サービス分野に活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。
サービスの分野では、自社サービスに生成AIを活用する事例、画像動画生成の事例が多く報告されています。
また、従業員数も多いことが関係するのか職員の働く意欲に活用する事例も報告されています。
AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。
弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社に[ご相談ください](https://www.ai-souken.com/contact)。
【導入の背景】
イオンリテールはデジタルトランスフォーメーション(DX)の一環として、多くの従業員が抱える勤務シフトの作成や情報共有といった後方業務の負担軽減を目指していました。
また、従業員の「働きがいある職場」の実現は、企業の大きな目標でした。
【元々の課題】
従業員約12万人にわたる勤務計画の作成時間が長く、また、勤務希望の申請や確認を紙ベースで行っていたため、多大な時間と資源が消費されていました。
加えて、チーム課題の把握や情報共有が非効率であり、改善の機会が限られていたのです。
【解決策】
イオンリテールは「AIワーク」を導入しました。このシステムは、従業員一人ひとりの勤務パターンと職能をデータ化し、AIが最適な勤務シフトを提案します。
従業員は自身の勤務希望を携帯端末から簡単に提出でき、作成された勤務シフトもいつでも確認可能です。
AIワーク
また、「MaIボード」という、デジタルサイネージを活用してチーム内の情報共有を円滑にするツールも導入しました。
これは、業務連絡や作業確認に加え、営業数値や好調商品などの情報も常時更新されます。チームメンバーがこれらの情報を共有し、改善プランを自ら考え実行することで、仕事のやりがいにつながります。
MaIボード
【効果】
「AIワーク」の導入により勤務計画作成時間が70%削減され、勤務計画に関わる紙の使用量も90%削減されました。さらに、「MaIボード」による情報共有のデジタル化は、営業数値の即時把握やチームメンバーによる改善プランの創出を促進し、より働きがいのある職場環境へと変化しました。
イオンリテールは、従業員体験価値(EX)向上の取り組みを通して、スマートでやりがいある働き方を推進し、お客さまへの提供価値をよりいっそう高めていく方針です。
【出典】
イオンリテール株式会社