この記事のポイント
- 本記事はChatGPTを活用し、卒業論文を効率的に執筆する方法を丁寧に解説しています。
- ChatGPTを使ってテーマ決定、アウトライン作成、文章生成、編集、最終校正までのプロセスをサポートし、時間短縮に寄与します。
- 最終的には、自己責任での執筆や学術的なルール及び倫理の遵守が強調されています。
監修者プロフィール
坂本 将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
ChatGPTは卒業論文作成の強力なアシスタント機能を持ち、論文の質を向上させるだけでなく、時間短縮にも寄与します。
しかし、ChatGPTが提供する助けはあくまでサポートに過ぎず、最終的な責任は著者にあることを忘れず、学術的なルールや倫理を遵守して活用することが重要です。
本記事では、ChatGPTを使って卒業論文を作成するための方法を、テーマ決定、アウトラインの作成、データ収集、文章の生成、編集、参考文献の追加、最終校正という7つのステップに分けて詳しく解説します。
ぜひ記事を参考にChatGPTを有効に使いこなし、充実した卒業論文を完成させましょう。
最新モデル、OpenAI o1(o1-preview)について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください⬇️
OpenAI o1(ChatGPT o1)とは?その特徴や使い方、料金体系を徹底解説!
目次
ChatGPTで卒業論文を書くステップ
ChatGPTを活用して効率的に卒業論文を作成する方法を7つのステップに分けて解説します。
ChatGPTの言語生成能力を活かすことで、論文執筆のプロセスを大幅に簡略化できます。
- 1.ChatGPTで卒業論文のテーマを決定する
- 2.ChatGPTで概要およびアウトラインの作成
- 3.卒業論文のデータ収集とChatGPTの活用
- 4.ChatGPTで卒業論文の解析と本文執筆をする
- 5.ChatGPTで文章の編集と修正
- 6.ChatGPTで参考文献の追加
- 7.ChatGPTで最終校正
ChatGPTで卒業論文のテーマを決定する
ChatGPTに「卒業論文の研究テーマを考えて」と尋ねると、様々な関連するトピックについて提案してくれます。
ChatGPTでテーマを決定
ChatGPTに「卒業論文の研究テーマを考えて」と尋ねると、関連するトピックを提案してくれます。
ただし、テーマの幅が広すぎる場合があるので、興味のある分野や研究の方向性を加えて質問するとより具体的なテーマを提案してもらえます。
例えば、「AIと観光業を組み合わせたテーマ」と尋ねると、より絞り込まれたテーマ案が得られます。
テーマがまだ確定していない場合やアイデアを広げたい場合に、この方法は特に有効です。
ChatGPTで分野を絞って卒業論文のテーマを決定する
ChatGPTで卒業論文の概要とアウトラインを作成する
次に、ChatGPTで卒業論文のテーマに関する概要およびアウトラインの作成をします。
今回は上記のChatGPTによって提案されたテーマから「AIを活用した観光情報の個別化と推薦システムの効果の分析」を選択し卒業論文を書いてみます。
このステップではテーマに関する概要とそれを踏まえたアウトラインを作成します。
テーマに関する大まかな情報、キーポイント、下調べに役立つ素材を収集します。
「テーマ+概要を説明して」とChatGPTに投げかけます。
すると、論文構成に必要な背景、目的、方法、結果などの項目ごとに、詳細な回答が得られます。
ChatGPTで作成した概要とアウトライン
卒業論文のデータ収集とChatGPTの活用
データ収集の段階では、実際に自分で実験やアンケートを行って生データを集める必要があります。ここでもChatGPTを活用できます。
前のステップで提案してもらった方法を、さらに具体的なものにグレードアップしてもらいましょう。
ChatGPTに詳細な実験方法を尋ねると、手順やポイントを詳しく教えてくれます。
あとはその方法に従ってデータを収集するだけです。
具体的な実験方法にグレードアップ
ChatGPTで卒業論文の解析と本文執筆をする
データが集まったら、ChatGPTを使って解析と本文執筆を進めます。
まず、適切な検定方法の提案や解析ソフトのコードをChatGPTに作成してもらいます。人が手動で書くと時間のかかるコードも、ChatGPTなら瞬時に生成してくれるので非常に便利です。
ChatGPTで作成した解析ソフトのコード*
次に実際にChatGPTを用いて論文を書くステップを説明します。
ここでは、ステップ③で作成したアウトラインに厚みを持たせることが重要です。
例えば、「イントロダクションを300文字で生成してください」と尋ねることで、ChatGPTが適切なイントロダクションの文章を生成してくれます。
ChatGPTによって書かれたイントロダクション
この作業を背景、目的、方法、結果、考察でそれぞれ行うことでChatGPTで卒業論文の執筆をすることが可能となります。
ChatGPTで文章の編集と修正
このステップではChatGPTが生成した文章を校閲し、必要に応じて修正や改善を行います。ChatGPTに修正してほしい具体的なポイントや指示を伝えることがポイントです。
例えば、文法ミスの修正、不明瞭な表現の改善、スタイルの統一、論理的な流れの確立などを指定します。
もし、修正に不満がある場合は、ChatGPTに再度修正を要求することが重要です。必要に応じて具体的な指示をさらに追加しましょう。
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➡️ChatGPTで文章校正する方法は?プロンプト例や実際の手順を解説
ChatGPTで参考文献の追加
ChatGPTを使って論文中に引用する参考文献を見つけ、適切な形式で追加します。
ChatGPTに「論文テーマに関連する引用文献を見つけてください」と尋ねることで、関連する文献を提案してもらえます。
ここで得られた論文をGoogle scholarなどで実際に検索して読むことが重要です。
ChatGPTによる参考文献の提案
ChatGPTで最終校正
最後に、論文全体を見直し、フォーマットやスタイルの統一性を確認します。必要ならば誤字脱字の修正や改行の調整を行います。
ChatGPTを使った卒業論文の編集と校正のコツ
ChatGPTに生成してもらった文章は、そのままでは論文として使えない場合があります。
文法ミスの修正、不明瞭な表現の改善、全体の流れの調整など、人間の目で確認し、手直しする必要があります。
ChatGPTに修正すべき点を具体的に指示し、納得のいく文章になるまで何度でも修正を依頼しましょう。
また、参考文献の追加や、フォーマットの統一、誤字脱字のチェックなども、ChatGPTを活用しながら丁寧に行うことが重要です。
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➡️ChatGPTで生成した文章はバレるのか?特定方法と対策を解説
ChatGPTの適切な活用法と注意点
ChatGPTは卒業論文執筆の強力なアシスタントですが、あくまでも補助的なツールであることを忘れてはいけません。最終的な責任は執筆者自身にあります。
ChatGPTが生成した内容をそのまま使うのではなく、自分の知識と分析で補強し、文脈に沿ったオリジナリティのある論文に仕上げることが求められます。
学術的・専門的な内容については、指導教員の助言を仰ぐことも大切です。さらに、論文執筆の一般的なルールやアカデミックスタンダードは、ChatGPTを使う場合でも遵守が必要です。
まとめ
ChatGPTは、卒業論文の作成において非常に有用なツールであり、様々な方法で活用することができることを紹介しました。合わせてその便利さに伴う注意点とChatGPTはあくまでアシスタントであるということを紹介しました。この記事での内容をよく理解しChatGPTを卒業論文を書く際、適切に活用しましょう!