自治体で活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。
自治体では、生成AIをチャットボットとして自治体独自の情報を活用する事例が多く報告されています。セキュリティの観点からAzureクラウド上で構築されている例が大半を占めています。
AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して **「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」** の参考になれば幸いです。
また、弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社に[ご相談ください](https://www.ai-souken.com/contact)。
【導入事例の概要】
東京都が新たな一歩を踏み出し、AIマッチングシステムによる婚活サポートを始めました。
価値観診断テストを基に、AIが個々の相性に合わせたパートナーを紹介し、独身証明などの書類による本人確認を徹底して安心して利用できる環境を提供します。
今年度は交流イベント参加者など先行利用者に限定し、運用面・機能面の確認を行っており、本格稼働は令和6年度の早い時期を予定しています。
【導入の背景】
結婚に関心はあるものの、アプリ利用の不安や婚活の進め方に迷う人々が存在する現代社会において、東京都は婚活を後押しするために、AIマッチングシステムの提供を開始しました。
明治安田生命のアンケートによると、出会って1年以内に結婚した夫婦のうち25%がマッチングアプリを利用しており、婚活アプリの社会的な認知と利用の増加を背景にしています。
【元々の課題】
多くの独身者が結婚には前向きでありながらも、アプリを通じたマッチングに不安を感じたり、実際にどのように婚活を進めたら良いのか分からないという課題がありました。また、オンライン婚活市場の信頼性や安全性への疑念も課題の一つです。
【解決策】
AIマッチングシステムを用いることで、利用者それぞれの価値観に応じて最適なパートナーを提案することが可能になりました。
本サービスでは、独身証明や収入証明、本人確認書類の提出と面談による確認を徹底することで、セキュリティを確保し、安心して活動できるプラットフォームを提供しています。
更に、専門スタッフがオンラインで相談に乗ることで、利用者の心配事に対応しながら、サポートを強化しています。
システムの利用には、18歳以上の独身で東京都内に在住・在勤・在学の方で、インターネット接続可能なスマートフォンやパソコンを所有し、自力で操作できることが条件となります。
また、写真付き本人確認書類、独身証明書、年収を確認できる書類、プロフィール掲載用写真、誓約書の提出が必要です。
利用の流れとしては、登録フォームから入会申し込み後、オンラインでの面談を経て、プロフィールや希望条件の入力、価値観診断テストの受検を行います。その後、AIによるマッチング結果に基づき、お見合いや交際へと進んでいきます。
【効果】
AIによる適切なマッチングとサービスの高い信頼性により、アプリの利用に不安を感じる人々や婚活の進め方に迷っている人々が気軽にサービスを利用し始めています。これにより、東京都における新たな出会いの創出と、結婚に至るカップルの増加が期待されます。
【出典】