この記事のポイント
出光興産株式会社は、本社移転時のさまざまな質問に効率的に対応するため、Microsoft Azureを基盤としたAIチャットボットを導入しました。- Microsoft Teamsと連携したAIチャットボットにより、従業員の質問に迅速かつ的確に答え、コミュニケーションの効率化をはかりました。
- 導入後、担当者の負荷軽減と高いメンテナンス性が実現し、利用者からも高評価を得ています。
- 開発においてはアジャイル式を採用し、2ヶ月でα版をリリース、その後も改善を継続しています。
監修者プロフィール
坂本将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域：自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
出光興産株式会社が本社移転に伴う従業員からの様々な質問への対応として、Microsoft Azureを活用してAIチャットボットの導入を決めました。迅速かつ的確な回答を可能にするため、短期間でα版リリースに成功し、利用者からのフィードバックを反映しながら更なる改善を重ね高評価を得ています。本記事では、出光興産が直面した課題と、AIチャットボット導入による効果、そしてMicrosoft Teamsとのシームレスな連携を可能にした運用の工夫についてご紹介します。実際の導入事例を通じて、AIチャットボットが企業のコミュニケーションや業務の効率化にどのように貢献するかを見ていきましょう。
活用できるAIおよびDX導入事例を多様な業種でご紹介します。昨今のビジネス現場では、自社サービスに生成AIを活用する事例、自社効率性の向上の事例が多く報告されています。AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください。
【導入事例概要】
出光興産株式会社の企業ロゴ
出光興産株式会社は、本社移転に伴い、従業員からの多くの質問に迅速かつ正確に回答するため、Microsoft Azure上のAIチャットボットを構築しました。短期間のうちにα版リリースに成功し、その後も改善を重ねることで高い評価を得ています。
【導入の背景】
出光興産は、東京大手町に本社を移転した際、従業員からの質問に効率的に対応するため、AIチャットボットの導入を決定。既にMicrosoft Teamsを利用しており、TeamsをフロントエンドとしてAIチャットボットを導入することで、従業員の学びのハードルを下げることができました。
【元々の課題】
本社の移転に伴い、発生する数々の質問への対応が課題となった。従業員の情報リテラシーは多様なため、一問一答型のオフィスガイドだけでは対応が難しく、新しい手法が求められていました。
【解決策】
出光興産は、Microsoft AzureのPaaSを活用して、柔軟に構築・運用可能なAIチャットボットを導入。開発はアジャイル式で進められ、2ヶ月でα版をリリースし、利用者からのフィードバックを基に改善を継続しています。
【効果】
AIチャットボットの導入により、担当者の負荷が軽減され、従業員からの質問に迅速かつ正確に回答することが可能となりました。Excelでのデータ管理やTeamsとの連携により、メンテナンス性とユーザビリティの向上が実現されています。
AIチャットボットの導入画面
