金融および保険業界に活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。
金融および保険業界では、自社金融機関内業務の効率性の向上の事例が多く報告されています。
また、セキュリティが非常に重要であるため、Azure OpenAIでセキュリティを確保している特徴があります。AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください。
【導入事例の概要】
大手金融機関である三菱UFJ銀行による業務改革への取り組みとして、株式会社AVILEN(アヴィレン)によるChatGPTアイデアソンの導入支援がありました。
AVILENは、ChatGPTアイデアソンを通じて、ChatGPTを活用した将来の業務イメージの具体化とChatGPTに関する研修機会の提供という2つの支援を行いました。
「ChatGPTアイデアソン」は組織開発サービスであり、生成AIでの業務プロセス改革とAI活用人材育成を目的としています。この取り組みにより、三菱UFJ銀行は実務におけるユースケース163件を創出しました。
【導入の背景】
三菱UFJ銀行は、業務改革と効率化、ならびに従業員のスキルアップを図るための手段として、AVILENが提供するChatGPTアイデアソンに着目しました。
金融業界においてもAIなどのテクノロジーは急速に進化を遂げており、これに適応し最新技術の活用を通じた競争力強化が求められています。三菱UFJ銀行もこの流れに乗り遅れまいと、生成AIを活用した業務改革に乗り出したのです。
【元々の課題】
それまでの三菱UFJ銀行では、AI導入におけるビジョンの明確化やAI技術を活用しての新たな業務プロセスの構想、さらにはAI技術を扱える人材の不足などが課題とされていました。
これらの課題への取り組みとして、具体的なAI活用案の具現化と人材育成が急務であったと考えられます。生成AIの可能性は認識していたものの、それを実務にどう活かすかについては手探りの状態だったのです。
【解決策】
三菱UFJ銀行の課題に対し、AVILENはChatGPTアイデアソンを実施することで、AI活用に関する基礎研修を行ない、さらには企画の構想から具現化の方針立案まで、ChatGPTを通じた効率的な業務プロセスの構築を支援しました。
このプロセスでは、基礎知識の習得から実際の案出し、PoC(概念実証)への移行までが含まれています。
具体的には、ChatGPTの可用性とリスクの理解、ビジネスに活用する上での観点とプロンプトについての学習、チームごとのユースケース企画のディスカッションと講師との相談会、企画の中間レビューとフィードバック、上位企画の選出とPoC進行企画の決定、選出企画の具現化方針の立案などが行われました。
【効果】
この取り組みにより、三菱UFJ銀行は将来の業務イメージをより具体的に想定することが可能となり、また、従業員がChatGPTを活用する技術を身につけることで、AIをうまくビジネスプロセスに組み込むことが見込まれます。
これは、業務効率化はもちろんのこと、顧客サービスの向上や新たなビジネスチャンスの発掘にも寄与するはずです。
実際に、このアイデアソンを通じて、三菱UFJ銀行は実務におけるユースケース163件を創出することに成功しました。今後、これらのアイデアが実装され、生成AIが三菱UFJ銀行の業務改革を大きく前進させることが期待されます。
【出典】
PR TIMES