この記事のポイント
- この記事はAndroid Enterpriseの最新アップデートについて紹介しています。
- 更新により、Google製品の登録プロセスが簡素化され、複数のデバイス間での利用が向上しました。
- 新しい企業向けGoogle AI機能「Gemini for Google Workspace」の導入により、セキュリティとプライバシーの管理が強化されます。
監修者プロフィール
坂本 将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
ビジネスシーンにおけるデジタルトランスフォーメーションは日進月歩で進化していますが、その中核を担うAndroid Enterpriseが、2024年6月12日にGoogleサービスの更なる利便性向上を目指し登録プロセスおよびアクセス改善を実施しました。
このアップデートにより、Googleビジネス製品へのシンプルな一括登録プロセスや、IT管理の統合が可能となり、ChromeOS、Chromeブラウザーを含む多様なデバイス間での使い勝手が大幅に向上しています。
また、企業向けGoogle AI機能「Gemini for Google Workspace」を新たに導入し、ビジネスの生産性とセキュリティを強化。
これらの革新は、仕事効率の大幅な向上を企業に約束するものです。
Android Enterpriseの効率化アップデート
2024年6月12日、Android Enterpriseは仕事で使うGoogle製品へのアクセス改善と、Android、ChromeOS、Chromeブラウザーをまたいだ多機種対応体験を向上させるための更新を行いました。
このアップデートは、Google Mapsでの顧客訪問のナビゲーションからGoogle Workspaceを使った生産性と協働に至るまで、日々の業務で頼りにされるGoogleサービスの利用を容易にすることを目的としています。
更新された主な機能には、複数のGoogleビジネス製品への一括登録プロセスの簡素化、企業のメールアドレスを使ったIT管理者のアカウント登録、そしてGoogle管理コンソールを通じた一元的な設定作業などがあります。
これにより、別々の登録が不要になり、組織のアカウントに複数の企業モビリティ管理(EMM)インスタンスを紐付けることが容易になりました。
業務効率向上のGoogle連携強化
同じアカウントでログインすると、Google Chromeを使用して、ブックマーク、パスワード、閲覧履歴などを職場のデバイス間で同期できます。
Quick Shareを利用することで、周辺のデバイスからファイルを簡単に送受信することが可能です。
また、Google Meetの会議をChromebook、AndroidやiOSデバイス、タブレットなど別のデバイスへスムーズに移行することができます。
ChromebookのPhone Hubを使えば、Chromebookで携帯電話の通知を確認したり、開いているタブを見つけたり、モバイルChromeブラウザーからアプリをストリーミングしたりすることができます。
Instant Tetheringを使って、携帯電話のモバイルデータを利用して、他の電話、タブレット、またはコンピューターをインターネットに接続することもできます。
新登場!企業向けGoogle AI機能
Gemini for Google Workspaceは、Googleの最も高度なAIモデルをビジネス向けに提供し、企業のセキュリティとプライバシーの管理を強化しています。
ユーザーはGmailアプリ内で直接Geminiからのサポートを受けることができるほか、gemini.google.comでのスタンドアロンのウェブアプリを通じて、またはまもなくモバイルでも新しい体験を提供します。
実際、Geminiモバイルアプリは数ヶ月以内にAndroid Enterpriseデバイス全体で利用可能になります。
これには完全に管理されたデバイスと、Android Work Profileを使用するデバイスが含まれます。
Android Enterpriseに新しく参加する方は、EMMパートナーを見つけ、登録を開始するためにソリューションディレクトリをご利用ください。
既存のAndroid Enterpriseのお客様は、今年後半にEMMパートナーからのアップデートをお待ちください。
出典:Google