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文学へのアクセスを革命化:プロジェクトグーテンベルクのAI駆動オーディオブックイニシアチブ

教育分野に活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。教育の分野では、学生に生成AIおよびAIのリテラシーを教育する事例、AIを用いて学習効率、オーダーメイド率の向上の事例が多く報告されています。AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください

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AI技術の進化は、数多くの業界に革命をもたらしています。今回紹介するのは、自由な文学アクセスを実現するプロジェクトグーテンベルクがAIを利用して取り組んだオーディオブックイニシアチブについてです。

【導入事例概要】

プロジェクトグーテンベルクは、視覚障がいのある人々や従来の図書館にアクセスできない人々を含め、より幅広いコミュニティにコレクションを利用してもらうために、Microsoftと協力し、AIを駆使して大規模にオーディオブックを制作。約5,000冊の新しいオーディオブックを作成しました。

【導入の背景】

プロジェクトグーテンベルクは、世界で最も古い電子図書館として、数多くの無料eBookを配布してきましたが、オーディオブックのコレクションはそこまで充実していませんでした。オーディオブックは、成人のリスニング率が過去10年で100%以上増加しており、需要は高まっている一方でした。

【元々の課題】

もともとプロジェクトグーテンベルクには、高品質のオーディオブックを大量に作成する能力がありませんでした。これは、ボランティア主導のチームでは能力を超える作業だったためです。視覚障がい者や学習中の子どもたち、遠隔地に住む人々など、多様なユーザーへ利便性を提供する必要がありました。

【解決策】

Microsoftとのコラボレーションを通じて、Azure Synapse Analyticsに既存の電子書籍データをロードし、分散MLライブラリSynapseMLを用いて、Azure AIサービスのニューラルテキスト音声変換機能を活用してオーディオブックを作成しました。このAI革新技術により、人間のような感情を表現することが可能なオーディオブックを生成することができるようになりました。

【効果】

このAI主導の解決策により、プロジェクトグーテンベルクのオーディオブックの数は約5,000冊に増加し、アクセシビリティや品質の劇的な向上が見られました。特に、1冊をわずか30秒で作成できるスピードは、ボランティアの負担を大幅に軽減しています。

【出典】

プロジェクトグーテンベルクの事例、Microsoftより

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編集者

坂本将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

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