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【事例12選】Azure導入・構築に強い会社とは?選定のポイントを解説

この記事のポイント

  • Azure導入会社は、クラウド移行の計画から運用まで包括的にサポート
  • Azure OpenAI ServiceやMicrosoft Fabricを活用したAI基盤構築が可能
  • パートナー選定は専門知識、カスタマイズ力、サポート体制が重要
  • 12の導入事例から、多様な業界でのAzure活用方法を紹介
  • セキュリティとガバナンスに配慮したAzure導入が企業のIT環境を強化

監修者プロフィール

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

クラウドサービスの導入において、その運用と管理には専門的な知識や技術が必要です。どの会社に頼めばよいか、選定基準が分かりにくいものです。

本記事ではマイクロソフトの「Azure」を導入するために信頼できる、または特徴的なサポートを提供する会社を紹介し、その選び方に役立つ情報を提供します。

Azure導入に強い会社を選ぶための具体的なチェックポイントと、実際の導入事例を通じて、Microsoft Azureの可能性を広げるヒントをお伝えし、クラウド導入を検討中のビジネスリーダーやIT担当者にとっての指針となることを目指します。

Azure導入を行う会社とは

Azureとは、Microsoftが提供するクラウドサービスです。
Azure自体の利用は、個人や自社での登録、契約が可能ですが、クラウドを利用する中で、その開発、運用・管理 に人手や専門知識が必要になります。

Azure導入会社は、そのような企業のニーズに応え、Azureの導入プロセスをスムーズに進めるためのサポート を提供します。
具体的には、Azureの導入計画の策定、システムの設計、導入後の運用・管理のサポート、セキュリティ対策の提供など、Azureを利用する上で必要なさまざまな側面をカバーします。

サポートする内容例

AI総合研究所サービス
AI総合研究所サービス

Azure総合支援 | AI総合研究所

Azure総合支援で、セキュアかつスケーラブルなビジネス基盤を構築。データドリブンな意思決定とカスタマイズされたソリューションで企業成長を加速。

https://www.ai-souken.com/business/azure

これらのサポートを受けることにより、企業は本来のクラウドで行うサービスに集中し、ビジネスの効率化やスケーラビリティの向上を図ることができます。

より知りたい方はこちらからAI導入のための資料ダウンロードが可能です。


AzureでAIを導入する方法

Azure OpenAI Service
Azure OpenAI Service

AIを導入したい場合に、ChatGPTを導入したいというニーズは高まっています。しかし、セキュリティも担保したい企業が多いのではないでしょうか。

このような場合の選択肢にAzure OpenAI Serviceを選択される顧客様が多くなっています。

Azure OpenAI Service は Microsoft が提供するクラウドサービスで、OpenAI の先進的な人工知能技術に簡単にアクセスできるようにするものです。

このサービスを通じて、OpenAI のAI モデル、例えばChatGPTシリーズや、画像生成AIであるDALL-Eなどを活用できます。

Azure OpenAI Serviceの特徴

特徴 説明
ChatGPT モデルへのアクセス Azure OpenAI Service は最新の AI モデルにアクセス可能で、企業はリソースを自身で管理することなく、高度な自然言語処理やその他の AI 機能を利用できます。
スケーラビリティ Azure のクラウドインフラストラクチャを利用し、需要に応じてリソースをスケールアップまたはスケールダウンできるため、大規模なデータセットの処理や高リクエストレートにも柔軟に対応可能です。
セキュリティとプライバシー Microsoft はセキュリティとプライバシーを重視しており、Azure OpenAI Service でのユーザーデータは安全に保管され、適切なプライバシー保護措置が講じられています。
統合と柔軟性 このサービスは Azure の他のサービスと簡単に統合可能であり、API を通じて容易にアクセスできるため、開発者は既存のアプリケーションやシステムに AI 機能を追加する際に高い柔軟性を享受できます。

AzureでAIデータ構築基盤を整えたい場合

AIを用いるときに自社用にカスタマイズしたいというお声も多いのが実情です。カスタマイズの方法に種々存在しており、AIにおいてはRAGという手法を用いることが多くなります。
この手法はAzureでも可能で、Azure AI Searchとデータベース等を組み合わせて構築されます。

また、データ自体がさまざまな場所に散らばっている、IoTでデータが膨大に増え続ける、機械学習も組み合わせてデータ分析していきたい場合にはデータ分析基盤の構築を行います。

AzureではMicrosoft Fabricを利用することで、データサイエンティスト、ビジネスサイド、現場の方々全ての方が統一したプラットフォームでデータ分析を活用することも可能です。

Microsoft Fabric
Microsoft Fabric

【関連記事】
➡️RAGに用いられるAzure OpenAIのOn Your Dataとは?
➡️Azure AI Searchのベクトル検索の手順をわかりやすく解説


Azureのセキュリティとガバナンス

Microsoft セキュリティページ画像
Microsoft セキュリティページ画像

Azureのセキュリティとガバナンスは、企業のIT環境を保護するための基盤となっています。

Azureのセキュリティ機能には、ネットワークセキュリティグループ、アプリケーションゲートウェイ、Azureファイアウォールといった多層的な保護レイヤーが含まれています。
ガバナンスの面では、Azureはポリシー管理とコンプライアンス監視サービスを提供し、企業が規制遵守を維持しながらシステムの整合性を保つことを支援する機能が用意されています。

Microsoft セキュリティに関するサービス
Microsoft セキュリティに関するサービス

Azure導入に強い会社の選定チェックポイント

導入会社の選定方法には様々ありますがいくつかのポイントをご紹介します。

  1. 専門知識の確認
    実績に加えて、パートナーがクラウドおよびAIに関する専門知識を持っているかどうかを確認しましょう。
    特定のAIモデルやフレームワークに精通しているか、またその応用に関する理解があるかどうかを見極めると良いでしょう。

  2. カスタマイズ力
    パートナーが、企業のニーズに応じてAIソリューションをカスタマイズできるかどうかも重要です。またドメイン知識を理解しようとするかの姿勢も重要です。すでにそのドメインに対する経験持っている場合にはなお良い場合が多いでしょう。
    生成AIはビジネスに応用するために適切な調整が必要になることが多いので、企業の要件に合ったカスタマイズ力を持っているかどうかを確認しましょう。

  3. サポート体制
    導入後のサポート体制も重要なポイントです。生成AIシステムは継続的なメンテナンスや改善が必要になることが多いため、パートナーが導入後の運用・管理に関してどのようなサポートを提供するかを確認してください。

  4. 試験プロジェクト
    パートナーの実力を確認するために、試験的なプロジェクトを実施するのも一つの手です。
    小規模なプロジェクトでパートナーの能力や専門知識を評価し、その上で本格的な導入を検討することができます。

  5. コミュニケーション
    新しい技術を扱う場合、パートナーとのコミュニケーションが重要です。パートナーと円滑にコミュニケーションが取れるかどうか、プロジェクト全体で効果的に情報共有ができるかどうかを確認しましょう。

  6. 予算
    予算と合うかどうか見積もりと照らし合わせて考慮することが重要です。

このようなポイントを確認しながら、自社のプロジェクトに真摯に向き合い、信頼のおけるパートナーを選んでいきましょう!


Azure導入事例12選

Azureを導入およびAzure上でAIを活用している事例をご紹介します。

栃木県庁はAzure Open AI Studioを用いたAIチャットボットを本格運用したことを報告しています。チャットボット導入により、業務の効率が高まり、県民に迅速なサービスが提供できるようになりました。

全従業員に自社開発AIチャットツールを導入しています。このシステムはAzure OpenAI Service経由でChatGPT4を導入しています。

横浜銀行と東日本銀行が自動生成AI「行内ChatGPT」をAzure OpenAI Service、Azure DBを用いて構築しています。
一般的なことはChatGPTに直接聞ける形にしており、独自のものはデータベースより検索して答えるようなアーキテクチャになっています。

「Azure OpenAI Service」を利用したChatGPTの試験導入を決定しました。このため、社内に専用の環境を設定し、厳格な管理体制のもとでAI技術を導入して運用します。

伊藤忠商事はMicrosoft Fabricを利用したデータ統合基盤をAzureと連携して構築しています。
この事例では、OpenAI経由のAzure OpenAIだけでなく自社のデータを活用した機械学習モデルを組み合わせる手法を選択しています。

Strabag SEは、Azure上でデータプラットフォームを活用した建設リスク管理システムを開発しました。
このAIベースのシステムは、80%の精度で建設プロジェクトのリスクを予測し、時間と費用の削減に貢献しています。

アメリカの地方ニュース業界が直面する課題への対策として、Microsoft AzureとOpenAIのサービスを活用し、AI支援ツール「SUM」と「VID」を開発しました。SUMはニュース配信の最適化を行い、VIDはニュース内容をビデオ形式に変換する機能を提供します。これにより、ニュース配信の効率を向上させるとともに、視聴者へのアプローチを多様化し、結果的に収入の大幅な向上を実現しました。

CIPIO.aiは、Azure OpenAI Serviceを活用して、ブランドコミュニティーからの実際のユーザー生成コンテンツ(UGC)を使い、ブランドのエンゲージメントを大きく向上させました。このAIを用いたソリューションでは、新たなコンテンツクリエイターを見つけ出し、コミュニティとの深い繋がりを築き、共同でコンテンツを作成します。ブランドと顧客との関係がより密接になり、エンゲージメントが高まります。

MicrosoftのAzure Machine LearningとAzure OpenAI Serviceを活用して、ブランドのスタイルガイド、イメージ、製品情報を統合した新しいクラウドベースのツールを開発しました。このツールを使用すると、ユーザーはワンクリックでテンプレートに基づいた提案された画像やテキストをカスタマイズし、利用することができます。

CarMax (米国の中古車小売)は、Microsoft Azure OpenAI Service の導入により、同社は車両研究ページのテキスト要約の作成を効率化し、顧客にとって意味のあるコンテンツを迅速に提供すると同時に、検索エンジンランキングを高める結果を得ています。

Microsoft Azure Cloud Service、Azure OpenAI Service、Azure Cognitive Searchの組み合わせた能力を活用し、顧客のソースドキュメントやWebページから直接自動会話を実現しました。

Thread社は、サービスチケットの必要性を排除し、技術者がMicrosoft TeamsやSlackのような既存のコミュニケーションプラットフォームを通じて顧客と直接やりとりできるようにするサービス協力プラットフォームを設計しました。Azure OpenAIサービスを導入することで、業務の効率化を図り、リソースの割り当てや時間の記録を自動化しました。

他にも導入事例が見たい方はこちらをご覧ください。


まとめ

本記事では、Microsoft Azureを効率的かつ効果的に導入するためのパートナー企業の選定方法、Azureの導入事例12選をご紹介しました。
クラウドおよびAIの導入はビジネスの成長と競争力の向上に欠かせない要素であり、適切なパートナーを選ぶことが事業の成功を左右します。

AI総合研究所が提供する情報がAzure導入の戦略策定やパートナー企業の選択に役立ち、日本で正しくAIおよびクラウドの普及が進むことを祈っています。

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監修者

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

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