この記事のポイント
物流業界に特化した勤怠管理システム「勤怠ドライバー」が、株式会社ロジ勤怠システムによって開発され、業務効率化と法規制遵守を実現しています。- 「勤怠ドライバー」はクラウドベースでスマートフォンやデジタルタコグラフなどと連動し、利便性と効率の向上を支援しています。
- このシステムの導入により、132社の運送会社と1万2000人のドライバーが業務効率化の利点を享受しています。
- 将来的にはAI技術を取り入れた機能拡張が検討されており、物流業界の更なる効率化が期待されています。
監修者プロフィール
坂本将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域：自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
運送業界に特化した勤怠管理システムに何を求めるでしょうか？法規制の厳しい中、労働環境改善と業務効率化の両立が求められています。本記事では、物流業向け勤怠管理の課題に挑み、中小企業にも最適なソリューションを提供した株式会社ロジ勤怠システムのクラウドベースのソリューション「勤怠ドライバー」を紹介します。複雑な労働時間の管理に対応し、給与計算まで自動化するこのシステムは、業界内での業務改善に大きな効果をもたらし、今後はAIの導入でさらなる革新が期待されています。
人材業界に活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。人材・人事業界では、転職、コンサルティング領域、コンテンツマーケティング活用の事例が多く報告されています。AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください。
【導入事例概要】
株式会社ロジ勤怠システムの企業ロゴ
2024年5月19日、運送会社の勤怠管理と給与計算の課題を解決するために、株式会社ロジ勤怠システムが開発したクラウドベースのソリューション「勤怠ドライバー」を紹介します。このソフトウェアは、2016年開発され、物流業界の特別な要件に対応した勤怠管理及び給与計算機能を実現しています。
【導入の背景】
物流業界の働き方は、法制度の影響もあり複雑です。従来の管理システムではドライバーの長時間労働や未払い残業などの問題が発生しがちでした。多くの物流会社が中小企業であるため、それぞれが独自のシステムを開発するには限界がありました。
【元々の課題】
運送業の多くは中小企業で構成されており、アナログな勤怠管理方法での運用が多かったため、労働環境の改善や業務効率化が困難でした。また、運送業界特有の管理方法をカバーしきれないため、業界全般に対する勤怠管理システムの需要が高まっていました。
【解決策】
勤怠管理及び給与計算を可能とした「勤怠ドライバー」
業界特化型の勤怠管理システム「勤怠ドライバー」は、クラウドベースであり、スマートフォン、デジタルタコグラフやアルコール検知器と連動しており、管理者とドライバーの両方の入力負担を軽減します。また、法律に基づく休憩時間や残業時間の管理にも対応しており、他社との差別化を図ることが可能です。
クラウドベースである「勤怠ドライバー」の全容
【効果】
このソリューションにより、132の運送会社と1万2000人のドライバーが業務効率化の恩恵を受けています。新たにMicrosoft Azureへの移行により、応答速度と安定性が向上し、顧客の問い合わせが激減しました。さらに今後AIを活用した機能拡張も検討しており、運送業界内での更なる効率化が期待されています。
