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AI x IoTビジネス共創ラボ 第2回勉強会開催レポート:企業のAI活用最前線を探る

AI x IoTビジネス共創ラボ 第2回勉強会開催レポート:企業のAI活用最前線を探る

企業におけるAIとIoT活用の実践例が次々と生まれている今、東京エレクトロンデバイスが幹事であり日本マイクロソフトが事務局を務めるAI x IoTビジネス共創ラボの第2回勉強会が開催されました(2025年3月11日)。

本勉強会は、現地参加とオンライン参加のハイブリッド形式で開催され、140名以上のご登録をいただき、多くの方にご参加いただく盛況なイベント となりました。

本レポートでは、AIとIoTを中心とした実践的な活用事例が多数紹介された本勉強会の様子をお届けします。

各社の具体的な取り組みや成果を中心に、勉強会の模様を当日の写真も掲載していますので勉強会の雰囲気を知りたい方、AIやIoTの活用に興味がある方はぜひご覧ください。

AIIOT共創ラボ勉強会の開催

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当日のアジェンダ

発表資料はこちらからご覧ください。

時間 タイトル 講演者
15:30-16:00 受付
16:00-16:10 ご挨拶 東京エレクトロンデバイス株式会社
16:10-16:30 Microsoft社のAIビジネスの展望 日本マイクロソフト株式会社 パートナー事業本部 パートナー技術統括本部 AI & Azure アーキテクト本部 パートナーソリューションアーキテクト 近藤淳子
16:30-16:50 生成AI導入事例から考える、業務改善効果を引き出すためのポイントとは 株式会社ブレインパッド データエンジニアリングユニット ML/アプリケーション開発領域 ML開発1グループ グループリーダー 山田 勢菜
16:50-17:10 Azure x Databricks x Difyで実現する生成AI活用最新事例 TDSE株式会社 シニアマネージャー 遠藤 理樹
17:10-17:30 「できる!つくれる!AI Agent」 日本マイクロソフト株式会社 パートナー事業本部 パートナー技術統括本部 AI & Azure アーキテクト本部 エバンジェリスト 大川 高志
17:30-17:40 休憩
17:40-18:00 生成AI領域で、ToCサービスを立ち上げ、ToBの会社としてスタートアップをした話 株式会社neoAI 代表取締役 千葉俊介
18:00-18:20 Azure IoT の製品ポートフォリオ ~ IoT Hub と IoT Operations 日本マイクロソフト株式会社 インテリジェントクラウド統括本部 Azure技術本部 本部長 福原毅
18:20-18:40 こねくと あいとりおす VISITS Technologies株式会社 シニアディレクター 星野友彦
18:40-18:45 閉会の挨拶 日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 パートナー事業本部 コーポレートソリューション統括本部 統括本部長 滝本啓介
18:45-18:55 休憩
18:55-20:00 参加者交流タイム

『開会の挨拶』

冒頭の挨拶
東京エレクトロンデバイス株式会社 西脇 章彦氏開会の挨拶の様子

東京エレクトロンデバイス株式会社の西脇氏による開会の挨拶では、「AI x IoTビジネス共創ラボ」の前身である「IoTビジネス共創ラボ」の歴史から、現在の「AI x IoTビジネス共創ラボ」の発足に至るまでの経緯が紹介されました。

AI x IoTビジネス共創ラボ」は、AIやIoT技術を活用した新たなビジネスソリューションの創出を目的としたコミュニティです。AI、IoT、ビッグデータ領域のエキスパートが集結し、Microsoft Azureをプラットフォームとして、先端技術や活用事例を共有しながら、社会課題の解決と新たなビジネス機会の創出を支援していきます。

コミッティ企業一覧
コミッティ企業一覧

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Microsoft社のAIビジネスの展望

Microsoft社のAIビジネスの展望
日本マイクロソフト株式会社 パートナー事業本部 パートナー技術統括本部 AI & Azure アーキテクト本部 パートナーソリューションアーキテクト 近藤淳子氏

日本マイクロソフト株式会社の近藤淳子氏が、MicrosoftのAIビジネスの全体像と今後の展望について、特にAzure AI Agentに焦点を当てて講演しました。Azure AI Agentが、従来のチャットボットとは異なり、自律的にタスクを実行できる点を強調。Azure OpenAI Serviceなどの技術を活用し、Agentic Worldに向けての取り組みを説明しました。


生成AI導入事例から考える、業務改善効果を引き出すためのポイントとは

生成AI導入事例から考える、業務改善効果を引き出すためのポイントとは
株式会社ブレインパッド データエンジニアリングユニット ML/アプリケーション開発領域 ML開発1グループ グループリーダー 山田 勢菜氏

ブレインパッドの山田勢菜氏が、ブレインパッドの生成AI導入事例を基に、業務改善効果を引き出すためのポイントを解説しました。これまでの生成AIから、AIエージェントへの進化にも触れ、人間が介入する時間を減らし、より大きな業務改善効果が期待できると述べました。


Azure x Databricks x Difyで実現する生成AI活用最新事例

Azure x Databricks x Difyで実現する生成AI活用最新事例
TDSE株式会社 シニアマネージャー 遠藤 理樹氏

TDSEの遠藤理樹氏が、Microsoft Azure、Databricks、Difyという3つのサービスを組み合わせるがビジネス活用において有効な手段であることを解説。ビジネス課題をもとに、これらのツールがどのようにこの課題を解決するかを、最新の生成AI活用事例をもとに紹介しました。


「できる!つくれる!AI Agent」

「できる!つくれる!AI Agent」
日本マイクロソフト株式会社 パートナー事業本部 パートナー技術統括本部 AI & Azure アーキテクト本部 エバンジェリスト 大川 高志氏

日本マイクロソフトの大川高志氏が、近年注目を集めている「AI Agent」の可能性と、Microsoftの技術を活用したAI Agentの構築方法について解説。AI Agentの基本的な概念から、実際のデモまで、AI Agentがビジネスにもたらすインパクトの幅広い内容がカバーされました。


生成AI領域で、ToCサービスを立ち上げ、ToBの会社としてスタートアップをした話

生成AI領域で、ToCサービスを立ち上げ、ToBの会社としてスタートアップをした話
株式会社neoAI 代表取締役 千葉俊介氏

neoAIの千葉俊介氏が、コンシューマー向け(ToC)の生成AIサービスを立ち上げ、その後、法人向け(ToB)ビジネスへと展開した自身の経験を紹介。ToCサービスで得られたユーザーのフィードバックやデータが、ToBビジネスにどのように活かされたのか、また、スタートアップとして直面した課題など、リアルなストーリーが共有されました。


Azure IoT の製品ポートフォリオ ~ IoT Hub と IoT Operations

Azure IoT の製品ポートフォリオ ~ IoT Hub と IoT Operations
日本マイクロソフト株式会社 インテリジェントクラウド統括本部 Azure技術本部 本部長 福原毅氏

日本マイクロソフトの福原毅氏が、Azure IoTの主要なサービスであるIoT HubとIoT Operationsを中心に、Azure IoTの製品ポートフォリオ全体を紹介。 各サービスの特徴や使い分け、IoTデバイスの管理・監視、データ収集・分析、エッジコンピューティングなど、Azure IoTが提供する幅広い機能を解説しました。


こねくと あいとりおす

こねくと あいとりおす
VISITS Technologies株式会社 シニアディレクター 星野友彦氏

VISITS Technologiesの星野友彦氏より、ソニーの"AITRIOS"と連携したエッジAIソリューションを紹介。エッジ側で画像認識AIを動作させることで、低遅延かつプライバシーに配慮したシステム構築を可能にする。具体的な活用事例として、混雑検知や、危険領域侵入検知などが紹介されました。


『閉会の挨拶』

閉会の挨拶
日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 パートナー事業本部 コーポレートソリューション統括本部 統括本部長 滝本啓介氏
日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 滝本氏より勉強会の内容についての振り返りと、今後「AI x IoTビジネス共創ラボ」に期待される役割や展望についてお話しいただき、最後に閉会の挨拶が行われました。


交流タイム

勉強会の後は交流会も開催されました。
交流会風景
交流会風景

軽食を楽しみながら、今後のAI×IoTの活用について参加者同士で語り合える貴重な時間が提供されました。同じ分野で共通の志を持つ別企業の方々と直接話す機会はそう多くないため、参加者の皆様にとって楽しく充実した時間となったのではないでしょうか。


総括

今回の「AI・IoTビジネス共創ラボ」では、生成AI、エッジAI、AI Agentといった最先端技術が、IT運用、産業データの活用、エッジデバイスの進化など、幅広い分野でどのように活用されているかが示されました。それぞれの企業が、独自の課題解決策や革新的な取り組みを披露し、AIとIoT技術が今後どのように社会や産業を変革していくかを具体的に示しています。

Microsoft Azureを中心とした生成AIやクラウド技術の進化は、多くのセッションで共通するテーマとして取り上げられています。また、エッジAIを活用したリアルタイムデータ処理や、Microsoft Azureを中心としたビジネス活用は、新たなビジネス機会の創出に寄与すると期待されています。

発表者たちは、AIとIoTが融合することで、業務効率の向上や新しい価値創造が可能になると強調しています。
今後は、各企業が連携し、これらの技術を社会実装へと進化させることが期待されます。

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監修者

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

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