この記事のポイント
- 2024年4月にMicrosoft Cost Managementツールが更新されました。
- 新機能として役割ベースのアクセス制御が導入され、Azure Advisorからの潜在的な節約額の見直しも行われました。
- Azure.comの価格設定が合理化され、新しいコスト削減ツール「Microsoft Copilot for Security」と「Azure Modeling and Simulation」が利用可能になりました。
- 新しいコミットメント削減デザインの提供やCost Management Labsの新機能により、ユーザーはより柔軟にコスト管理ができるようになります。
- さらに、新しい教育リソースが利用可能となり、ソーシャルメディアやGitHubリポジトリ、Microsoft Learnコースへのフィードバックが奨励されています。
監修者プロフィール
坂本 将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
Microsoft Cost Managementは、コストを最適化し管理するためのツールとして、2024年4月に更なるアップデートを実施しました。
この記事では、役割ベースのアクセス制御やAzure Advisorの更新、コスト管理ワークブックの改善など、多岐にわたる機能強化の詳細を解説しています。
また、Azure.comでの価格設定の見直しや新しいコスト削減ツールの導入、コミットメント削減デザインの提供などについても触れています。
Azureユーザーの皆様がコスト削減のポテンシャルを最大限に引き出し、より柔軟で効率的なコスト管理が可能になるための情報を、ぜひご確認ください。
Microsoft Cost Managementの新機能と改善点
2024年4月、Microsoft Cost ManagementはAzureのコスト管理と最適化を促進するための一連のアップデートをリリースしました。
これには、Azureセービングプランに対する役割ベースのアクセス制御の導入が含まれます。
これにより、ユーザーはより細かい制御を行うことができ、不要なアクセスを防ぎつつ、適切な権限を持つ人だけがコスト削減計画に関与できるようになります。
また、Azure Advisorからは「小売価格に基づく潜在的な年間節約額」が削除され、より現実的な節約見込みが提示されます。
コスト管理ワークブックは更新されており、データベースやサステイナビリティに関する新しい洞察が追加され、より深い分析が可能になりました。
小売価格に基づく潜在的な年間節約額のラベル
Azure.comでの価格設定の合理化と新しいコスト削減ツール
Microsoftは、Azure.comにおける価格設定の合理化を行い、ユーザーがコストを簡単に把握し、削済み案を立てやすくしました。
同時に、新しいコスト削減ツールである**Microsoft Copilot for SecurityとAzure Modeling and Simulationが導入されています。これらのツールは、セキュリティとモデリングの面からコストを削減するための効果的な手段となるでしょう。
Azure AIも更新され、さまざまなAzureサービスの価格も見直されています。これにより、コスト効率を考慮したサービスの利用が促進されることになります。
新しいコミットメント削減デザインとCost Management Labsの機能
一部の既存のオファーが廃止された一方で、Microsoftは新しいコミットメント削減デザインを提供しており、これによりユーザーはコスト削減のコミットメントをより柔軟に計画することができます。
また、Cost Management Labsでは新しい機能に対するフィードバックを積極的に求めており、通貨選択や最近使用したビュー、ピン留めされたビューなどの新機能が提供されています。
さらに、予測機能や改善されたコスト分析ビュー、ダイレクトスコープ変更オプションなども導入されており、コスト管理の効率と柔軟性が向上しています。
出典:Microsoft