この記事のポイント
- マイクロソフトがクラウドAI開発者サービスでガートナー® マジッククアドラント™のリーダーに5年連続で選出されました。
- Azure AIは革新的なAPIやモデルを提供し、オランダのスーパーマーケットチェーンAlbert Heijnなどの事例を通じてその有効性が示されています。
- Azure AIは開発者に包括的なツールと統合プラットフォームを提供し、開発ライフサイクル全体をサポートしています。
- MicrosoftはAzure AI Studioを介して、責任あるAIの実践を重視し、開発者がセキュリティやプライバシーを考慮したアプリケーション開発を行うことを支援しています。
監修者プロフィール
坂本 将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
クラウドAI開発者サービスの分野で先進的な取り組みを進めるマイクロソフトが、2024年、重要なマイルストーンを達成しました。
該分野の権威あるガートナー® マジッククアドラント™において、5年連続でリーダーに選出されたのです。
本記事では、評価の背景となるマイクロソフトのAIサービスの特長や事例、さらには企業のビジョンを詳細に分析し、その成功の要因を探ります。
マイクロソフトの絶え間ない革新が、世界規模での業界変化にどのように貢献しているのか考察するとともに、Azure AIの最新トレンドや開発者に影響を与えるツール、そして責任あるAIの実践に向けた支援についても触れていきます。
Microsoft、クラウドAIでリーダーに
2024年、マイクロソフトはクラウドAI開発者サービスでガートナー® マジッククアドラント™のリーダーに選ばれました。
これは5年連続の快挙であり、企業のビジョンの完全性が評価されています。
世界中の業界を変革し、企業の成果向上に貢献する先進的なAPIやモデルを提供しており、特に生成AIの分野で顕著です。Azure AIポートフォリオへの投資が継続されており、多くの革新が見られます。
例えば、オランダのスーパーマーケットチェーンAlbert Heijnは、Azure AIを使用して顧客のニーズに合わせたサービスを展開しています。
また、Azure AIのモデルカタログは業界のリーダーと連携し、多様なAIモデルを提供しています。
ガートナー社発表のクラウドサービス分布
AI開発者のための強力なツールと統合プラットフォーム
Azure AIは、AI開発者が必要とする包括的なツールと統合プラットフォームを提供しています。
これにより開発ライフサイクル全体がサポートされ、生成AIソリューションの構築が容易になっています。
Azure AI Searchをはじめとするツール群は、より文脈に即した正確な出力を可能にし、ファインチューニングによってモデルを特定のデータに最適化することができます。
また、生成AI体験を安全にするために、Azure AIコンテンツセーフティが提供する、カスタマイズ可能なフィルターが含まれています。
【参考記事】
➡️Azureのセキュリティ対策を徹底解説!主要機能や製品、導入事例も
これらのツールは、AIの構想から展開までのプロセスを合理化し、迅速な革新を促進します。オーストラリアの大手通信会社Telstraは、これらのツールを活用して、顧客サービスの質を向上させています。
責任あるAIの実践を重視するAzure AI Studio
MicrosoftはAzure AI Studio)を通じて、開発者が責任あるAIの実践を遵守できるように支援しています。
セキュリティ、プライバシー、コンプライアンスを最前線に置きながら、迅速にアプリケーションを開発できるようにするための協力的なスペースが提供されています。この環境には、AIアプリケーションの作成、テスト、展開を簡素化するためのすべてのサービスとツールが含まれています。Azure AI Studioは、コードファーストのアプローチを強調し、開発者が信頼と敏捷性を持って変革的なAI駆動型アプリケーションを開発できるようサポートします。
出典:Azure