活用できるAIおよびDX導入事例を多様な業種でご紹介します。
昨今のビジネス現場では、自社サービスに生成AIを活用する事例、自社効率性の向上の事例が多く報告されています。
AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。
弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください。
【導入の背景】
老舗旅館チェーンの株式会社一の湯は、幅広い顧客層にリーズナブルな価格で高品質なサービスを提供するために、業務生産性の向上を目指していました。
人材不足という課題を抱える中、IoTやAIを活用した業務改革により、顧客サービスの維持と価格面での効率化を図ろうとしていました。
【元々の課題】
従業員の手作業に依存する業務プロセスでは、定型業務の抜け漏れが発生しやすく、施設利用状況の可視化も困難でした。温浴設備の操作ミスや、トイレ清掃の人員配置の最適化など、具体的な課題を解決するための手段を模索していました。
【解決策】
株式会社一の湯は、初期費用不要で迅速に導入できる「Gravio」を採用しました。温浴設備の操作パネルにワイヤレスダブルスイッチを設置し、操作履歴を自動記録・通知する仕組みを構築しました。
LINE WORKSと連携した温浴設備の操作記録
また、トイレの個室ドアにドア開閉センサーを取り付け、利用状況をデータ化することで、清掃作業の人員割り当ての最適化を実現しました。さらに、玄関に人感センサーを設置し、顧客の来訪を即時に従業員のLINE WORKSに通知する仕組みも導入しました。
人感センサーによる顧客来訪の感知
【効果】
「Gravio」の導入により、株式会社一の湯は複数の業務を自動化・効率化することに成功しました。温浴設備の操作記録とLINE WORKSを利用した通知により、操作ミスを防止し、確実な温泉の提供を実現しました。トイレ利用状況のデータを活用し、清掃作業の人員配置を最適化することで、生産性を向上させました。また、顧客来訪の自動検知とLINE WORKS通知により、フロントでの迅速な対応が可能となり、顧客サービスの品質向上に貢献しています。
株式会社一の湯は、「Gravio」の活用により、顧客と従業員双方にとって心地よい環境を提供することを目指しています。今後も、IoTソリューションを積極的に取り入れ、業務生産性の向上と高品質なサービスの提供を追求していく方針です。旅館業界のDXをリードする同社の取り組みは、他の旅館・ホテルにとっても大いに参考になるでしょう。
【出典】
Gravio
