この記事のポイント
この記事では、Microsoft Privaが新たな機能を追加してプライバシー管理を自動化し、組織のコンプライアンス対応を強化する方法について説明しています。- プライバシー規制対応のために設計されたMicrosoft Privaは、個人データの保護やリスク軽減のための自動化機能を提供します。
監修者プロフィール
坂本 将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域：自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
プライバシー規制へのコンプライアンスは、現代企業にとって避けて通れない課題です。Microsoftは、組織がこの重要な分野で成功を収めることができるよう、Microsoft Privaのプライバシー管理ツールを拡充したことを発表しました。
新たな自動化機能を通じて、個人データの保護とリスク軽減を強化し、対象者からのリクエストに迅速に対応可能になることで、手作業による非効率性を削減し、プライバシー運用の現代化をサポートします。
プライバシーに関する新しい技術やデータの流れに対応するために設計されたこれらのツールにより、組織は顧客の信頼を築き、データプライバシー規制に準拠するための確実な手法を得ることができます。。
Microsoft Privaのプライバシー強化
2021年に導入されたMicrosoft Privaは、組織が複雑なプライバシー運用の世界をナビゲートするためのツールです。最近、この製品ファミリーが拡張され、個人データに関連するプライバシー要件を組織が満たすための自動化機能が追加されました。
Microsoft Privaは、個人データの保護、リスク軽減の自動化、対象者の権利リクエストの大規模な管理を可能にします。これにより、データプライバシーに関する手作業のプロセスと非効率性を軽減し、組織がデータの所在地や使用方法を簡単に把握できるようになります。
これらのツールは、データの流れや新しい技術の台頭によって増大するプライバシーに関するニーズに応えるために設計されています。
Microsoft Privia
個人データ保護の新機能発表
Microsoft Privaの新機能として、プライバシーアセスメント、プライバシーリスク管理、トラッカースキャニング、コンセント管理、対象者権利のリクエストの自動化などが含まれています。
また、プライバシーリスクの特定や軽減を自動化し、従業員が賢いデータ取り扱いの決定を下せるようになり、組織はプライバシー侵害のリスクを低減し、顧客信頼の構築に役立ちます。
さらに、新しいMicrosoft Power Automateと連携する機能により、個人データリクエストの履行が簡単になります。
Microsoft Power Automateとの連携
プライバシー管理ツール拡充の詳しい内容
Microsoft Privaの各ツールは、プライバシーの管理とコンプライアンスの維持を支援します。
たとえば、Priva Privacy Assessmentsはプライバシーアセスメントの自動化を、Priva Privacy Risk Managementは個人データのリスクの特定と軽減の自動化を、Priva Tracker Scanningはウェブサイト上のトラッキング技術の発見と分類の自動化を行います。
Microsoft Priviaの機能
また、Priva Consent Managementはユーザー同意に基づくデータの価値を高めるための同意管理を、Priva Subject Rights Requestsは複数の環境に分散している個人データに関するリクエストの履行を自動化します。
これらのツールは、組織がデータプライバシー規制に準拠し、非遵守のリスクを避けるための効果的な手段を提供します。
出典:Microsoft Priva announces new solutions to help modernize your privacy program
