この記事のポイント
- この記事は、アジア太平洋地域における情報リテラシー向上のためのGoogleの取り組みを紹介しています。
- Googleは、40言語向けの情報リテラシーツールの導入やSafer Internet Labとの共同研究を通じて、正確な情報を見分ける能力の向上に貢献しています。
- ジャーナリストへのトレーニング支援によりメディアの品質向上とファクトチェックの基盤強化に努めています。
- Google.orgはアジアでのメディアリテラシー強化のために助成金を提供しており、特にインドでは400万ドルの寄付が注目されています。
- これらの支援によってGoogleは、地域社会における情報リテラシーの向上と誤情報と戦うためのスキル育成に貢献しています。
監修者プロフィール
坂本 将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
インターネット上で溢れる情報から正確なものを見分ける能力、「情報リテラシー」は今日、非常に重要なスキルとなっています。特にアジア太平洋地域は、多様な言語と文化が存在するため、こうしたスキルを持つことが一層求められます。
Googleは、この地域における情報リテラシーの向上を目指し、包括的な取り組みを進めており、その一環として40言語へ対応するツールの導入や、Safer Internet Labとの共同による研究、ジャーナリストへのトレーニング支援などを行っています。
また、Google.orgを通じてメディアリテラシー向上のための助成金を提供し、特にインドにおける400万ドルの助成は、地域社会における情報の正しい見極めスキルの向上に大きく貢献しています。
Google、アジアの情報リテラシー強化に向けた多角的な取り組み
Googleはアジア太平洋地域における情報リテラシー、つまり、正確な情報を見分ける能力の向上を図るために、様々な施策を展開しています。
まず、40言語に対応した情報リテラシーツールを導入しました。これにより、様々な言語を話す人々が正しい情報を得やすくなります。
また、Safer Internet Labと協力して、誤情報に関する研究を進めることで、この問題に対する理解を深めています。22万2000人以上のジャーナリストへのトレーニングを通じて、メディアの質を高めるサポートも行っており、これによってファクトチェックの基盤が強化されています。
このようにGoogleは、アジア太平洋地域における情報リテラシーの向上に多面的に取り組んでいるのです。
Google.orgの助成金によるメディアリテラシーの強化
Googleの慈善部門であるGoogle.orgは、アジアにおけるメディアリテラシーの強化に、積極的に助成金を提供しています。特にインドでは、注目に値する400万ドルの助成金が提供されており、これによって正確な情報を見極めるスキルの向上が期待されています。
さらに、過去5年間で、Google.orgは誤情報とサイバーレジリエンス、つまりインターネット上での強靭性の向上のために総額3500万ドルを寄付し、その結果、100万人以上の人々にその恩恵が及んでいます。
これらの取り組みにより、Google.orgは、地域社会の情報リテラシーの強化と、誤情報に立ち向かう力を育むことに大きく貢献しているのです。