AI総合研究所

SHARE

X(twiiter)にポストFacebookに投稿はてなブックマークに登録URLをコピー

生成AIの勉強方法!学習ロードマップやおすすめサイトを徹底解説

この記事のポイント

  • この記事は、生成AIの勉強方法について段階別に解説しています。
  • 生成AIの学習には理論学習、実践学習、プロジェクトベースの学習という3つのアプローチがあります。
  • 学習者のレベルに応じた勉強方法が紹介され、初心者から上級者までの具体的なステップが示されています。
  • 生成AIを学ぶことでクリエイティビティ、問題解決スキル、データ分析能力が向上すると述べられています。
  • また、芸術、言語学、ヘルスケア分野における生成AIの実用事例が示されています。

監修者プロフィール

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

生成AIは、テキスト、画像、音声などの人工的なデータ生成に革命をもたらしています。
ですが、その勉強方法に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そんな方々へ向け、本記事では初心者から上級者までのレベル別に、生成AIを学ぶための有効な手法を解説していきます。

理論学習から実践、プロジェクトベースの学習に至るまで、具体的なアプローチをご紹介し、生成AIの実用性とその理解を深めることで、クリエイティビティや問題解決スキルを高めることができます。

また、生成AIの活用事例を挙げながら、そのメリットや学習を通じて身につけられるスキルについても触れていきます。 <br<この記事が生成AIの学習に対する疑問を解消し、技術の探求への指針となれば幸いです。

生成AIの勉強方法

生成AIは、テキストや画像、音声などを自動的に作り出す技術で、最近大きな注目を集めています。たとえば、文章を書いたり、アートを作ったり、音楽を作成したりする際に役立ちます。
生成AIは、クリエイティブな作業をサポートするだけでなく、ビジネスや日常生活でも新しい可能性を広げています。

しかし、生成AIの技術は複雑で、その活用方法をマスターするためには、基礎的な理論から実践的なスキルまで幅広く学ぶ必要があります。

この記事では、生成AIの勉強法を段階別に解説します。AI技術が日々進化し続ける中で、今後のキャリアや業務に活かすためにも、生成AIの学習は非常に価値のある投資となるでしょう。


生成AIとは

ここで、具体的な勉強方法のご紹介に入る前に、そもそも生成AIとは何かについてご説明します。
生成AI(Generative AI)とは、データを基に新しいコンテンツを作り出す人工知能の一種です。生成AIの技術は多岐にわたりますが、特に注目すべきものには次のような分野があります。

  1. 自然言語処理(NLP)
    生成AIの中でも最も広く使用されている技術が自然言語処理です。NLPを用いることで、AIは人間が書いたようなテキストを生成できます。

  2. 画像生成
    画像を生成するAI技術も注目されています。
    例えば、OpenAIのDALL-EやStable Diffusionは、テキストから画像を生成する技術で、入力されたテキストに基づいて全く新しい画像を作成します。この技術は、広告やデザイン業界で特に活用されています。

  3. 音声生成
    生成AIは音声生成にも対応しています。テキストを音声に変換する技術(TTS: Text-to-Speech)は、カスタマーサポートやポッドキャストの作成に利用されています。
    また、音楽生成AIもあり、音楽の作曲や編曲を自動化するツールも登場しています。

【関連記事】
➡️生成AIとは?その種類や従来のAIとの違い、メリット・問題点を解説!

主要な生成AIサービス

OpenAIイメージOpenAIイメージ(参考:OpenAI)

生成AIの主要なサービスには、さまざまな用途に特化したツールやプラットフォームがあります。以下に代表的なものを挙げます。

  1. ChatGPT(OpenAI)
    用途: テキスト生成、会話型AI
    ChatGPTは、ユーザーと自然な会話を行いながら、テキストを生成するAI。質問回答やアイデア出し、文章作成などに利用されます。

  2. DALL·E(OpenAI)
    用途: 画像生成
    テキストから画像を生成するAI。入力されたテキストを基に、高品質な画像を作成します。アートやデザイン業界で注目されています。

  3. MidJourney
    用途: 画像生成
    高品質で芸術的な画像を生成するAI。ユーザーが入力したプロンプトに基づいて、美麗なビジュアルを作成します。

  4. Stable Diffusion
    用途: 画像生成
    テキストから高精度な画像を生成できるオープンソースの画像生成モデル。ユーザーが自由にカスタマイズできる特徴があります。

  5. Hugging Face
    用途: 自然言語処理、テキスト生成、画像生成など
    様々なAIモデルを提供するプラットフォーム。特に自然言語処理(NLP)に強みがあり、テキスト生成や感情分析、翻訳などが可能です。



こうしたサービスは、それぞれ異なるニーズに対応しており、テキスト生成から画像、音声、動画生成まで、多岐にわたる分野で活用されています。


なぜ生成AIを学ぶべきなのか?

生成AIは急速に成長しており、これからさらに広がっていくと考えられています。
2024年には、生成AI市場の規模が数十億ドルに達すると予測されています。生成AIを学ぶことで、以下のようなメリットが期待できるでしょう。

  • キャリアアップ
    生成AIのスキルは、今後ますます需要が高まると予想されます。IT業界はもちろん、マーケティング、デザイン、教育など、様々な分野で活躍の場が広がっています。

  • スキルアップ
    生成AIを学ぶことで、プログラミング、データ分析、機械学習など、幅広いITスキルを習得することができます。こうしたスキルは、AI分野だけでなく、他のIT分野でも役立ちます。

  • 自己実現
    生成AIは、自分のアイデアを形にするための強力なツールとなります。アート作品を制作したり、新しいビジネスモデルを開発したり、自分の創造性を活かした活動ができます。


生成AIを学ぶことは、単に技術を習得するだけでなく、自身の可能性を広げ、未来を切り拓く力となることでしょう。

【関連記事】
➡️生成AIの市場規模-国内外の現状と推移を踏まえ、将来展望を徹底解説


生成AIの活用とキャリアステージ

同じ「生成AI」でもキャリアステージごとに得られるメリットや直面するリスクが異なります。

以下の表を活用することで、個人・組織・社会全体がどの段階でどのような課題に対応すべきか、まとめていますので参考にしてみてください。

観点 学生・インターン 若手・エントリー職 中堅・マネージャー シニア・経営層
1. 必要とされるスキル - 基本的なプログラミング理解
- データ活用リテラシー
- AIが生成した情報の検証力
- 基礎的なドメイン知識
- 簡易なAIツールの使いこなし
- ツール選定とPoC実践スキル
- ビジネス課題の翻訳能力(要件定義)
- チーム内でのAI導入推進力
- トラブルシューティングの知見
- 全社的な戦略策定力
- 法規制・リスクマネジメント
- 先端技術を組織的に取り込むためのリーダーシップ
2. 生成AIの活用事例 - レポート自動生成(下書き)
- ポートフォリオや作品のアイデア創出
- SNSコンテンツの試作
- 日報・提案書のプロトタイプ作成
- コードレビュー支援
- マーケティング資料作成の自動化
- 部門のドキュメント標準化
- 製品デザイン案の早期検討(3D生成AI等)
- 大量顧客データからのインサイト抽出
- 全社向けAI戦略策定
- 自社専用の生成AIプラットフォーム構築
- 新規事業創出支援(コンサル部門との連携)
3. メリット - 学習速度の向上(補助ツール)
- 低コストで多彩なアイデアを試せる
- 就活やインターンでの差別化要素
- 業務効率アップで他タスクに集中
- チームでの共同作業が容易
- 新しいツールへの慣れが早い
- 組織全体の生産性向上
- 既存人材のリスキリング促進
- 部下の育成時間を確保しやすい
- 競合他社との差異化(DX推進)
- イノベーションの創出(新市場・新サービス)
- データ駆動型経営への移行をリード
4. リスク・懸念 - 生成物の真偽判断が難しい
- 個人情報や著作権の扱いに無頓着
- 過剰依存による学習機会の損失
- 社内規定や機密情報漏洩リスク
- ツール間競合や仕様変更への追従コスト
- AIが出した結果への責任所在が不明確
- 部分最適での導入による混乱
- 誤情報の発信で企業イメージ低下
- レガシーシステムとの統合が不十分
- 法的リスク(規制強化・国際標準の変化)
- 大規模投資の失敗リスク
- 社員のAIリテラシー格差による生産性ギャップ
5. 倫理・法的観点 - 学生レポートの盗用・剽窃問題
- AI生成コンテンツと著作権のグレーゾーン
- 顧客データの扱いとプライバシー
- AIの学習データへのコンプライアンス遵守
- 部署や顧客間での情報共有ルール策定
- AIのバイアス問題・差別リスク対応
- 自社ポリシーと国際規制(GDPR等)の整合性
- 社会的責任(SR)への取り組み
- リスクとROIの経営判断
6. 将来展望 - インターン生でもAIを活用できる基礎環境が拡充
- プロジェクトベースの学習でスキル向上が加速
- 新しいAIツールへの適応力がキャリア形成に直結
- 早期から生成AIに慣れることで社内推進のキーパーソンに成長
- 自動化と高度分析を組み合わせた改革リード
- 社内外リソースを活用して大規模AI活用プラットフォームを展開
- M&Aや業務提携でAIエコシステムを形成
- 組織横断的にAIを当たり前に使う文化醸成
- 国際的なAI規制への積極対応で優位性

生成AI学習ロードマップ

では、実際の生成AIの学習方法についてご紹介します。以下のステップを進めることで、生成AIの理解を深め、実際のプロジェクトやキャリアに活かせるスキルを身につけることができます。

  1. 生成AIツールに触れる
    生成AIがどのように動作するのかを実際に体験する。

  2. AIに必要な理論を学ぶ
    AIの基礎知識、プログラミング・数学の基礎を理解します。

  3. 生成AIの理論を学ぶ
    生成AIの重要な技術の理論を習得する。

  4. 実践的なプロジェクトに取り組む
    実際に生成AIを活用してプロジェクトを行い、実務スキルを磨く。

  5. 生成AI専用ツールやライブラリを学ぶ
    Hugging FaceやOpenAI APIなどのツールやライブラリを活用し、生成AIの実装を深める。

  6. 資格を取得
    学んだ知識を整理し、資格取得を目指してスキルを証明する。

以下でそれぞれのステップの詳細をご説明します。

ステップ1:生成AIに直接触れてみる

まず、生成AIツールを実際に使ってみることが重要です。
次のように生成AIに触れることで、生成AIの仕組みや実用的な使い方を感覚的に理解できるようになります。

  • プロンプトの使い方
    ChatGPTやDALL·E、MidJourneyなど、簡単に使える生成AIツールを使ってみましょう。これらのツールで、どのようにプロンプト(入力)を設定するかを学びます。

  • 生成AIの応用
    文章生成や画像生成など、生成AIのアウトプットを実際に試して、自分の求める結果を得る方法を学びます。
    例えば、ChatGPTで質問を投げかけて答えを得たり、DALL·Eでテキストから画像を作成したりすることを通じて、生成AIの活用法を実感します。


ステップ2:前提知識を学ぶ

生成AIについて深く知る前に、その前提となる前提知識を学ぶ必要があります。ここではその具体的方法についてご紹介します。

分野

前提知識は、以下のAI全般の基礎知識プログラミング数学です。

  • AIの基礎知識
    生成AIに進む前に、AI全般の基礎知識を学んでおくことが重要です。機械学習や深層学習(ディープラーニング)の基本的な概念を理解することで、生成AIを学ぶ際の理解が深まります。

  • プログラミング(Python)
    生成AIを実際に手を動かして学ぶためには、プログラミングスキルが不可欠です。特に、PythonはAI開発において最も広く使われている言語で、ライブラリやフレームワークも充実しています。

まずはPythonの基本的な文法を学んだ後、次にAIや機械学習のライブラリ(NumPy、Pandas、TensorFlow、PyTorch)を使った実践的な学習に進むと良いでしょう。

  • 数学の基礎
    生成AI、特に深層学習の理解には数学(線形代数、微積分、確率・統計)の知識が役立ちます。
    生成AIに関連するアルゴリズムを理解するためには、必要最低限の数学を学んでおくと良いでしょう。

pythonイメージpythonイメージ(参考:python)

勉強方法

学習方法としては、書籍を購入したり、オンラインで学ぶのがおすすめです。特にオンラインでは以下の様々なコースがあります。

1. Microsoft Learn:AI学習ハブ

Microsoft Learn:AI学習ハブはMicrosoftが提供する無料の学習プラットフォームで、AIや機械学習を学ぶための多くのリソースを提供しています。
特に、Azureを利用したAI開発に関連するコンテンツが豊富で、実践的なハンズオンラボやモジュールを通じて学習できます。

内容
AI学習ハブでは、AIや機械学習の基本的な概念から、Azure AIサービスを活用したモデルの開発・デプロイ方法まで学べます。
特にAIをビジネスやエンタープライズ向けに活用するスキルを習得できます。

Microsoft LearnイメージMicrosoft Learnイメージ(参考:Microsoft)

2.AWS:AI/MLについて学ぶ

Amazon Web Services (AWS) が提供している AWS:AI/MLについて学ぶは、AIと機械学習のクラウドソリューションに特化したオンライン学習プログラムです。
特にAWSを使ったAIソリューションの設計、構築、デプロイに関する学習リソースがあります。

内容
「AI/MLについて学ぶ」ではAWS上でのAI/MLサービス(SageMaker、Rekognition、Pollyなど)を利用したソリューション開発に関する学習です。機械学習モデルの作成、トレーニング、デプロイ、評価を実践的に学ぶことができます。

AI/MLについて学ぶイメージAI/MLについて学ぶイメージ(参考:AWS)

3.Google AIエッセンシャル

Google AIエッセンシャルは、AI技術の基本的な理解を深めるためのコースです。
Google Cloudを使用したAIの実践的な学習を提供しており、特にAIと機械学習の概念を学ぶことができます。

Google AIエッセンシャルGoogle AIエッセンシャル(参考:Google AIエッセンシャルイメージ)

**4. IBM - AIコース

IBM - AIコースは、IBM SkillsBuildのプラットフォームで提供されているコースです。

人工知能(AI)の基礎を学ぶための無料リソースが提供されています。AIの基本的な概念や、AIを活用するためのツールや技術に関する知識を身につけることができます。

5. Stanford大学 - Machine Learning

Stanford大学 - Machine Learning コースは、AIと機械学習の理論と実践を学ぶための名高いオンラインコースです。

スタンフォード大学のAndrew Ng教授が提供するこのコースは、機械学習に関する最も基本的な概念を理解し、実際にアルゴリズムを実装するスキルを身につけることができます。

そのほかにも以下のようなサービスがあります。

サービス名 概要
Coursera Courseraは、世界中の大学や企業が提供するオンラインコースのプラットフォームです。特にスタンフォード大学やGoogleが提供するコースは高品質で信頼性があります。
Udemy Udemyは、幅広い分野のコースを提供しているプラットフォームで、自分のペースで学習できるのが魅力です。さまざまな講師によるコースが揃っているため、自分のレベルや興味に合った内容を見つけやすいです。
edX edXは、ハーバード大学やMITなどの名門大学が提供するコースを受講できるプラットフォームです。大学レベルの内容をオンラインで学べるため、より深い理解を求める人に適しています。
Khan Academy 無料で数学の基礎から学べるプラットフォームです。線形代数や微分積分のコースがあります。
YouTube 無料でAIに関するビデオチュートリアルを提供しているチャンネルも多くあります。

ステップ3: 生成AIの基本的な理論を学ぶ

AI全般についての学習を終えた後は、生成AIに絞った学習を始めてみましょう。オンラインや書籍で勉強することができますが、例えば以下のようなコースがあります。

1.Microsoft Learn: 生成AIの基礎

Microsoft Learn: 生成AIの基礎 モジュールは、生成AIの基本的な概念と技術を学べるコースです。

このコースでは、生成AIがどのように機能し、どのように活用されるかについての理解を深めることができます。

生成AIの基礎イメージ生成AIの基礎イメージ(参考:Microsoft)

2.AWS:生成AIについて学ぶ

AWSが提供する生成AIについて学ぶ のトレーニングは、生成AIの実践的な利用方法を学ぶためのコースです。
AWSのクラウドサービスを活用した生成AIの実装方法に焦点を当て、テキストや画像生成モデルの活用を具体的に学ぶことができます。

生成AIについて学ぶイメージ生成AIについて学ぶイメージ(参考:AWS)

3.Google Cloud: Introduction to Generative AI Learning Path(日本語版)

Google Cloudが提供するIntroduction to Generative AI Learning Path(日本語版) は、生成AIに関する基本的な概念とツールを学べるコースです。
生成AIがどのように機能し、さまざまな業務やプロジェクトにどのように活用できるかを理解することができます。

Introduction to Generative AI Learning Path 日本語版イメージIntroduction to Generative AI Learning Path 日本語版イメージ(参考:Google)


ステップ4:生成AI専用ツールとライブラリを学ぶ

この段階から、以下のような基礎的な生成AIのプロジェクトを作成してみましょう。
初心者段階から生成AIを学ぶためには、最初に生成AIの基本的な仕組みを理解し、その後、実際に手を動かしてプロジェクトを進めていく方法が効果的です。

  • テキスト生成:ChatGPTを使って特定のテーマに関するブログ記事を生成する、FAQボットを作成するなど。
  • 画像生成: DALL·EやMidjourneyを使って、指定した内容に基づく画像を生成してみる。
  • 音楽生成: OpenAIのMuseNetやJukedeckを使って、オリジナルの音楽を生成してみる。

ステップ6: 生成AI専用ツールとライブラリを使う

ステップ6は、生成AIのツールやライブラリをさらに深く使いこなすための段階です。
具体的なアプリケーション開発を進めながら、ファインチューニングやAPIのカスタマイズなど、より技術的な深掘りを行います。

次のようなプロジェクトを行うとよいでしょう。

カスタム生成AIモデルのファインチューニング

Hugging FaceやOpenAI APIを利用して、自分自身のデータセットを使ってモデルをファインチューニングします。
例えば、特定の業界や専門分野に特化した質問応答システムを作成します。

テキスト生成アプリケーションの開発

OpenAIやGeminiのAPIを活用し、テキスト生成アプリケーションを開発します。
例えば、ブログ投稿生成、ストーリーテリングツール、アイデア発想支援ツールなどを作成します。

画像生成ツールの作成

DALL·EやStable Diffusionを利用して、ユーザーからのテキストプロンプトを基に画像を生成するツールを作成します。
例えば、アートやデザイン業界向けのカスタム画像生成ツールを作ります。


ステップ8:資格取得を目指す

AIの分野には、さまざまな資格があり、初心者から上級者まで幅広いレベルに対応しています。代表的な資格は以下のとおりです。

  1. 生成AIパスポート試験
    難易度: 初級
    生成AIパスポート試験は、生成AIに関する基本的な知識を測る検定です。
    主に生成AIの基本的な概念やツール(例えば、GPTやDALL·Eなど)を使いこなすための基礎力を測定する試験となります。

  2. G検定
    難易度: 中級
    G検定は、AI技術全般に関する基礎的な知識を証明するための資格試験です。生成AI(Generative AI)に関しても、G検定で学べる範囲の一部として含まれており、特に生成AIの理論や技術に対する理解が深まります。

  3. E検定
    難易度: 上級
    日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する、AIや機械学習に特化した技術者向けの資格試験です。試験内容には、生成AI技術(GANやVAEなど)についても学び、実装するための知識が含まれています。

  4. Microsoft Certified: Azure AI Engineer Associate
    難易度: 中級〜上級
    Microsoft AzureのAIエンジニア資格です。AzureのAIサービス(Cognitive Services、Azure Machine Learningなど)を利用して、生成AIを活用したシステムを設計・開発するスキルを証明します。

  5. AI-900: Microsoft Azure AI Fundamentals
    難易度: 初級
    AIおよびAzure AIサービスに関する基本的な知識を証明する資格です。AIの基礎、Azure AIツール、機械学習、自然言語処理(NLP)、コンピュータビジョン、ボットサービスなどの基本的な概念を学びます。生成AIに関する知識も問われるテストとなっています。

Microsoft Certified: Azure AI Engineer AssociateイメージMicrosoft Certified: Azure AI Engineer Associateイメージ(参考:Microsoft)



上記は、生成AIを含む内容の資格ですが、AI一般に関する試験を受けるのも知識の整理におすすめです。このページも参考にしてみてください。

【関連記事】
➡️おすすめのAI資格一覧!AI時代に強い国家資格・民間資格を徹底解説


生成AIとキャリアパス

生成AIの分野は急速に発展しており、これからのキャリアにも大きな影響を与えるでしょう。
AIを使いこなすことで、さまざまな業界での新しい役割が生まれています。

生成AIは今後も様々な形で社会で活用されます。

  1. AIと人間の協働
    生成AIは単なるツールとして機能するだけでなく、人間の創造力を補完し、共に新しい価値を生み出す時代が来るでしょう。

  2. 自動化の進展
    生成AIは、多くの作業を効率化し、自動化する能力を持っています。例えば、データ入力、コンテンツ生成、カスタマーサポートなどの業務がAIによって自動化され、従業員はより創造的で高度な業務に集中できるようになります。

キャリアパスとスキルセットの形成

生成AI分野の進展により、新たな職業や役割が登場しています。
AIの活用には、専門的な知識とスキルが求められますが、それぞれのキャリアパスに必要なスキルセットを理解することが重要です。以下が生成AIに関連する職業です。

AIエンジニア

生成AIのモデルを開発し、実際のシステムやサービスに組み込む役割を担うエンジニアです。AIモデルの設計、学習データの収集、アルゴリズムの最適化などのスキルが求められます。プログラミング言語(Python、TensorFlow、PyTorchなど)のスキルが基本となります。

AIプロジェクトマネージャー

AI技術を企業や組織に導入するためのプロジェクトを管理する役割です。プロジェクトの進行を監督し、AI技術を業務にどのように活用するかを戦略的に考える必要があります。
業界におけるAIの適用方法を理解し、プロジェクトチームと連携して実行する能力が重要です。

データサイエンティスト

生成AIを活用したデータ解析やアルゴリズムのチューニングを行う職種です。膨大なデータを処理し、AIモデルの精度向上のために必要な洞察を提供します。
統計学、機械学習、データ分析のスキルが求められます。


まとめ

この記事では、生成AIの勉強方法についてそもそも生成AIとは、生成AIを学ぶ理由、具体的な勉強方法、キャリアについてご説明しました。

生成AIの学習は、現代の技術革新を理解し、ビジネスやクリエイティブな分野での競争力を高めるために不可欠です。基礎知識をしっかりと身につけた後は、実践や応用を通じて、さらに専門的な内容へと進んでいくことが求められます。また、オンライン学習プラットフォームや書籍を活用することで、独学でも効率的に知識を深められます。

生成AIを学ぶことで、自己実現の手段としても活用できるこの技術の可能性を最大限に引き出しましょう。未来を切り拓く力を手に入れるために、ぜひ一歩を踏み出してみてください。本記事が皆様のお役に立てたら幸いです。

AI活用のノウハウ集「AI総合研究所」サービスご紹介資料

「AI総合研究所 サービス紹介資料」は、AI導入のノウハウがないというお客様にも使いやすい最先端のAI導入ノウハウを知れる資料です。

資料ダウンロード
監修者

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

関連記事

AI導入の最初の窓口。

お悩み・課題に合わせて活用方法をご案内いたします。
お気軽にお問合せください。

AI総合研究所 Bottom banner

ご相談
お問い合わせは
こちら!