活用できるAIおよびDX導入事例を多様な業種でご紹介します。昨今のビジネス現場では、自社サービスに生成AIを活用する事例、自社効率性の向上の事例が多く報告されています。AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください。
【導入の背景】
JR西日本グループは、「もっとつながる。未来が動き出す。」という志の実現に向けて、デジタルトランスフォーメーションを推進し、組織風土や文化の変革に取り組んでいます。
特に、社内コミュニケーションの活性化や業務効率化の観点から、生成AIを活用したチャットボットの導入が検討され、これが「Work Smile Project」の発案につながりました。
Work Smile Project (参考:JR西日本)
【従来の課題】
JR西日本グループでは、業務の効率化と品質向上が継続的な課題となっていました。
また、社員一人ひとりが高い頻度で社会に対して新たな価値や変化を創出することが求められていましたが、既存の業務プロセスや仕組みではこれを実現することが難しい状況にありました。
【解決策】
これらの課題を解決するために、JR西日本ではMicrosoftの「Azure OpenAI Service」を活用し、社内向けの生成AIチャットボットを導入しました。
このチャットボットは、社員の業務遂行におけるパートナーとして機能し、業務の効率化と品質の向上を支援します。
さらに、社内に生成AI環境を整備することで、社員のAIリテラシーを高め、生成AIを活用した新たなシステムの構築や業務変革、サービス向上への布石としています。
【効果と今後の展開】
生成AIチャットボットは、まず本社社員約2,000名を対象に試行され、機能改善を重ねながら、順次利用範囲を拡大していく予定です。
将来的には、JR西日本グループ全体での活用を見据え、生成AIを鉄道システムに組み込むことで鉄道の生産性のさらなる向上を目指すとされています。
また、生成AI活用の検討体制を立ち上げ、イノベーションを生み出し続ける働き方への変革に挑戦する見込みです。
【出典】
PR TIMES