自治体で活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。
自治体では、生成AIをチャットボットとして自治体独自の情報を活用する事例が多く報告されています。セキュリティの観点からAzureクラウド上で構築されている例が大半を占めています。
AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して **「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」**の参考になれば幸いです。
また、弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社に[ご相談ください](https://www.ai-souken.com/contact)。
【導入事例の概要】
東京都立学校では、生産性および教育効果の向上を目的として、exaBase生成AIが導入されています。この取り組みは、都内の指定された9校にて実施され、AIを教育現場に取り入れることで新たな学習環境の創出が試みられています。
導入された学校は、都立高等学校、都立中等教育学校(後期課程)、特別支援学校(高等部)の9校で、各生徒と教員にIDが発行され、AIリテラシーの指導や各科目の授業での活用が始まっています。
【導入の背景】
導入の背景として、東京都は2023年9月に都立高等学校などで生成AIの活用に関するパイロットプログラムを開始しました。これは、教育現場における新しいチャレンジを促進し、より高い生産性と有効な教育手法の探求を目的としています。
東京都では、生成AI研究校の事業を進め、同年12月には各校に随時exaBase生成AIを導入し、生徒と教員に個別のIDを発行しています。
【元々の課題】
都立学校では、生徒と教員のリテラシー向上や授業の質の向上といった課題が存在していました。また、教育組織における生産性の問題や、創造的な学習経験の提供も重要な課題とされています。
従来の教育手法では、これらの課題に十分に対応することが難しく、新たな技術の導入が求められていました。
【解決策】
この課題に対する解決策として、exaBase生成AIが導入されました。ChatGPT-4を搭載したこのAIは、セキュリティやコンプライアンスの面にも配慮されつつ、教育現場で活用され、生徒と教員がそれぞれ個別のIDを使って利用できるようになっています。
exaBase 生成AIは、入出力情報のセキュリティや利用状況の管理などの機能を充実させており、法人が利用する上での課題に対応しています。
【効果】
導入されたexaBase生成AIにより、教育現場では生徒と教員がAIを使って学習することが可能となりました。
また、情報科の授業においては、「生成AIについて」の基礎的な知識を学べるような環境が整えられており、教育の質の向上が期待されています。
生成AIを活用することで、生徒の創造性や問題解決能力の育成、教員の業務効率化など、様々な効果が期待されています。
この取り組みは、全国でも珍しい事例であり、今後の教育現場におけるAI活用の可能性を示唆するものといえます。
【出典】
PR TIMES