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Grok3とは?主要機能や使い方、料金体系をわかりやすく解説

この記事のポイント

  • Grok3は、イーロン・マスク氏率いるxAIが開発した最新のAIチャットボット
  • 高度な推論能力を持ち、数学やコーディングなど専門分野で高い性能を発揮
  • DeepSearch機能でWeb上の最新情報をリアルタイム検索・引用可能
  • 画像認識・生成機能、ユーザーフィードバックによる自己修正機能も搭載
  • 無料プランでも利用可能、X Premium+やSuper Grokプランで全機能にアクセス

監修者プロフィール

坂本 将磨

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Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。


「最新の情報に基づいた回答が欲しい」「SNSのトレンドを反映したAIを使いたい」
従来のAIチャットボットでは、学習データが古いために最新情報に対応できなかったり、ユーモアや皮肉といった人間らしいニュアンスを理解できなかったりする場面がありました。
そんな中、イーロン・マスク氏率いるxAIが発表した「Grok3」は、SNS(X)との連携やリアルタイム検索機能を武器に、新たなAI体験を提供します。
本記事では、この「Grok3」について、その全貌を徹底的に解説します。
Grok3の驚異的な性能、DeepSearchや画像生成などのユニークな機能、料金体系、そして具体的な使い方まで、幅広く網羅的に説明します。

Grok3とは

Grokのトップ画像

Grok3は、イーロン・マスク氏が率いるxAIが開発した最新のAIチャットボットです。
従来のGrokと比較して、大幅に上回る推論能力と処理速度を備え、数学、科学、コーディングなどの専門分野で高い対応力を発揮することができます。
さらに、自然言語処理に加えて、画像認識や生成、独自のDeepSearch機能を搭載し、ユーザーの多様なニーズに応えるSNSを基盤としたAIプラットフォームとして注目されています。

参考記事:Grokとは?最新版Grok3や、画像生成機能の使い方をわかりやすく解説

Grok3の性能

Grok3性能
Grok3性能 参考:xAI

Grok3は、最新のGPUクラスタを活用した大規模な事前学習により、既存モデルと比べて10倍のトレーニングを実施し、演算能力を大幅に向上させています。

複雑な数学的問題や専門的なコーディング課題にも高い精度で対応可能であり、実際のベンチマークテストでは、OpenAI o1、o3mini、Gemini2.0 Flash、Deep Seek R1などの主要なAIモデルを上回るスコアを記録しています。
特に専門分野における推論精度が非常に高いといえます。

さらに、自己修正機構やフィードバックループを搭載しているため、利用者からの入力に応じて継続的に性能が向上する点も大きな魅力です。

Grok3の主な特徴

Grok3は、リアルタイムで情報収集できるDeepSearch機能強化された画像認識・生成機能フィードバックを反映し精度向上する自己修正機能の大きく3つの機能を搭載しています。
ここからはその具体的な機能や特徴について深掘りしていきます。

DeepSearch機能

Grok3について質問してみた様子
実際にGrok3について質問た場合の回答

Grok3の「DeepSearch」機能は、ユーザーが入力したキーワードに基づいて、Web上の最新情報や関連資料をリアルタイムで検索し、引用できる機能です。

この機能により、従来のチャットボットでは難しかった、信頼性の高い情報提供が可能になります。

例えば、市場調査や技術リサーチでは、最新の統計データやニュース記事を瞬時に収集し、適切な回答として提示することで、業務の効率化や迅速な意思決定を支援します。

さらに、DeepSearchは情報の出典を明示するため、情報の正確性を確認しながら活用することが可能です。

【関連記事】
【ChatGPT】OpenAI Deep Researchとは?使い方、料金体系を解説!

思考する機能

時間をかけて思考する能力
思考するでの回答生成

Grok3にはAIが思考し、推論する機能も搭載されています。
モデルに時間をかけて処理することにより通常よりも深く考えられた回答を生成することが可能です。

画像認識・生成機能

Grok3は、テキストだけでなく、画像認識や画像生成にも対応しています。
この機能を活用した広告制作やデザイン、教育分野など、視覚情報を活用する場面での利用が期待ができ、SNSでの活用が期待されます。

画像生成例
画像生成例

例えば、「私の日々のポストから、私がどんな人物かを予想して画像してください」
と、Grokに伝えると上記の画像のように、私の今までのポストなどから画像を生成してくれます。

自己修正・フィードバック機能

Grok3は、ユーザーのフィードバックや文脈情報を活用した自己修正機能を備えています。

初回の応答で誤答や不正確な情報があった場合でも、自動的に修正し、継続的に精度を向上させる仕組みが実装されています。

また、ユーザーの利用状況やフィードバックを反映して常に最新の状態にアップデートされるため、SNSを基盤としたAIとして他のサービスと異なる特徴があります。


【無料で使える】Grok3の料金体系

料金画面
料金画面

Grok3は、個人ユーザーから企業向けまで対応可能な料金体系を採用しています。
高度な機能(DeepSearch、画像生成、拡張推論機能など)を活用する場合も無料プランで利用が可能です。

以下の表に、Grok3の料金体系をまとめました。
無料ユーザーでも使える範囲は広いため、まずは無料プランを使ってみることをお勧めします。

プラン名 月額料金(税込) 年額料金(税込) 主な機能・特徴 使用制限
X Premium+プラン 6,080円 60,040円 Grok3の標準機能(対話機能、Deep Search、Thinkモード)を利用可能 一部機能に回数制限あり(例:Deep Searchは無料ユーザー2時間に5回まで)
Super Grokプラン 約4,500円 約45,000円 Grok3のフル機能を利用可能。優先アクセスや将来的な新機能(Big Brainモードなど)も追加予定 ほぼ無制限(詳細は今後発表)

料金は2025年2月17日頃に改定され、X Premium+プランは以前の月額1,960円(年額25,600円)から大幅値上げされました。
Super Grokプランの価格は為替レートや地域によって変動の可能性があります。
企業向けAPIプランは、利用規模やカスタマイズ内容に応じて個別見積もりとなります。


Grok3の使い方

Grok3の使い方は非常にシンプルです。

  1. まず、公式サイトまたは提携プラットフォームにアクセスし、アカウントを登録します。
  2. 登録後は、ダッシュボード上で通知設定、言語設定、プライバシー設定などの基本項目を調整すると、すぐに利用を開始できます!

ウェブ版とアプリ版で利用が可能

アプリ版のトップ画面
アプリ版のトップ画面

Grok3は、ウェブ版とアプリ版の両方で利用可能です。
どちらのプラットフォームでも品質には関係なく使用できますが、使用感など異なる点もあるので、違いについて簡単に解説します。

ウェブ版の特徴

ウェブ版ではXのアカウントを持っていなくても簡易的に使うことできるため、とりあえず試してみたい方におすすめです。

  • アクセス方法: ウェブブラウザから直接利用できます。

  • 利用環境: PCやモバイルデバイスなど、インターネット接続が可能なデバイスで使用可能です。

  • 機能: リアルタイム情報の提供、ユーモアを交えた応答、画像生成など、Grok3の主要な機能をウェブ上で体験できます。

アプリ版の特徴

アプリ版で質問してみた様子
アプリ版で質問してみた様子

  • アクセス方法: スマートフォンやタブレット用のXアプリを通じて利用できます。

  • 利用環境: iOSやAndroidなどのモバイルOSに対応しており、外出先でも手軽にアクセス可能です。

  • 機能: ウェブ版と同様に、リアルタイム情報の提供、ユーモアを交えた応答、画像生成などの機能を備えています。


Grok3利用時の注意点

Grok3を安全かつ効果的に活用するためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
急速に進化するAI技術に対応するための定期的なアップデート確認、情報の正確性の検証、セキュリティ対策の徹底、そして利用シーンに応じた最適な設定が求められます。

定期アップデートの確認

Grok3はAI技術の進化に伴い、頻繁に機能改善や新機能の追加が行われています。
新機能の追加や仕様変更により、より高度な活用が可能になる一方で、設定や使用方法が変更される場合もあります。

公式サイトや開発元のxAIの発表を定期的に確認し、適切に対応しましょう。

情報の検証

Grok3のDeepSearch機能は、リアルタイムでWeb上の情報を収集・分析し、ユーザーに提供します。
しかし、インターネット上の情報には信頼性が低いものも含まれるため、取得したデータの出典を確認し、複数の情報源と比較することが重要です。

特にビジネスや学術研究などでGrok3を利用する場合、誤った情報をもとに判断するリスクを避けるため、信頼性の高いデータのみを活用するよう心がける必要があります。

セキュリティ対策

Grok3を利用する際には、データのプライバシー保護やセキュリティ管理を徹底することが求められます。
特に、企業や組織での利用においては、機密情報の流出を防ぐための適切な運用ルールを策定することが不可欠です。
例えば、以下のようなポイントが挙げられます。

  • アクセス管理: Grok3の利用権限を適切に設定し、不正なアクセスを防ぐ。
  • データの匿名化: 機密情報をAIに入力する際は、特定の個人や企業を特定できない形にする。
  • セッション管理: 長時間放置されたセッションを自動的に終了させる設定を検討する。
  • ログ管理: 利用履歴を定期的にチェックし、不審なアクセスや操作がないかを監視する。

これらのポイントを意識することで、Grok3の高度な機能を最大限に活かしながら、リスクを最小限に抑えて利用することができます。


まとめ

Grok3は、イーロン・マスク氏率いるxAIが開発した最新のAIチャットボットで、強力な推論能力とリアルタイム情報検索機能を備えています。
特にDeepSearch機能による正確な情報収集、画像認識・生成機能、自己修正機能など、多様なニーズに対応可能な次世代AIとして注目されています。

利用目的に応じたカスタマイズを行うことで、その性能を最大限に引き出し、業務支援や創作活動、日常の情報収集のパートナーとなり得る存在です。

Grok3は今後も進化を続けると予想されます。今後のアップデートからも目が離せませんね!

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坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

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