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アジアにおけるAIバーチャルアシスタントの台頭と将来性

この記事のポイント

  • この記事はアジアにおけるAIバーチャルアシスタントの進展と将来性について述べています。
  • 2030年までにアジアのバーチャルアシスタント市場は51.3%の成長が見込まれています。
  • AIバーチャルアシスタントはオンラインゲームや高齢者支援に応用される可能性があります。
  • GoogleとKDDIは「Metako」というバーチャルカスタマーサポートエージェントを開発しました。
  • AI技術を活かしたカスタマーサポートプラットフォームは今後さまざまな業界での活用が期待されます。

監修者プロフィール

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

アジアにおけるAIバーチャルアシスタント市場の今後の成長には、大きな期待が寄せられています。2024年4月26日、Googleのグループプロダクトマネージャーであるミゲル・デ・アンドレス=クラベラ氏と、Google日本の副社長である奥山真司氏が語った通り、AIカスタマーサポートがもたらす変革の一端をこの記事でご紹介します。

アジア太平洋地域で急増するスマートフォン利用者を背景に、2030年までに見込まれる51.3%の市場成長や、オンラインゲームへの活用、高齢社会を支える一助としてのバーチャルアシスタントの利点など、その広がりを多角的に分析。
GoogleとKDDIが進める「Metako」プロジェクトの詳細も含め、AIカスタマーサポートの未来展望を解説します。

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AIカスタマーサポートの未来展望:アジア市場での成長と可能性

2024年4月26日、Googleのグループプロダクトマネージャーであるミゲル・デ・アンドレス=クラベラ氏と、Google日本の副社長奥山真司氏は、AIがカスタマーサポートをどのように変えていくかについて語りました。

彼らによると、「会話型のバーチャルアシスタントは、ただのテキストチャットボットよりも信頼性が高く、ユーザーの参加を促す効果」があるそうです。
アジア太平洋地域では、スマートフォンとインターネットの利用者が増え続けており、2030年までにバーチャルアシスタント市場は51.3%の成長が見込まれています。

アジア市場におけるバーチャルアシスタントの成長予測
参考:GRAND VIEW SERCH

オンラインゲームの人気も高く、プレイ中の対話や表現にこの技術を活用するチャンスが広がっています。また、日本では急速に高齢化が進んでおり、老人の生活の質を向上させるためにバーチャルアシスタントが役立つと考えられています。

日本政府の最近のデータによると、2050年までに人口の40%が65歳以上に達すると予想されており、高齢者のサポートが必要とされています。
現在の技術では完全な「おもてなし」を提供することは難しいものの、24時間365日利用できる点は、労働力が減少する中で魅力的な解決策となりえます。

GoogleとKDDIによる会話型バーチャルアシスタントの開発

Googleは今年の4月に開催されたGoogle Cloud Nextイベントで、日本の大手通信会社KDDIとのパートナーシップを通じて、バーチャルカスタマーサポートエージェント技術を披露しました。

デモでは、顧客がメッセージインターフェースを通じて「Metako」というバーチャルカスタマーサポートエージェントに接触し、購入後に受け取った在庫切れの通知についての支援を求めます。

kddi:バーチャルアシスタントメタコ
バーチャルアシスタント「Metako」


Metakoは非常に役立つバーチャルエージェントですが、Metakoを真に対話型にするために、Googleは新しい機械学習モデルを駆使して音声入力を「左眉を上げる」「口角を上げる笑顔」などの特定の表情に変換し、顔や口の動きを制御して、話し方に合わせた表情を実現しました。

さらに、Gemini 1.0 Proを使用して知識ベースを構築し、会話の流れを理解させることで、より意味のある対話が可能になりました。
メタコを通じて、次世代バーチャルエージェントの驚異的な可能性を見ることができます。

AIの柔軟性によるカスタマーサポートプラットフォームの未来

AIの柔軟性を活かして、メタコのようなカスタマーサポートプラットフォームを作成し、どの業界にも適応させる可能性が豊かにあります。
未来に向けて考え、計画するとき、バーチャルエージェントによる顧客体験は、私たちの生活、仕事、相互作用の仕方を高めることができます。

AIの力と進化する技術を受け入れることで、日本はよりつながりのある、包括的で、役立つ社会を形作る先頭に立つことができるでしょう。

出典:Google

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監修者

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

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