ヘルスケアおよび福祉業界分野に活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。ヘルスケアおよび福祉業界では、セキュリティとAIが回答を間違わないことは非常に重要です。特に患者さんなどの顧客に触れるサービスでの活用は十分に留意しましょう。
AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。
弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください。
【導入事例概要】
特別養護老人ホームささづ苑では、ICTを駆使した先進技術を多数導入することで、職員の働きやすさ及び提供されるケアの質の向上を実現しています。
【導入の背景】
ささづ苑は、福祉の現場の人材不足や非効率的なシステムを問題視し、他の施設と比べて早い段階で様々な技術やシステムを取り入れていました。
省エネ性の高い先進的な老人福祉施設として、2016年度経済産業省のZEB実証事業で採択されたほどです。
ささづ苑 資料より
常に効率的な運営と高品質なケアサービスを目指しており、これを達成するためにICT技術を活用しています。特に注力しているのは、職員のコミュニケーション向上とサービスの質の向上です。
【元々の課題】
以前の課題は、職員間のコミュニケーションの不足、業務の効率の悪さ、紙ベースの作業による時間とコストの無駄などが挙げられます。
【解決策】
ささづ苑では、
- NASシステムを用いたデータ共有
- iPhoneやiPadを活用したモバイルワークの促進
- グループセッションを使った施設内情報の効率的な共有
- パラマウントベッドの「眠りスキャン」による睡眠状態の把握
- 骨伝導インカムを使用した音声入力システム「ハナスト」の導入
- 快決シフト君でのスマートなシフト管理
- DocuWorksでの文書管理
など多岐にわたるICT技術を導入して課題を解決しました。
社内システム活用の様子
【効果】
これらの技術導入により、ペーパーレス運用が促進されコスト削減が実現しました。また、業務効率が飛躍的に向上し、職員は入居者様と向き合う時間を増やすことができ、質の高いケア提供に繋がりました。効率化されたシフト管理システムにより、職員の勤務計画がスムーズに行われるようになりました。
【出典】特別養護老人ホームささづ苑