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地方のニュースルームをAIで強化:NotaがAzure OpenAIサービスを革新的に利用

ITシステム開発分野に活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。ITシステム開発の分野では、自社サービスに生成AIを活用する事例、自社効率性の向上の事例が多く報告されています。AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください

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Notaは、地方ニュース業界が民主主義を正しく機能させるために不可欠であると考えています。アメリカの地方ニュース業界が直面する課題に対抗するため、Microsoft Azure OpenAIサービスを利用してAI支援ツール「SUM」と「VID」を開発しました。これらはニュースの配信最適化やビデオ化を可能にし、収入を大幅に向上させる成果を実現しました。

【導入の背景】

アメリカの地方ニュースは、メディアの大企業の競争激化により、多くの小規模ニュースルームが閉鎖され「ニュース砂漠」と呼ばれる地域が増えています。このような状況下、Notaは地方ニュースが重要な物語をコミュニティに届け続けられるようサポートすることを目指しました。

【元々の課題】

地方の記者は従来、調査や執筆に専念していましたが、現在では多様な出版形式やプラットフォームに精通し、ビデオコンテンツも作成する必要があるため、大事な取材活動から注意が逸れがちです。また、小規模なニュースルームは迅速に記事を公開することで生き残るため、彼らの作業に大きな負担がかかっていました。

【解決策】

Notaは、Azure OpenAIサービスを用いて記事のSEO最適化された見出し生成、要点抽出、魅力的な抜粋の選択、メタタグ用のサマリー作成を行う「SUM」と、同じ記事をビデオフォーマットに素早くまとめる「VID」の2つのAI支援ツールを開発しました。これにより、地方のジャーナリストは本来の取材活動に集中できるようになりました。

【効果】

SUMとVIDの導入により、地方のニュースルームはビデオスタジオや編集経験がなくても、高品質なビデオを生産できるようになりました。これにより、通常の記事に比べて3倍から10倍の収入を生み出す効果があり、特に若年層の好まれる形式で情報を提供することができます。

【出典】

Notaの事例、Microsoftより

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編集者

坂本将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

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