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【カテゴリ別】Stable Diffusionのおすすめモデル12選!【2024年最新】

この記事のポイント

  • Stable Diffusionの2つの主要バージョンに対応した最新モデルを厳選して紹介
  • リアル系からアニメ系まで、用途別に12個のモデルの特徴を詳しく解説
  • 各モデルの商用利用可否やライセンス情報を明確に提示
  • 具体的な導入手順とモデル選びのポイントをステップ別に説明
  • 実際の生成例と推奨設定で、すぐに活用できる実践的な情報を提供

監修者プロフィール

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

画像生成AI技術は日進月歩で進化を続けており、Stable Diffusionもその最前線にいます。
2024年10月には最新のSD3.5シリーズがリリースされ、80億パラメーターのLargeモデルや高速処理に特化したTurboモデル、そして軽量な25億パラメーターのMediumモデルが登場しました。

しかし、現在最も実用的で実績があるのは、SD1.5とSDXLという二つのバージョンです。これらは豊富なカスタムモデルと安定した性能で、多くのユーザーから支持されています。ただし、モデルの選択肢が多いため、どれを選べば良いのか迷う方も少なくありません。

本記事では、SD1.5とSDXLに対応した厳選された12個のモデルをカテゴリ別にご紹介します。それぞれの特徴や商用利用の可否、さらには具体的な導入方法まで、実践的な情報をまとめています。

この記事を通じて、あなたの目的に最適なモデルを見つけ、効率的な画像生成ワークフローの構築に役立てていただければ幸いです。

【カテゴリ別】Stable Diffusionおすすめモデル12選

Stable Diffusionは、画像生成AIの中でもトップクラスの人気を誇り、幅広いスタイルや用途に対応できる豊富なモデルが揃っています。
2024年10月にリリースされた最新版のSD3.5シリーズでは、Largeモデル(80億パラメーター)やTurboモデル(高速処理特化型)、そしてMediumモデル(25億パラメーター)が登場し、さらなる進化を遂げています。

しかし本記事では、現在最も実用的で実績のある「SD1.5」と「SDXL」という二つの主要なバージョンに焦点を当て、それぞれに対応したおすすめモデルをカテゴリ別に分けてご紹介します。

SD1.5は、軽量で動作がスムーズな点が特徴で、多くのカスタムモデルが開発されているため、ユーザーが自由に創作を楽しめます
一方、SDXLは、より高度な生成能力とリアリティの高い表現を実現しており、プロフェッショナルな用途や複雑なデザインに向いています

目的やスタイルに応じた最適なモデルを見つけ、Stable Diffusionの可能性を最大限に引き出しましょう。

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SD1.5用実写・リアル風モデル3選

リアルで精細な描写を求めるクリエイターにおすすめのモデルをご紹介します。これらのモデルは、人物や風景を実際の写真のように再現することに特化しており、高品質な画像生成が可能です。

特に、プロフェッショナルなプレゼンテーションや作品制作に適しています。


Realism_By_Stable_Yogi

Realism_By_Stable_Yogiは、高品質なリアル系画像の生成に特化したStable Diffusionモデルです。特に、現実的な質感やディテールの表現に優れています。

項目 内容
作者 Stable_Yogi
推奨VAE なし
商用利用 一部可能(詳細はライセンス要確認)
得意な分野 リアルな質感やディテールを持つ画像の生成

Realism_By_Stable_Yogi例
生成画像の例 出典:https://civitai.com/models/166609/realismbystableyogi?modelVersionId=967230


LeMix Realistic Asians

Lemix Realistic Asiansは、リアルなアジア人の画像生成に特化したStable Diffusionモデルです。特にアジア人女性の写真風画像を高品質に生成することが得意です。

項目 内容
作者 lesishu
推奨VAE なし
商用利用 一部可能(詳細はライセンス要確認)
得意な分野 リアルなアジア人、特にアジア人女性の写真風画像の生成

LeMixRealisticAsians例
生成画像の例 出典:https://civitai.com/models/564358/lemix-realistic-asians


yayoi_mix

yayoi_mixは、リアル系の美しい女性画像を生成するために開発されたStable Diffusionモデルです。特に日本人を含むアジア系の女性像を高品質に描写することに優れています。

項目 内容
作者 kotajiro001
推奨VAE なし
商用利用 一部可能(詳細はライセンス要確認)
得意な分野 リアル系の日本人女性の画像生成

yayoi_mix例
生成画像の例 出典:https://civitai.com/models/83096/yayoimix


SDXL用実写・リアル風モデル3選

最新の技術で強化されたSDXL用の実写風モデルは、これまで以上にリアリティとディテールにこだわった画像生成が可能です。多様なシーンや被写体に対応できるため、あらゆる分野で幅広く活用されています。高度な表現力を求める方に最適です。

epiCRealism XL

epiCRealism XLは、高品質なフォトリアルな画像生成に特化したStable Diffusion XLモデルです。特に、リアルな人物やシーンの描写に優れています。

項目 内容
作者 epinikion
推奨VAE なし
商用利用 基本的に不可
得意な分野 リアルな人物やシーンのフォトリアルな描写

epiCRealismXL
生成画像の例 出典:https://civitai.com/models/277058?modelVersionId=1074830


fuduki_mix

fuduki_mixは、高品質でリアルな日本人女性の画像を生成するモデルです。

作者:kotajiro001

推奨VAE:Automatic1111付属のVAE(または好みで調整)

商用利用:一部可能(詳細はライセンス要確認)

得意な分野:リアルな日本人女性、ナチュラルなポートレート

参考:https://civitai.com/models/129830/fudukimix


Juggernaut XL

Juggernaut XLは、Stable Diffusion XL(SDXL)1.0を基盤とした高品質なフォトリアリスティック画像生成モデルです。特に人物、動物、風景などのリアルな表現に優れています。

項目 内容
作者 KandooAI
推奨VAE 自動設定または好みのVAE
商用利用 一部可能(詳細はライセンス要確認)
得意な分野 フォトリアリスティックな人物、動物、風景

参考:https://civitai.com/models/133005/juggernaut-xl


SD1.5用アニメ・イラスト風モデル3選

アニメやイラスト風の画像生成を手軽に行いたい方におすすめのモデルです。キャラクターデザインや背景画など、カラフルで魅力的なイラストを作成するのに最適です。初心者から上級者まで、幅広い用途で使用可能なモデルを厳選しました。

Disney Pixar Cartoon Type A

Disney Pixar Cartoon Type Aは、ピクサー映画のような3Dカートゥーンスタイルの人物画像を生成するモデルです。

項目 内容
作者 PromptSharingSamaritan
推奨VAE YOZORA
商用利用 一部可能(詳細はライセンス要確認)
得意な分野 ディズニー、ピクサー風キャラクター

DisneyPixarCartoonTypeA例
生成画像の例 出典:https://civitai.com/models/65203/disney-pixar-cartoon-type-a


Ether Blu Mix

Ether Blu Mixは、パステル調の鮮やかな色彩と絵画的なタッチでキャラクターイラストを生成することに特化した、スタイライズドアニメモデルです。このモデルは、Silicon29やCounterfeit 3などのモデルをベースに、独自の解釈でパステルミックススタイルを実現しています。

項目 内容
作者 gamerdan69
推奨VAE Waifu Diffusion VAE kl-f8-anime2
商用利用 一部可能(詳細はライセンス要確認)
得意な分野 パステル調の鮮やかな色彩を持つキャラクターイラストの生成

EtherBluMix例
生成画像の例 出典:https://civitai.com/models/17427/ether-blu-mix


MeinaUnreal

MeinaUnrealは、アニメとリアルの中間的な2.5Dスタイルの画像生成に特化したStable Diffusionモデルです。特に、アニメ風のキャラクターをリアル寄りに表現する際に優れた性能を発揮します。

項目 内容
作者 Meina
推奨VAE なし
商用利用 一部可能(詳細はライセンス要確認)
得意な分野 アニメ風キャラクターのリアル寄りな表現

参考:https://civitai.com/models/18798/meinaunreal*


SDXL用アニメ・イラスト風モデル3選

SDXLモデルの高度な性能を活かしたアニメ・イラスト風モデルをご紹介します。これらのモデルは、精密な描画力と多彩な表現力を兼ね備え、幻想的で鮮やかな作品制作を可能にします。新たなスタイルを探しているクリエイターにぴったりの選択肢です。

Nova Anime XL

Nova Anime XLは、Stable Diffusion XL(SDXL)向けに開発されたアニメ・2.5D・3Dスタイルの画像生成モデルです。特に、高精細で色鮮やかなデジタルアートやイラストの生成に優れています。

項目 内容
作者 Crody
推奨VAE なし
商用利用 一部可能(詳細はライセンス要確認)
得意な分野 高精細で色鮮やかなアニメ・2.5D・3Dスタイルのデジタルアートやイラストの生成

NovaAnimeXL例
生成画像の例 出典:https://civitai.com/models/376130/nova-anime-xl?modelVersionId=420025


Hassaku XL

Hassaku XLは、アニメ調の高品質な画像生成に特化したStable Diffusionモデルです。

項目 内容
作者 Ikena
推奨VAE 特に指定はありません。
商用利用 一部可能(詳細はライセンス要確認)
得意な分野 高品質なアニメ調の画像生成

参考:https://civitai.com/models/140272/hassaku-xl-illustrious*


CounterfeitXL

CounterfeitXLは、Stable Diffusion XL(SDXL)1.0をベースにファインチューニングされたモデルで、高品質・高解像度のアニメ画像生成に特化しています。特に、透明感のある塗りや光と影の表現力が向上しており、プロンプトの工夫次第で多彩なイラストを生成可能です。

項目 内容
作者 rqdwdw
推奨VAE 特に指定はありません。
商用利用 一部可能(詳細はライセンス要確認)
得意な分野 高品質・高解像度のアニメ画像生成

参考:https://civitai.com/models/118406?modelVersionId=265012*


Stable Diffusionモデルの入手方法と使い方

Stable Diffusionのモデルは、複数のプラットフォームで簡単にダウンロードすることができます。ここでは、主な入手方法と、それぞれのインストール手順を解説します。

Civitaiからのダウンロード

Civitaiは、Stable Diffusionのモデルを豊富に取り扱うプラットフォームです。ユーザー登録後、希望のモデルを検索し、「Download」ボタンをクリックすることで、モデルファイルを簡単にダウンロードできます。
ダウンロード後は、Stable Diffusionのモデルフォルダに追加します。

Civitaiアイコン公式サイトより引用

Civitaiについては、こちらで詳しく解説しています。

Hugging Faceからのダウンロード

Hugging Faceは、AI関連のツールやモデルを提供するサイトです。Stable Diffusionのモデルも多く取り扱っており、ログイン後にモデルページから「Download」オプションを選びます。ダ

ウンロードしたファイルを同様にStable Diffusionに導入することで使用可能です。

HuggingFaceアイコン公式サイトより引用

Stable Diffusionへの導入方法

モデルをダウンロードしたら、Stable Diffusionのインストールフォルダ内の「models」フォルダに配置します。配置後、Stable Diffusionを再起動し、新しいモデルを選択して使用します。
設定が完了すれば、スムーズに画像生成が行えるようになります。

Stable Diffusion WebUI Forgeについては、こちらで解説しています。


Stable Diffusion モデルを選ぶ際のポイント

1. 用途に合ったモデルを選ぶ

画像生成の目的に応じて、リアル系かアニメ系のどちらを選ぶかを明確にしましょう。

  • リアル系モデル: 写実的な人物や風景、現実感のある表現を目指す場合に適しています。
  • アニメ系モデル: キャラクターデザインやイラスト、創作的なスタイルの表現に適しています。

自分が得たい結果に合った方向性をまず決めることが重要です。

2. モデルのバージョンやベースモデル

Stable Diffusionは複数のバージョンが存在し、それぞれに特徴があります。例えば以下のようなバージョンがあり、用途やリソースに応じて選ぶ必要があります。

  • SD1.5: 多くのカスタムモデルが存在し、軽量で汎用性が高い。
  • SD2.1: 高解像度でノイズ処理が向上し、ディテールが重要な用途に適している。
  • SDXL (Stable Diffusion XL): 最新バージョンで高精細画像を生成可能。ただし、高性能GPUが必要。

これらのバージョンは、それぞれ得意な用途やリソースの要件が異なるため、自分の環境や目的に合ったものを選ぶことがポイントです。

3. コミュニティのサポート

人気のあるモデルは利用者が多く、生成例やアドバイスが豊富に提供されています。特に初めてモデルを選ぶ場合、コミュニティが活発なモデルを選ぶことで、問題解決や学習がスムーズになります。

  • フォーラムやレビュー: モデル選びの参考に役立つ。
  • 生成例の確認: 他のユーザーの成果を見て、適性を把握できる。

4. ライセンスと利用規約

特に商用利用を予定している場合、モデルのライセンス条件を確認することが重要です。一部のモデルは非商用利用に限定されているため、用途に合ったものを選びましょう。

  • 商用利用の可否: 商業的に画像を使う場合は、明確に許可されているモデルを選ぶ。
  • 利用制限: 再配布や修正に関する制限があるか確認する。

自分の環境や目的を明確にしたうえで、これらのポイントを参考にモデルを選んでみてください。


Stable Diffusionモデルの商用利用について

Stable Diffusionモデルを商用利用する際には、ライセンス条件や法的リスクを確認することが重要です。
商用利用とは、生成した画像を収益目的で使用することを指し、条件を無視すると法律的な問題に発展する可能性があります。

ライセンスの確認
モデルのライセンスを必ず確認してください。一部のモデルは商用利用が許可されていますが、非商用限定のものもあります。ライセンス情報はモデルの配布元に記載されているため、使用前に確認しましょう。

法的リスクの注意
生成した画像が特定のブランドやキャラクター、人物に似ている場合、著作権や肖像権、商標権を侵害するリスクがあります。問題が発生しそうな画像は商用利用を避けるか、修正して使用してください。

クレジットや免責事項
一部のモデルでは、商用利用時にクレジット表記や免責事項の記載が求められる場合があります。これらが条件として指定されている場合、必ず従いましょう。

法的助言の活用
商用利用が不安な場合や大規模プロジェクトで使用する場合は、法的助言を受けることをおすすめします。リスクを最小限に抑えるため、弁護士や法務専門家に相談すると安心です。

商用利用に適したモデル選び
商用利用を前提にモデルを選ぶ場合、ライセンスが明確で商用利用が許可されているモデルを選択しましょう。条件を守って適切に利用することが、安全で成功につながる鍵です。

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まとめ

Stable Diffusionは、多彩な画像生成が可能な強力なツールであり、モデルの選択によってその可能性がさらに広がります。SD1.5とSDXLの違いや、リアル系・アニメ系モデルの特徴を理解することで、自分の用途に最適なモデルを選ぶことができます。また、商用利用を検討する場合は、必ずライセンス条件や法的リスクを確認し、適切な対応を取ることが重要です。モデルの性能だけでなく、コミュニティのサポートや使用環境との相性も考慮しながら、自分の目的に合ったモデルを見つけてください。本記事が、あなたのStable Diffusion活用の際の助けになれば幸いです。

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監修者

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

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