この記事のポイント
- この記事は、不動産探しのAIサポートサービスに関する内容を紹介しています。
- LIFULL HOME'Sでは、生成AIを用いた対話型の物件探し支援サービスを実現しています。
- ユーザーは従来の方法よりも詳細に物件を検索でき、初期段階からの全面的なサポートが提供されています。
監修者プロフィール
坂本将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
住宅探しは多くの人にとって、非常に重要かつ時間を要する過程です。そんな中、不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」を運営するLIFULLが、AI技術の力を借りてそれを一変させる努力をしています。本記事では、LIFULLが2023年に開始した物件探支援サービスの詳細や、ChatGPT向けプラグインによるユーザー検索体験の向上について、その実態を深掘りします。従来の物件検索プロセスを大幅に進化させたこの取り組みは、特に物件探しの初期段階におけるサポート強化が期待されており、ユーザーが求める情報をより詳細かつ全面的に提供することを可能にしています。
不動産業界に活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。不動産業界では、顧客向けサービスにAIを搭載してカスタマーエクスペリエンスを向上する事例、自社効率性の向上の事例が多く報告されています。AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください。
【導入事例概要】
不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」を運営するLIFULLが、AIを駆使して不動産探しの新たなサービスを開始しました。2023年には不動産に詳しくない方を対象とした物件探し支援サービスや、ChatGPT向けプラグインの提供を行い、ユーザーの検索体験を大きく変えています。
【導入の背景】
LIFULLは、物件探しにおけるユーザーの潜在ニーズを把握し、より詳細に対応する方法を模索していました。その中で、生成AIを用いて従来の検索体験を進化させることに焦点を当てました。
【元々の課題】
従来の物件検索プロセスは、ユーザーが物件の場所や間取りを予め決定してから検索するという部分的なサポートしかできていませんでした。また、物件探しの初期段階からの全面的なサポートが求められている状況でした。
【解決策】
そこでLIFULLは、生成AIを活用したサービスを開発しました。ChatGPTプラグインによってユーザーは希望の物件を対話形式で効率的に探せるようになり、対話を通じて不明確なニーズも明らかにしていけるようになりました。
AIホームズくんの導入
【効果】
この新しいアプローチによって、ユーザーは従来よりも詳細な希望条件を探し出すことが可能となり、物件やエリアに関する情報を全面的に提供できるようになりました。特に物件探しの初期段階でのサポートの充実が見込まれています。