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アジア太平洋地域にAIスキル向上を目指すGoogleの1500万ドル基金設立

この記事のポイント

  • この記事は「AI Opportunity Fund: Asia-Pacific」について述べています。
  • Google.orgが1500万ドルを投資してアジア太平洋地域のAI教育の機会拡大を図ります。
  • 社会的影響を持つ団体を支援し、AI教育の普及を目指しています。
  • アジア開発銀行がサポートし、現地団体への教育リソース提供や技術スキル向上の支援を行います。

監修者プロフィール

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

アジア太平洋地域でAIの普及とスキル向上に資するため、Google.orgは「AI Opportunity Fund: Asia-Pacific」を通じて1500万ドルを投じることを発表しました。
この基金は、AI教育に関する必要性に応じて、特にサービスが不足している地域の労働者や求職者への支援に注力することを目的としています。

Googleは、地域組織と協力しながら、社会的影響力を持つ団体に教育リソースを提供し、組織の技術スキルの向上を目指しています。

この取り組みは、AI EssentialsやAI Startup Schoolなど、Googleが進めるデジタルおよびAIスキル関連のプログラムを補完し、将来AIがもたらす変化に備えた地域の人々や組織の力を強化することを期待しています。

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グーグルがアジア太平洋地域のAI教育に投資

2024年5月27日、グーグルはアジア太平洋地域でAIに対する教育機会を広げるために、Google.orgを通じて「AI Opportunity Fund: Asia-Pacific」というプロジェクトを立ち上げました。

このプロジェクトは1500万ドル(約17億円)を投資し、特にサービスが行き届いていない地域の労働者や求職者のAIスキル開発に注力します。

アジア太平洋地域では多くの人がインターネットを使っており、スマートフォンの普及など技術の変化が大きな影響を与えています。
グーグルはこの地域でのAIのポテンシャルを活かし、農業、気候変動、病気の検出などで既に前向きな影響を見せていますが、多くの人がAIを最大限に活用するスキルが不足していると感じています。

このファンドは、AI Essentials、AI Startup School、Google Cloud AIのプログラムなど、グーグルがすでに提供しているデジタルおよびAIスキル関連の取り組みを補完するものです。

社会的影響を持つ団体への支援と、AI教育の普及

「AI Opportunity Fund: Asia-Pacific」は、社会的影響を持つ団体への支援を通じて、AI教育を普及させることを目指しています。
アジア開発銀行のサポートを受け、ソーシャルインベストメントを行う組織のネットワークであるアジア・ベンチャー・フィランソロピー・ネットワーク(AVPN)と協力し、AIトレーニングを必要とする人々に届けるための団体を公募します。

選ばれた団体は、地元の言語でAIのスキルトレーニングを提供できるように支援を受け、教育リソースへのアクセスが限られているといった学習の障壁を取り除くための現金助成も提供されます。

これにより、アジア太平洋地域の非営利組織(NGO)が技術スキルを向上させ、地元社会での活動の影響力を高めることができるようになります。

AIと共に成長するアジア太平洋地域の未来

グーグルはアジア太平洋地域でのAIの時代に備えて、様々な組織とのパートナーシップを築いています。2024年には、技術を活用して地域社会に貢献している人々や組織を支援するために、AIプログラムに2000万ドル以上を投資する予定です。

これには、先に発表された持続可能性のためのシードファンディングやNGOのデジタル変革能力構築プログラムの拡大も含まれています。
また、Google.orgのDigital Futures Fundを通じてシンクタンクや非営利団体、学者たちがAIに関する対話を促進し、政策研究を行うための支援も行っています。

正しいツールと専門知識をもって、アジア太平洋地域の人々や組織がAIを最大限に活用し、すべての人に利益をもたらすことをグーグルは期待しています。

出典:Google

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監修者

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

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