ITシステム開発分野に活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。
ITシステム開発の分野では、自社サービスに生成AIを活用する事例、自社効率性の向上の事例が多く報告されています。
AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。
また、弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください。
【導入事例の概要】
KDDI株式会社は、2024年の新春を迎えるにあたり、10年目を迎える三太郎シリーズを記念して、生成AIを活用した新しいコンテンツを2点公開しました。
まず、過去の三太郎CM約160本から厳選したシーンを生成AIがアニメーションにリメイクした年始限定CMを放映。
AIリメイクの三太郎シリーズCM
さらに、ユーザーが2024年にやりたいことを入力すると、生成AIが内容に応じた歌詞やイラスト、歌声を作成し、オリジナルのMV(ミュージックビデオ)を制作できる特設サイトを公開しました。
特設サイト:生成AIで三太郎MV作成
【導入の背景】
三太郎シリーズCMは、9年連続でCM好感度No.1を獲得するなど、KDDIにとって重要な資産です。
10年目を迎えるにあたり、これまでの伝統を守りつつ、最新のAI技術を取り入れることで、ユーザーに新鮮な驚きと楽しさを提供したいと考えました。
【解決策】
KDDIは、生成AIを用いて過去の三太郎シリーズCMから厳選したシーンをアニメーション化し、新春限定のCMとして放映しました。
また、特設サイトでは、ユーザーが自分の2024年にやりたいことを入力すると、それに基づいた歌詞やイラスト、歌声をAIが生成し、オリジナルのMVを作成するサービスを開始しました。
イラスト作成には、画像生成AI「Stable Diffusion」を提供する、Stability AI Japan株式会社の技術が活用されています。
【効果】
リメイクされたCMと特設サイトの提供により、ユーザーは自身の2024年の抱負を自由に映像化する体験ができるようになりました。
また、新年の期待感とエンターテイメントを融合させた独自の体験を提供することで、auのブランド価値が向上し、ユーザーとのエンゲージメントが強化されました。
KDDIは今後も「おもしろいほうの未来へ。」を体現し、視聴者に楽しんでいただけるようなCMを展開していく方針です。
【出典】
KDDI株式会社