金融および保険業界に活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。金融および保険業界では、自社金融機関内業務の効率性の向上の事例が多く報告されています。また、セキュリティが非常に重要であるため、Azure OpenAIでセキュリティを確保している特徴があります。AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください。
【導入事例の概要】
エクサウィザーズとみずほ信託銀行が業務提携し、画期的なIR支援サービス「exaBase IRアシスタント」を展開します。このサービスはAIを活用してIR業務の効率化を図るもので、サービスは2023年に発表され、本格的な提供は9月から開始される予定です。
両社は、このサービスを軸に、上場企業が効率的にIR業務を遂行できるようサポートし、資本市場におけるステークホルダーとの積極的な対話を促進する環境づくりを支援していきます。
【導入の背景】
日本の株式資本市場では適切な情報開示と資本市場との対話が重要視されています。
エクサウィザーズは多岐にわたるAI技術を使って日本企業の生産性向上を目指しており、みずほ信託銀行も長年株主対話支援の経験を積んでいます。
この提携は、両者の専門性を融合させることで、IR/SR業務の新たな機能拡充に繋がると期待されています。
【従来の課題】
IR/SRにおいては、機関投資家や個人投資家に対する質の高いコミュニケーションが求められ、これには充分な情報開示と効率的な対話が不可欠です。
しかし、これらの業務には多大な時間とリソースが必要であり、特に日本企業における生産性の課題が指摘されていました。
【解決策】
「exaBase IRアシスタント」は、OpenAIが提供する生成対話型AI「ChatGPT」のAPIを利用したサービスで、IR文書から決算説明会や株主総会などでの質問と回答案を自動生成します。
これにより、IR業務の大幅な効率化と質の向上が見込まれます。
両社は、このサービスのローンチに向けた営業連携、みずほ信託銀行による顧客企業に対する株主戦略の立案の検討、IR/SR領域におけるさらなる機能拡充の検討など、様々な取り組みを行っていきます。
【効果と今後の展望】
業務提携とサービス導入により、両社はIR/SR業務のさらなる効率化と品質向上を実現することを目指しています。
また、企業の情報開示の質を高めることで株主や機関投資家とのコミュニケーションが向上し、結果として企業価値の向上にも寄与することが期待されます。
エクサウィザーズとみずほ信託銀行は今後、日本企業全体の生産性向上という社会課題の解決に向けて、相互の事業の拡大を図りながら中長期的に様々な分野で協業・連携を拡大していく方針です。
【出典】
PR TIMES