました。

ChatGPTを効果的に活用するためには、その特徴と限界を理解した上で、明確で具体的な質問をすることが重要です。質問テンプレートやプロンプトエンジニアリングを活用することで、より良い結果を得ることができます。

また、ChatGPTは様々な場面で活用できる可能性を秘めていますが、情報の信頼性やプライバシーの保護など、利用時の注意点にも配慮が必要です。

ChatGPTを適切に使いこなすことで、学習や業務の効率化、創造的な問題解決など、様々なメリットを享受できます。ぜひ、本記事で紹介したコツやテクニックを実践し、ChatGPTとの対話を有意義なものにしてください。

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監修者

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

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