ヘルスケアおよび福祉業界分野に活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。ヘルスケアおよび福祉業界では、セキュリティとAIが回答を間違わないことは非常に重要です。特に患者さんなどの顧客に触れるサービスでの活用は十分に留意しましょう。
AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。
弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください。
【導入事例概要】
テンセント社が中国広東省深セン市にある深セン養護院で取り組んでいるスマート介護ソリューションをご紹介します。
AI技術やウェアラブルデバイスを駆使したリアルタイムのヘルスモニタリングシステムなど、先進的な介護支援によって、高齢者の生活品質向上とスタッフの負荷軽減が図れる新しい形の介護サービスです。
【導入の背景】
若者の街として知られる深セン市ですが、高齢化も進行しており、高齢者が多く暮らす養護院の課題解決が急務でした。
スタッフの働き方改善や、入居者の安全・生活品質の両立を目指し、テンセントはスマート介護ソリューションの導入に乗り出しました。
テンセントによる、サーモセンサーを活用した転倒検出
【元々の課題】
介護施設において高齢者の転倒リスクや徘徊、さらにはスタッフへの負担大きい状況でした。
従来の方法では入居者の安全を守ることと、生活品質を維持することのバランスが取りにくく、介護施設にとって大きな課題となっていました。
深セン市 地図
【解決策】
テンセントは、AIモニタリングシステムや健康モニタリングシステムの開発を進め、介護施設内でのトラブル防止と生活品質の向上を目指しました。
また、身体機能の衰えが課題の認知症高齢者に向けては、眼球運動トレーニングゲームを提供しました。ウェアラブルデバイスや大小便センサーも導入し、入居者の詳細な健康状態を監視できる環境を作り上げました。
深セン養護院内のリハビリ施設(出典:テンセント)
【効果】
テンセントのスマート介護ソリューション導入によって、介護施設の管理能力が向上し、入居者への見守りサービスが24時間対応で可能となりました。
同時に、スタッフの作業負荷も大幅に軽減され、これにより介護の質が向上しています。今後もテクノロジーを活用した介護サービスの更なる発展が期待されます。