この記事のポイント
- この記事は、AIによるイラストと人間の作品を見極めるための手法について説明しています。
- AIの弱点を把握し、専門のツールを活用することで、イラストの真作かどうかを判断することができます。
監修者プロフィール
坂本 将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
AIが創り出すイラストは、私たちの目を驚かせるほどの進歩を見せていますが、それがAIによって作られたものなのか、人間のアーティストによるものなのかを識別することはしばしば難しい課題となっています。
この記事では、このようなAIイラストを見分けるための手がかりや方法を、具体的な例や比較を交えながら詳しく解説していきます。
読者がこれらの知識を身につけることで、アートの真価を見極める眼力を養いながら、デジタルメディアリテラシーの向上にも寄与することを目的としています。
また、AIの弱点を把握し、それらを見分けるツールの活用法にも触れ、日々進化するデジタルの波の中で、人間ならではの感性を磨くヒントを提供します。
目次
AIイラストと人間のイラストを見分ける重要性
デジタルアートの分野で、AI(人工知能)によって生成されたイラストが増えています。
これらの進化するAI技術は、驚くほどリアルでクリエイティブな作品を生み出すことができますが、一方で、これらのイラストが人間のアーティストによるものであるか、AIによって生成されたものであるかを見分けることが難しくなっています。
AIイラストと人間のイラストを見分ける能力は、デジタルメディアリテラシーを向上させる上で重要です。
どのイラストが本物の人間の感情や創造性を反映しており、どのイラストがアルゴリズムの産物であるかを識別することは、アートを正当に評価し、クリエイティブな労力に敬意を表するために不可欠だからです。
AIイラストとは
AIイラストとは、AI(人工知能)を用いて生成されたイラストのことを指します。
AIツールはますます使いやすくなり、特定のスキルや訓練を必要とせず、ブラウザだけで利用可能になっています。
この普及により、多くの人々がAIツールを日常的に利用し、AIイラストを生成しています。
技術の進化と普及により、AIイラストはますます多くの分野で活用されるようになっています。
アーティストやデザイナーだけでなく、一般のユーザーも手軽に高品質なイラストを作成することが可能になり、教育、広告、ゲームデザイン、出版など、多岐にわたる分野でAIイラストが重要な役割を果たしています。
例えば、企業はマーケティングキャンペーンや広告で迅速にビジュアル素材を生成できるほか、個人ではSNSでの投稿やプロジェクトに活用しています。
#AIart #AIイラスト pic.twitter.com/BNLnArepCo
— 鶏胸肉58円 (@UGX9InQpJp10364) April 5, 2024
さらに、AIイラストの多様なスタイルとカスタマイズ性により、ユーザーは自分のニーズに最適なビジュアルを作成することができます。
AIはリアルな絵画からアニメ風、抽象アートまで、幅広いスタイルのイラストを生成できます。
この多様性は、アーティストが新しい創造的な表現を探求する際のインスピレーション源にもなります。
#midjourney と、AIと手を取り合って画像を作っていく考察。背景生成の描画表現を油絵タッチよりも少しイラスト寄りにして、日本的な萌え絵文化キャラとMIXするその2
— 852話(hakoniwa) (@8co28) August 2, 2022
加筆によってライティングが弱くなったけど、これもいい。
縦長画像だけでなく横長も出せますよというあれです。 pic.twitter.com/pqeqbbPSda
アーティストのインスピレーション源になるだけでなく、アーティストがAIをツールとして利用し、共同で作品を作り上げる手法も注目されています。
これにより、AI生成のテクスチャや背景を使いながらも、人間の創造性を取り入れたユニークな作品が生まれています。
今後、AI技術のさらなる進化により、より高度で創造的なイラストが生成されることが期待されます。これにより、デザインやアートの分野に新たな可能性が広がるでしょう。
AIイラストのメリット
AIイラストは、迅速な生成、多様なスタイルの表現、自動化とスケーラビリティという3つの主要なメリットを提供します。
これらの特性を活用することで、さまざまなプロジェクトにおいて効率的かつ効果的なビジュアルを提供することが可能となります。
以下で、この3つのメリットについて詳しく解説していきます。
迅速な生成
AIは手作業に比べて非常に短時間で大量のイラストを生成できるため、プロジェクトの効率を大幅に向上させます。
広告キャンペーンやソーシャルメディアでの投稿など、迅速な対応が求められる場面でも、AIは数秒から数分で高品質なビジュアル素材を提供することが可能です。
これにより、コスト削減も実現でき、小規模プロジェクトや予算が限られている場合でも経済的な選択肢となります。
多様なスタイルの表現
AIは広範なデータセットから学習し、リアルな絵画からアニメ風、抽象アートまで、多様なアートスタイルを模倣および創造する能力を持っています。
これにより、プロジェクトの特定のニーズに合わせて最適なスタイルを選ぶことができ、ユーザーの要求に応じてカスタマイズされたイラストを生成できます。
さらに、AIは既存のスタイルを模倣するだけでなく、学習したデータを基に新しいスタイルを創造することも可能です。これにより、従来のアート表現を超えた独自のビジュアルが生み出されます。
自動化とスケーラビリティ
AIのイラスト生成プロセスは高度に自動化されており、スケーラビリティにも優れています。
自動化されたプロセスにより、一貫した品質のイラストを提供することができ、大規模なプロジェクトでも品質を保ちながら効率的に大量のイラストを生成できます。
また、同じデザインのバリエーションを短時間で多数生成できるため、マーケティングキャンペーンやブランド戦略においても役立ちます。
例えば、同じキャラクターの異なるポーズや衣装を一貫性を保ちながら作成することが可能です。さらに、AIモデルは新しいデータを学習し続けることで、常に最新のトレンドやスタイルに対応することができます。
これにより、時代遅れにならない最新のイラストを提供し続けることができます。
AIイラストのデメリット
AIイラストには、デメリットも存在します。
以下で、そのデメリットについて詳しく解説していきます。
ディテールの欠如と不自然さ
AIは、微細なディテールを正確に再現するのが苦手な場合があります。特に、人間の顔や手などの細かい部分では不自然さが目立つことが多いです。
例えば、顔の表情や手の細かな動き、指の形状などが不自然に描かれることがあります。これにより、リアリティの欠如や不快感を引き起こす可能性があります。
また、イラストの左右対称性や線の一貫性において、不一致が発生することがあります。これは、AIが対称性を正確に保つのが難しいためです。
例えば、キャラクターの顔が左右で微妙に異なる、衣装のデザインが左右で一致しないなどの問題が見られます。
このような不一致は、イラスト全体の品質に影響を与えることがあり、プロフェッショナルな作品としては不十分とされる場合があります。
創造性の限界
AIは既存のデータから学習するため、完全に新しいアイデアやスタイルを生み出すのが難しいです。
人間のアーティストが持つ独自の創造性や個性には及ばないことが多く、結果として、既存の作品の模倣にとどまることが多いです。
また、特定の文化やコンテキストに基づいた微妙な表現やニュアンスを理解し、適切に再現するのが難しい場合があります。
AIは学習データに基づいて動作するため、データセットに含まれていない文化的な背景や感情を理解することが難しいです。
これにより、特定のシチュエーションや感情を表現する際に不自然な結果になることがあります
法的・倫理的な問題
AIが学習するために使用するデータセットには、著作権で保護された作品が含まれている場合があります。
これが著作権侵害やプライバシーの問題を引き起こす可能性があります。
【関連記事】
AIで生成した作品の著作権はどうなる?注意点や実際の事例を徹底解説
例えば、著作権で保護されたイラストや写真を無断で使用して学習させることにより、生成された作品が元の著作物に似すぎている場合、法的な問題が生じる可能性があります。
実際に、無断でイラストが学習され、盗作イラストが生成された事例も存在します。
以下のポストは、日本のイラストレーターが自身の作品が中国のAI学習アプリ「Days AI」に無断で使用され、不正に生成されたイラストが公開されたことについて、クリエイターやAI利用者に注意喚起を呼びかけたものです。
イラストレーターが画像の作成者と連絡を取り、悪意はないと判断したものの、第三者やアプリ運営側が無断で作品を使用した可能性があると述べられています。
【注意喚起】※長いです。
— ゆう🧸|you semoto (@you_smt) January 29, 2024
この度私の左記イラストが中国のAI学習アプリ「Days AI」にて悪用され、右記盗作イラストが生成、公開されてしまう事例が発覚しました。
クリエイターの皆様とAI利用者に読んで頂きたく詳細を記します。可能であれば拡散をお願い致します。
発覚の経緯… pic.twitter.com/lRHOQmUEr0
また、トレーニングデータに基づくバイアスがAIの出力に影響を与えることがあります。これは、特定のグループや個人に対する偏見を含んだイラストが生成されるリスクがあります。
例えば、データセットに特定の人種や性別に偏ったデータが多く含まれている場合、その偏見が生成されるイラストに反映される可能性があります。
AIイラストの生成プロセス
AIイラストの製作プロセスは、高度なアルゴリズムと大規模なデータセットを利用して行われます。
以下に、AIイラストの生成プロセスを詳しく説明します。
1. データ収集と準備
AIが学習するために必要なデータセットを収集します。例えば、リアルな写真、漫画風のイラスト、抽象画などの様々なスタイルのイラストや画像を収集します。
収集したデータセットは、AIが効率的に学習できるように前処理されます。この際に、画像のサイズ調整、ノイズ除去、ラベル付けなどが行われます。
2. モデルの選定と構築
イラスト生成に適したアルゴリズムを選定します。一般的には、Generative Adversarial Networks (GANs) や Variational Autoencoders (VAEs) などが使用されます。
選定したアルゴリズムに基づいて、ニューラルネットワークモデルを構築します。このモデルは、画像を生成するための学習プロセスを経て精度を高めます。
3. モデルのトレーニング
構築したモデルに対して、収集したデータセットを用いてトレーニングを行います。このプロセスでは、モデルが入力データから意味のあるイラストを生成できるように学習します。
トレーニング中、損失関数(生成されたイラストと実際のデータとの違いを示す指標)を最小化するようにモデルを最適化します。これにより、生成されるイラストの品質が向上します。
4. イラストの生成
トレーニングが完了したモデルに対して、ランダムノイズや特定の条件を入力します。
また、モデルは入力データを基に、指定されたスタイルや特徴を持つイラストを生成します。このプロセスは自動化されており、人間が直接手を加えることなく行われます。
5. 品質評価と微調整
生成されたイラストの品質を評価し、必要に応じてモデルを微調整します。この評価は、主観的な判断だけでなく、画像認識モデルや人間のフィードバックを用いて行われます。
評価結果を基に、再度モデルをトレーニングし直すフィードバックループを経ることで、生成されるイラストの品質をさらに向上させます。
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画像生成AIとは?その仕組みや、無料で使えるおすすめサービスを紹介!
AIのイラストを見抜く方法とは
AIによって生成されたイラストは、その洗練されたテクニックと無限の創造性により、多くの注目を集めています。
しかし、これらのイラストは実際のところ人工知能のアルゴリズムによって作られるため、人間のアーティストによる作品とは根本的な違いがあります。
以下では、この違いを理解し、見分ける方法に焦点を当て、以下のポイントを詳細に解説します。
AIイラストの判断材料**
AIが生成したイラストを見分けるための判断材料には、以下のような具体的なポイントがあります。
それぞれのポイントについて、人間が描いたものとの違いも含めて、詳しく解説します。
左右の瞳の形状
AIは、顔の対称性を正確に再現するのが苦手なことが多いです。そのため、左右の瞳の形状が異なることがあります。例えば、片方の瞳が丸いのに対して、もう片方が楕円形になっていたり、瞳孔の位置が左右でずれていたりすることがあります。
人間が描いた場合、通常は顔の左右のバランスを保つために瞳の形状を一致させることが多いです。
衣装の左右一貫性
AI生成のイラストでは、衣装の左右一貫性が崩れることがよくあります。例えば、シャツのボタンやポケットの位置が左右で異なっていたり、模様が途中で途切れていたりします。これは、AIが対称性を正確に保つのが難しいためです。
人間のアーティストは、左右のバランスを意識して描くため、このような不一致は少ないです。
線の役割の一貫性
AIは線の一貫性を維持するのが苦手です。特に、アウトラインや細部の描写において、線の太さや強さが一定でないことがよく見られます。例えば、同じオブジェクトの輪郭が部分的に薄くなったり、濃くなったりすることがあります。
人間が描く場合は、線の役割を明確に意識し、一貫した太さや強さで描くことが多いです。
モノの大きさや大小関係
AI生成のイラストでは、物体の大きさや相対的な位置関係が不自然になることがあります。例えば、背景の建物がキャラクターよりも小さく描かれていたり、遠近感が正しく表現されていないことがあります。
人間のアーティストは、遠近法やサイズの一貫性を認識することができ、それを意識して描くため、このような不自然さは少ないです。
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AIイラスト固有の弱点を把握する
AIイラストには、通常人間の目が見落としがちな独特なパターンや誤りが含まれていることがあります。
これらの弱点を特定し、人工知能がまだ克服していないイラストの特徴を見分ける方法について掘り下げます。
指や髪などの細部の表現
AIは、特に人体の細かい部分の正確な描写に苦労します。例えば、指の関節や爪、髪の一本一本の質感や流れをリアルに再現することは、AIにとって非常に困難です。
これは、これらの細部が非常に複雑であり、さらには光の当たり方や影の形成など、微細なディテールが非常に重要になるからです。
これらの要素をAIが正確に捉え、自然に再現するには、高度な学習と多くのトレーニングデータが必要です。
複数人がいる構図
複数人が写る構図になると、AIは各人物の位置関係や互いに対する動きの連携を適切に理解し表現することが難しくなります。
人物同士の相互作用や、群衆の中での個々の動きを自然に描写するためには、それぞれの人物の動きや表情、姿勢を個別にかつ正確に理解する必要がありますが、これがAIには大きな課題となります。
以下の画像では、中央の女の子の左手が不自然に見えます。
人間であれば、手をつないでいる様子を観察し、上手に描くことができますが、AIで作成すると、正確に位置関係を把握できず、指の形や配置が不自然な形になってしまいます。
飲食などの動作
人が食事をする動作や飲む動作など、日常的な行動を描く際にもAIは苦労します。
これは、動作の自然な流れや物理的な相互作用(例えば、液体がコップから口へと移動する様子や、食べ物がフォークに刺さる様子)を理解し再現するのが難しいためです。
特に、これらの動作は細かなタイミングや特定の動作の細部にまで注意を払う必要があるため、AIにとっては高度な課題となります。
以下の画像は、画像生成AIで作成したものです。一見上手く描けているように見えますが、箸の部分に注目してみると、麺のつかみ方がやや不自然です。
AIが理解できない複雑なポーズ
AIイラスト生成ツールは、一般的なポーズやシンプルな動きを認識して再現することは得意ですが、特に複雑で非日常的なポーズになると精度が低下します。
これは、トレーニングデータにそうした複雑なポーズが十分に含まれていないため、AIが適切な表現方法を学ぶのが難しいからです。
たとえば、アクロバティックな動きや多重関節を使った特異なポーズを正確に描写することは、AIにとって大きな挑戦となります。
細かいパーツからできているもの
AIは細部の多い物体や複雑な機械類の描写に苦手意識を持っています。これは、それぞれの小さな部品がどのように相互作用し、全体としてどのように機能するかを理解するのが難しいためです。
例えば、腕時計の内部や複雑なエンジンの部品など、多数の細かいパーツで構成されている物体の正確な描画は、AIにとっては大きな課題です。
以下の画像は、画像生成AIに作成してもらったパソコンのイラストです。キーボードの部分に注目してみると、1つ1つのキーがゆがんでいるため、少し違和感を覚えます。
反復する形状のモノ
パターンや形状が繰り返されるデザインを生成する際にも、AIは一貫性を保つのが困難です。これはAIが全体のパターンを認識しても、そのパターンを繰り返す際に細部のズレや不整合が生じやすいからです。
たとえば、壁紙のデザインやタイルの模様など、均一で規則的な繰り返しを要求される場合、AIはしばしばミスやディテールの欠落を起こします。
文字が入ったもの
文字が含まれるイラストでは、文字と他の視覚要素とのレイアウトや配置が重要です。
AIは画像全体のバランスを取ることが得意ですが、文字と他の要素の間のスペースや配置を適切に調整するのは難しいことがあります。
結果として、文字が不自然な位置に配置されたり、他の要素と重なって読みづらくなったりします。
以下の画像は、ファッション雑誌の表紙を描いてもらったものです。文字に注目してみるとゆがんでいたり、実在しない文字が書かれたりしています。
AIイラスト判別ツールを使用する
AIイラストと人間のイラストを識別するための技術やツールが日々進化しています。
この章では、無料で使用できる4つのツールを紹介し、次の章では実際に使用してみた結果を紹介します。
Hive Moderation
Hive Moderation は、AIが生成したコンテンツを検出する機械学習モデルです。
画像やビデオの検出の他にも、テキストの検出やオーディオの検出も行うことができます。
AIイラストチェッカー
AI イラストチェッカー は、イラストが AI によって生成されたかどうかをチェックするツールです。
主に、NovelAI Diffusion(Anthropic社が開発したAI生成サービス) で生成された画像に対して高い精度を持っています。
ILLuminarty
ILLuminartyは、AIによって生成されたテキストや画像を検出するツールです。
このツールは、AI生成の確率を計算するために、様々なコンピュータビジョンと自然言語処理(NLP)のアルゴリズムを組み合わせています。無料で検出機能を提供しており、有料プランにするとさらに高度な検出機能を使用できます。
AI-image-detector
AI-image-detectorは、AIが作った画像か、人間が作った画像かを判定するシステムです。
このシステムを利用することで、ディープフェイクの検出や画像の真正性の確認することができます。
AI判別ツールの使用例
上記で紹介した4つのAI判別ツールを使って、以下の画像についてAIが作成したかの判別を行います。
プリキュアの画像
以下のポスト内の画像は、髪の毛の違和感や手の組み方などによって画像生成AIの使用を疑われたものです。
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— プリキュアシリーズ公式 (@precure_15th) March 14, 2024
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使用したツール | 判別結果 |
---|---|
Hive Moderation | human 85% artificial 15% |
AI イラストチェッカー | AIが生成した確率 0% |
ILLuminarty | AI Probability: 2% |
AI-image-detector | not likely to contain AI-generated or deepfake content:0.1% |
この画像について判別ツールを使用すると、
どのツールでも、AIが作成した可能性は低いという結果になりました。
実際に、プリキュアシリーズ公式Xでも画像生成AIの使用を否定しています。
本商品に関して様々なご意見をいただいておりますが、本商品のイラストは弊社の意向により描き起こしたものであり、画像生成AIを使用したイラストではございません。
— プリキュアシリーズ公式 (@precure_15th) March 22, 2024
今後ともプリキュアシリーズへの応援を何卒よろしくお願い申し上げます。 https://t.co/QACAsJDAvp
ラーメンを食べている女の子
次に、AIで作成したラーメンを食べている女の子の画像について判別ツールを使用した結果です。
使用したツール | 判別結果 |
---|---|
Hive Moderation | human 79% artificial 21% |
AI イラストチェッカー | AIが生成した確率 79% |
ILLuminarty | AI Probability: 14.4% |
AI-image-detector | not likely to contain AI-generated or deepfake content:99.5% |
この画像では、Hive ModerationとILLuminartyは、AIが生成した可能性が低く、
AI イラストチェッカーとAI-image-detectorはAIが生成した可能性が高いと判定しました。
ファッション雑誌の表紙
続いて、AIで作成したのファッション雑誌の表紙の画像について判別ツールを使用した結果です。
使用したツール | 判別結果 |
---|---|
Hive Moderation | human 96% artificial 4% |
AI イラストチェッカー | AIが生成した確率 0% |
ILLuminarty | AI Probability: 17.6% |
AI-image-detector | not likely to contain AI-generated or deepfake content:99.8% |
この画像では、AI-image-detector以外の3つは、AIが生成した可能性が低いと判定した一方で、
AI-image-detectorはAIが生成した可能性が99.8%と判定しました。
このように、使用する判別ツールによって判定結果にばらつきがあることが分かります。
そのため、イラストがAIを使用して生成されたか確かめたい際には、各ツールの結果を鵜呑みにせず、それを参考にしつつ自らの考察を加えることが大切です。
複数のツールの結果を総合的に判断し、画像の細部やスタイルの特徴を観察することで、より正確な結論を導くことができます。
まとめ
私たちがデジタルメディアを消費する中で、AIによって生成されたイラストと人間のアーティストによるイラストを見分ける能力がますます重要になってきています。AI技術が進化し続ける中で、このような作品を識別することは、アーティストへの尊敬と正当な評価という点から、また著作権や倫理的な問題に対処するためにも不可欠です。
この記事を通じて、読者はAIイラストを見分けるための基本的な知識を得ることができ、特に人間のアーティストの作品に見られる情熱や創造力の質を見極めるために役立つヒントやテクニックを学びました。AIの弱点を理解し、見分けるためのツールやアプローチを認識することは、消費者としてだけでなく、アート愛好家、クリエイター、または法律の専門家として、自分たちが直面する可能性のある課題に適切に対応するうえでの第一歩となります。
最終的には、AIイラストの見分け方を知ることは、デジタルメディアに対する意識を高め、現代社会における視覚的リテラシーを向上させることにつながります。私たちはテクノロジーの進歩に目を向けつつも、人間の創造性とその価値を忘れずに、バランスの取れた視点を持つことが求められています。