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Hugging FaceがAWS Inferentia2を統合-Amazon SageMakerでのモデルデプロイを強化

この記事のポイント

  • この記事はHugging FaceとAWSの技術統合について詳しく紹介しています。
  • AWS Inferentia2チップセットの統合により、Amazon SageMakerでのAIモデルのデプロイとトレーニングが効率化されます。
  • OpenAI SDKメッセージAPIとの互換性もあることから、多様な開発者が手軽に使えるようになっています。

監修者プロフィール

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

AI技術を牽引するHugging Faceが、Amazon SageMakerを通じてAWS Inferentia2チップセットのサポートを統合しました。 これは、Amazon SageMaker上でHugging Faceのモデルを利用する際に、新しいInferentia 2インスタンスオプションを活かせることを意味し、コスト効率やモデル性能の向上が見込まれます。

AI開発の新たな潮流を創出し、特に大規模言語モデルのデプロイに大きな変革をもたらすこの一手は、開発者にとって大きな利点をもたらし、多くのデータ処理タスクの効率化に貢献することが期待されます。

本記事では、Hugging FaceとAWSの積極的な技術統合の詳細とAI分野への影響について紹介していきます。

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Hugging FaceとAWS Inferentia2の統合によるAIモデルの進化

Hugging Faceは、AWSの新しいInferentia2チップセットのサポートを統合し、AIモデルのデプロイとトレーニングをさらに効率的にしました。

これにより、Amazon SageMaker上でHugging Faceのモデルを使う際に、新しいInferentia 2インスタンスオプションを利用できるようになり、コスト効率とパフォーマンスの向上が期待されます。
特に大規模言語モデル「Meta Llama 3」などのデプロイが簡単になります。

Hugging Faceが提供する「optimum-neuron」ライブラリは、これらのプロセスを簡素化し、ユーザーは独自の推論エンドポイントを使用して、大量のデータ処理を行えるようになります。

さらに、これらのエンドポイントはOpenAI SDKメッセージAPIとの互換性も持っているため、様々な開発者が利用しやすくなっています。

Hugging Faceは、DiffusionモデルやEmbeddingモデルなどのサポート拡大にも力を入れており、今後のアップデート情報が待たれます。

Amazon SageMakerとの連携強化

Hugging FaceはAmazon SageMakerとの連携をさらに強化しています。
この連携により、Hugging Faceが提供するAIモデルのデプロイが、Amazon SageMaker上でよりスムーズに行えるようになりました。ユーザーは、簡単な操作で大規模なAIモデルをデプロイし、高速で安定した推論を実現することができます。

これは、SageMakerのインフラを活用することで、モデルのトレーニングやデプロイの時間を大幅に削減し、AI開発のワークフローを加速することに貢献しています。

また、Hugging FaceはMicrosoftとの継続的なコラボレーションを通じて、新たな推論コンテナをSageMakerに導入するなど、開発者が利用しやすい環境を整えています。

このような取り組みにより、AIモデルのトレーニングやデプロイが以前にも増して使いやすくなり、多くの開発者にとって大きなメリットとなるでしょう。

出典:Hugging face

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監修者

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

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