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マイクロソフト、日本にAIとクラウドインフラに29億ドルを投資してデジタル変革を加速

この記事のポイント

  • マイクロソフトは、日本のAIとクラウドコンピューティングインフラ強化のために29億ドルを投資します。
  • この投資は、日本国内のデジタル変革を加速し、AIワークロードを支える最新インフラやセキュリティの強化、人材育成を目的としています。

監修者プロフィール

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

日本のデジタル化を更に推進するため、マイクロソフトがAIとクラウドコンピューティングインフラに29億ドルの大規模投資を行うことを決定しました。

本記事では、その目的と、予想される産業への影響、さらにはこの動きがもたらす日本の経済と技術の未来について深く掘り下げていきます。この投資は、日本国内のデジタル変革を加速し、最新のAI技術を支えるインフラの整備やセキュリティの強化、専門技術の育成を目指すものです。

日本のAI研究が世界をリードするポテンシャルを持つと信じるマイクロソフトは、日本初の研究ラボの設立や人工知能研究パートナーシップへのリソース助成金提供など、先端技術分野でさらなる発展を期待されています。

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マイクロソフト、日本のAIとクラウドインフラに290億ドルを投資

2024年4月10日、マイクロソフトは、日本のAIおよびクラウドコンピューティングインフラの拡張に向けて、次の2年間で290億ドル(約2兆9000億円)を投資することを発表しました。
この投資は、日本におけるデジタル変革の加速とAIの採用を支援するため、インフラ、スキル、セキュリティの拡大を目指します。

これはマイクロソフトが日本に設立した最初の国際事務所以来、最大の単一投資であり、既存のAIおよびクラウドインフラ拡張への金銭的コミットメントを実質的に倍増させます。

この投資により、日本での進んだコンピューティングリソースの提供が可能となり、AIワークロードを加速するための最新のグラフィックス処理ユニット(GPU)などが含まれます。

日本初のマイクロソフト リサーチラボ アジアの設立

東京に設置されるマイクロソフトリサーチアジアの新しいラボは、埋め込みAI、ロボティクス、社会的AIとウェルビーイング、科学的発見など、日本の社会経済的優先課題に合わせた独自の焦点を持つことになります。

このラボの設立は、日本が世界をリードするイノベーションの潜在力を信じるマイクロソフトの長期的なコミットメントを反映しています。

マイクロソフトリサーチは、AIにおける大胆なアイデアと技術的突破口を追求するマイクロソフトの部門であり、アジア太平洋地域での基礎研究の腕として、日本の学術界と20年以上にわたって協力し、横断的な研究を推進し、才能を育成してきました。

今後5年間で1,000万ドルのリソース助成金を東京大学および慶應義塾大学とカーネギーメロン大学間の人工知能研究パートナーシップに提供する予定です。

マイクロソフト リサーチラボ アジア
Microsoft Research Labの拠点:現在は北京・上海・バンクーバーに展開 (参考:Microsoft)

300万人のAIスキルトレーニングとセキュリティ強化

マイクロソフトは、今後3年間で日本のフルタイムおよびパートタイムの労働者300万人にAI技術の構築と作業に必要なスキルを提供するためのトレーニングにも投資します。この取り組みは、開発者や学生はもちろん、一般の女性を対象とした専用トレーニングも含め、組織全体や社会全体を支援するプログラムを通じて実施されます。

「Code; Without Barriers」プログラムを日本に拡大し、AIを活用した仕事に参加を希望する女性のためのトレーニングを提供します。

code;without barriers
参考:Microsoft:CODE; WITHOUT BARRIERS

さらに、AI、サイバーセキュリティ、デジタルスキルに関する無料のコンテンツを国際連合研修研究所(UNITAR)と提携して広く提供します。

また、マイクロソフトは、日本政府との協力を深め、国が更新した国家安全保障戦略の下でサイバーセキュリティアプローチを強化するにあたり、サイバーセキュリティのレジリエンスを強化するために共同作業を行います。

出典:Microsoft

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監修者

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

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