この記事のポイント
- Stability AIではCEOのEmad Mostaque氏が辞任し、Shan Shan Wong氏とChristian Laforte氏が暫定共同CEOに任命されました。
- 組織の変更により、Stability AIはオープンでマルチモーダルな生成AI分野のリーダーとしての地位を保ちつつ、新たな成長ステージへの移行を図っています。
監修者プロフィール
坂本 将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
Stability AIでは、2023年3月23日に重要な組織の変更が行われ、CEOのEmad Mostaque氏が辞任し、新たに暫定共同CEOとしてShan Shan Wong氏とChristian Laforte氏が任命されました。Mostaque氏は辞任にあたり、分散型AIの追求に注力すると発表し、その後の同社の方向性や、今後の先進技術への取り組みについての彼の信頼も示されています。Wong氏とLaforte氏のリーダーシップに期待が寄せられる中、Stability AIはオープンでマルチモーダルな生成AI分野におけるリーダーとしての地位を確保し、進化し続けるAIの未来を見据えて新たなステージへと進む姿勢を見せています。この記事では、CEO交代がもたらす影響や、これからのStability AIの展望について詳しく考察していきます。
Stability AIのCEO、Emad Mostaqueが辞任
2023年3月23日、Stability AIはCEOのEmad Mostaque氏が同社の取締役会の役職も含めて辞任したことを発表しました。彼はStability AIの初期の開発者を迎え入れてから2年間、数億回のダウンロードと複数のモードで最高のモデルを提供するまで、同社を導いてきました。
Mostaque氏は、Stability AIのミッションを強く支持しており、会社は有能な手に渡されていると感じています。Mostaque氏は、今後分散型AIの追求に専念し、AIがオープンで分散化されたものであり続けることを確実にするために、新しい道を歩む時が来たと述べています。
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Stability AIの暫定共同CEOにShan Shan WongとChristian Laforteが任命
Stability AIの取締役会は、最高執行責任者(COO)であるShan Shan Wong氏と最高技術責任者(CTO)のChristian Laforte氏を、同社の暫定共同CEOに任命しました。取締役会議長のJim O’Shaughnessy氏は、両名が業界をリードする生成AI製品の開発と商品化を、適切にリードしていくことを信じていると述べています。Wong氏とLaforte氏の相互に補完しあうスキルセットと経験によって、この重要な時期において理想的なリーダーシップが発揮されるだろうと期待されています。
Stability AIの新体制へ移行と、生成AIにおけるリーダーシップを維持
このリーダーシップの変更は、Stability AIが次の成長ステージへ向けて、そのビジョンを実現するための新たな方針を示しています。経営チーム、取締役会、投資家は、長年にわたって培われてきた優れたチーム、最先端の技術、そして活気に満ちたコミュニティを保持し続けることにより、Stability AIがオープンなマルチモーダル生成AI分野のリーダーとしての地位を維持することを確信しています。新しいリーダーシップのもとで、Stability AIはさらなる成長とイノベーションを目指して前進し続けるでしょう。