ヘルスケアおよび福祉業界分野に活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。ヘルスケアおよび福祉業界では、セキュリティとAIが回答を間違わないことは非常に重要です。特に患者さんなどの顧客に触れるサービスでの活用は十分に留意しましょう。
AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。この記事を通して **「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」** の参考になれば幸いです。
弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社に[ご相談ください](https://www.ai-souken.com/contact)。
信州大学病院では、業務の自動化に成功し、業務効率を向上させるためにUiPathを用いたRPAの導入を行いました。この取り組みは組織内にRPA推進室を設置し、従業員の教育・育成を通じて進められました。
【導入の背景】
信州大学病院では、公務員気質や関係省庁からの指導などが原因で非生産的な業務が増加していたといいます。特に購買業務において、品質が良くコストパフォーマンスの高い商品を選定することが重要な一方で、付随する無駄な作業が問題となっていました。
【元々の課題】
業務の非効率性が課題で、手作業による繁雑な業務が重なり、時間と人手を大量に消費していたことが挙げられます。特に、医療用ガウンや手袋の在庫報告などの管理業務は、時間がかかり、多くの労力を要する作業でした。
【解決策】
病院内でRPA推進室の設置を行い、経理業務から始めたRPAの導入で、紙ベースからウェブデータに変更して業務フローを見直しました。また、UiPathの選定や導入プロセスにおいては、プレゼンやアイデア提案を重視しました。
【効果】
RPAの導入により、無駄な業務が簡略化され、例えば厚生労働省への医療用ガウンや手袋の残量報告業務では、複数部署にまたがっていた業務を統合し、効率化と正確性の向上が実現されました。また、これにより浮いた時間を質の高い業務、例えば病棟改修の計画立案や医療従事者のITスキルの向上に貢献することができるようになりました。
