この記事のポイント
- この記事はGoogleが新たに開始したAIアカデミーに関するプログラム「AI Academy: American Infrastructure」について説明しています。
- AI技術を利用してアメリカ国内のインフラを改善を目指すスタートアップを支援するための内容が盛り込まれています。
- 参加企業には、12週間のトレーニングやAIツールへのアクセス、専門家によるインサイトの提供等が行われる予定です。
- プログラムは農業、災害対応、エネルギー、教育など、様々な分野に焦点を当て、コミュニティの質の向上を目指しています。
監修者プロフィール
坂本 将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
米国のインフラ整備への貢献を目指すスタートアップへの支援策として、GoogleがAIアカデミーの新たなプログラムをスタートさせたことをご紹介します。
このプログラムでは、AI技術を駆使して社会基盤改善に挑む革新的な企業へのサポートが行われるとともに、12週間の実践的なトレーニングやリソース提供が予定されています。
「AI Academy: American Infrastructure」への応募は、農業、災害対応、エネルギー、教育など多岐にわたる分野のスタートアップから受け付けています。
Googleによるサポートにより、経済発展およびコミュニティ向上への大きな一歩を踏み出すチャンスを、ぜひ知っていただきたいと思います。
GoogleによるAIアカデミーでアメリカのインフラ革新への挑戦
2024年6月5日、Google for Startupsは「AI Academy: American Infrastructure」というプログラムを立ち上げたことを発表しました。
このプログラムは、アメリカ国内のインフラをAIを使って改善することを目指すスタートアップを対象としており、12週間にわたる実践的なトレーニングや最先端のAIツールへのアクセス、専門家からの独占的なインサイトを提供します。
応募は既に開始されており、6月17日まで可能です。
農業、災害対応、エネルギー、教育など、アメリカの重要な産業に焦点を当てたプログラムで、責任を持ったAIイノベーションを通じてコミュニティを力づけ、生活の質を向上させることが目標です。
Googleのサポートで実現するスタートアップの可能性
Google for StartupsはAIアカデミーで、公共部門の課題に取り組むスタートアップをサポートします。
このプログラムに参加する企業は、GoogleのPeople + AI Research (PAIR)チームによって開発されたAIカリキュラムを学び、高度なセールスおよび市場投入のワークショップに参加することができます。
さらに、プログラム卒業後もGoogle for Startupsの卒業生コミュニティの一員として、Google AIツールや業界のつながりにアクセス可能です。
Googleはすでに、大気汚染監視のJustAir、商業不動産の脱炭素化を支援するCambio、交通事故死を減らすことを目指すSensagrateなど、インフラに焦点を当てたスタートアップを支援しており、さらに多くのスタートアップとの協力を進めています。
Google for Startupsが切り開く新たなインフラ革新
Google for Startups AI Academyの目的は、スタートアップが責任を持って革新し、地域や国全体でコミュニティを力づけ、生活を改善するAI支援の未来を築くことです。
農業、災害予防および対応、エネルギー、教育、環境および持続可能性、医療、公共の安全、スマート製造および物流、電気通信、交通、都市開発、水管理、労働力開発および経済機会などの分野において、問題を解決し生産性を向上させることに焦点を当てています。
出典:Google