この記事のポイント
- この記事は、マイクロソフトとブロードコムが提携を強化し、VMware Cloud Foundationライセンスの移植性をAzure VMware Solutionでサポートする新しい取り組みについて説明しています。
- Azureのクラウド環境とオンプレミス環境間でVMwareライセンスを自由に移行できるようになるため、ビジネスの柔軟性と機動性が向上します。
- Azure VMware Solutionへの移行により、Azureのスケーラブルなクラウドインフラを活用し、200を超えるクラウドサービスとの統合が可能になります。
監修者プロフィール
坂本 将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
マイクロソフトとブロードコムが提携を拡大し、Azure VMware SolutionにおけるVMware Cloud Foundationライセンスの移植性をサポートする新たな取り組みを発表しました。
この革新的な協業により、顧客はオンプレミス環境からAzureへ、そしてその逆へと、既存のVMwareライセンスの移行を自由に行うことが可能になります。
Azureでの運用を選んだ際には、Azureのクラウドサービスとのシームレスな統合や、拡張性の高いインフラを利用できるメリットもあります。
本記事では、この移植性のサポートがビジネスにもたらす柔軟性と機動性の向上について、詳しくご紹介していきます。
マイクロソフトとブロードコムの連携強化
2024年5月30日、マイクロソフトとブロードコムは、お互いの顧客サポートを長年にわたって行ってきましたが、顧客のニーズの変化に応じて、連携をさらに強化することを発表しました。
この新たな連携により、VMware Cloud FoundationのライセンスをAzure VMware Solution上で利用することが可能になります。
つまり、自分のデータセンターだけでなく、Azureのクラウド環境でも、既に持っているVMwareのライセンスを使えるようになるということです。
これにより、ビジネスのニーズに柔軟に対応することができます。
VMwareライセンスの移植が可能に
VMware Cloud Foundationのサブスクリプションを持っている顧客は、これから新たに購入するVMware Cloud Foundationのソフトウェアも、自社のオンプレミス環境からAzure VMware Solutionへ、そしてその逆も自由に移動することができます。
VMware Cloud Foundationを既に購入し、デプロイを始めている顧客は、既存のサブスクリプションの残りのクレジットをAzure VMware Solutionに移行することが可能です。
また、時間が経過しニーズが変化しても、サブスクリプションをオンプレミス環境とAzure VMware Solutionの間で移動させることができます。
これにより、ソフトウェアのサブスクリプション権利を保持したまま、柔軟な運用が実現されます。
AzureでのVMware運用を強化
Azure VMware Solutionに移行することで、バックアップ、高可用性、脅威保護、パフォーマンス監視など、ビジネス上重要な機能を備えたAzureのスケーラブルで高性能なクラウドインフラを活用することができます。
さらに、Azure VMware Solutionで稼働するワークロードは、Azureの200を超えるクラウドサービスと統合可能でです。
革新を加速し、高度なAIサービスを使用してデータからより深い洞察を得たり、ビジネスアプリケーションを近代化することができます。
出典:Microsoft