自治体で活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。
自治体では、生成AIをチャットボットとして自治体独自の情報を活用する事例が多く報告されています。セキュリティの観点からAzureクラウド上で構築されている例が大半を占めています。
AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。この記事を通して **「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」** の参考になれば幸いです。
弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社に[ご相談ください](https://www.ai-souken.com/contact)。
鳥取県智頭町では、京セラみらいエンビジョン株式会社と共同でAI乗合タクシーの第3期実証実験を行っています。この取り組みは、すべての人に寄り添える持続可能な交通体系を目指し、智頭町全域での利用が可能となっています。
しらせあいデマンド配車システムイメージ
導入の背景
智頭町は、人生の各段階に寄り添えるまちづくりを目指し、公共交通の利便性向上を図るためにICT技術を取り入れた施策を推進しています。これにより、防災、教育、医療介護、交通分野へのICTの利活用が進められています。
元々の課題
既存の交通システムでは、生活者一人ひとりのニーズに合わせた移動手段の提供が不足しており、利用者の生活に密接に寄り添う持続可能な交通サービスの構築が求められていました。
解決策
しらせあいシステム
AI技術とクラウドをベースにしたIP告知システム(しらせあい)を用いた乗合タクシーシステムを導入。これにより、乗り合せ需要に応じた柔軟なルート設定が可能になり、利用者一人ひとりの移動要求に適切に応えるサービスが提供されています。
しらせあいの特徴
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高齢者も使えるシンプルでわかりやすいデザイン
シンプルでわかりやすいデザインが特長です。予約画面のボタンなど、端末画面上で操作いただく箇所は特に大きく表示。高齢者の方や、初めての方にも安心してご利用できます。 -
音声通知・ガイダンス対応
お知らせは音声で通知します。利用者向けには、バス到着の10分前・5分前に、音声付きのアラートを発信。到着までの待ち時間を有効に使えます。 -
電話予約にも対応
万が一、ご利用が難しい場合は専用端末からワンタップでヘルプセンター(事業者等)に電話をかけ、予約をすることが可能です。予約結果は端末からガイダンスで案内されます。
効果
実証実験を通じて、住民にとっての利便性向上が期待されており、安全で快適な地域内移動が可能になることで、地域コミュニティの活性化へ貢献していくことが目指されています。