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Microsoft 365 Copilot「Researcher」「Analyst」とは|業務に特化したAIエージェントを解説

この記事のポイント

  • Microsoft 365 Copilotの概要と最新進化をご紹介しています。
  • Copilot Studioで業務特化型エージェントを構築可能です。
  • Researcherは、複雑なリサーチ業務をAIが代行します。
  • Analystは生成AIとPythonを駆使した高度なデータ分析を担います。
  • これらの新機能はFrontierプログラムにより4月から順次展開予定です。

監修者プロフィール

坂本 将磨

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Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

Microsoft 365 Copilotがさらに進化を遂げます。
2025年、新たに追加された「Researcher」と「Analyst」は、従来の生成AIを超え、調査やデータ分析といった高度な業務を支援する“AIエージェント” として登場します。
Copilot Studioを通じて、企業独自のナレッジやワークフローと連携し、日常業務を大幅に効率化する環境が整いつつあります。本記事では、これらの新機能の特徴と活用方法について、わかりやすく解説します。

AI総合研究所では企業のMicrosoft365 Copilot導入を支援しています。お気軽にご相談ください

Microsoft 365 Copilotに新機能「Researcher(リサーチャー)」と「Analyst(アナリスト)」とは?

2025年、MicrosoftはMicrosoft 365 Copilotに新たなAI機能を追加し、業務のさらなる効率化と自動化を支援する2つのエージェント「Researcher」と「Analyst」を発表しました。これにより、Copilotは単なるAIアシスタントから、より高度な業務推論とデータ分析を担う業務特化型のAIエージェントプラットフォームへと進化しています。

Researcher:調査業務を支援するAIパートナー

リサーチャー画面イメージ
リサーチャー画面イメージ

「Researcher」は、複雑な調査や情報収集を効率化するために設計されたAIエージェントです。従来のCopilot機能と異なり、単なる要約や生成だけでなく、複数の社内外データソースをまたいで情報を収集・統合し、より深い洞察を導き出します。

活用シーンの一例:

  • 市場調査レポートの作成
  • 顧客事例や競合分析の整理
  • 社内ナレッジとWeb情報を組み合わせたインサイト抽出

また、SalesforceやServiceNowなどの業務アプリケーションとの連携も可能で、より正確かつビジネス価値の高い情報を引き出すことができます。

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Analyst:高度なデータ分析をAIで自動化

アナリストイメージ
アナリストイメージ画面

「Analyst」は、生成AIとデータ分析機能を融合させたエージェントで、データサイエンティストのような役割を担います。大量のビジネスデータを短時間で処理し、Pythonコードの生成やレポート作成まで自動化することができます。

活用シーンの一例:

  • 売上やKPIの推移分析
  • 顧客セグメント別の行動傾向分析
  • 新製品の需要予測や収益モデリング

これにより、非エンジニアのビジネスパーソンでも、データドリブンな意思決定が容易に行えるようになります。

Microsoft 365 Copilotとは?

実際のMicrosoft365 Copilotのページ
実際のMicrosoft365 Copilotのページ

Microsoft 365 Copilotは、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、TeamsなどのMicrosoft 365アプリケーションに統合された生成AIアシスタントです。自然言語による指示で、文書の作成、要約、分析、提案などを実行でき、日々の業務を効率化します。

ユーザーはアプリケーションの画面上でチャット形式のCopilotに「企画書を要約して」「最新の会議内容から議事録を作成して」などと依頼することで、生成AIがその意図を理解し、業務をサポートしてくれます。Copilotは、ユーザーの予定表、メール、ドキュメントなどと連携しながら、パーソナライズされた支援を提供するのが大きな特長です。

【関連記事】
Microsoft 365 Copilotとは?使い方やExcelやWord、Powerpointでの活用例を紹介

Copilot Studioとは?

AIエージェント作成画面
AIエージェント作成画面

Copilot Studioは、Microsoft 365 Copilotに搭載されるAIエージェントをカスタマイズ・作成できる開発ツールです。プログラミング知識がなくても、ノーコード・ローコードで自社業務に最適化されたエージェントを設計・構築することができます。

AIエージェントの入手
AIエージェントの入手ページ

また、SharePoint、Dataverse、外部Webサイトなどのナレッジソースを接続することで、RAG(Retrieval-Augmented Generation)型のAIチャットボットも構築可能です。さらに、Power AutomateやGraph APIとの連携により、エージェントに業務処理や自動応答のアクションを組み込むこともできます。

Copilot Studioを使えば、汎用的なCopilotを超えて、自社固有のルール・知識・フローに基づいた業務専用AIを実現できるのです。

【関連記事】
Microsoft Copilot Studioとは?できることや使い方、料金体系を解説!

Microsoft365 Copilot 導入・構築サポート

Microsoft 365 Copilotは、独自の業務に最適化されたAIアシスタントを構築できる強力なツールです。しかし、初期導入には「何から始めればよいか分からない」「社内システムとどう連携させるのか」「ガバナンスやセキュリティの観点は大丈夫か」といったお悩みも多く寄せられています。

当社では、Microsoft365 導入から業務シナリオの設計、カスタムプラグイン・API連携、社内展開支援まで、トータルでサポートを提供しています。Microsoft製品に精通した技術チームが、貴社の業務に合わせたCopilotの活用を丁寧にご提案します。

「社内にどのように展開するのがベストか」「Power Platformとの連携でどこまで業務を自動化できるのか」といったご相談も歓迎です。まずはお気軽にお問い合わせください

AI駆動開発

まとめ

Microsoft 365 Copilotは、日々の業務を支援するAIアシスタントから、企業の知的業務を担う“AIエージェントプラットフォーム”へと進化を遂げつつあります。
今回発表された「Researcher」と「Analyst」は、それぞれ複雑な調査業務や高度なデータ分析をAIが担うことで、業務の質とスピードを大幅に向上させるものです。

Copilot Studioを活用すれば、自社のナレッジや業務プロセスに合わせてカスタムAIエージェントを構築することも可能で、RAG的な検索・応答も実現できます。
これにより、単なるツール活用にとどまらず、AIを中心とした業務プロセスの再構築が視野に入ってきました。
今後のアップデートやエージェント機能の拡充により、Copilotはあらゆる企業の“業務の右腕”としてますます存在感を高めていくでしょう!

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監修者

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

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