ヘルスケアおよび福祉業界分野に活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。ヘルスケアおよび福祉業界では、セキュリティとAIが回答を間違わないことは非常に重要です。特に患者さんなどの顧客に触れるサービスでの活用は十分に留意しましょう。
AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。
弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください。
【導入事例の概要】
特別養護老人ホーム「のぞみの杜」では、入居者の睡眠状態把握のためにパラマウントベッド株式会社の睡眠モニタリングシステム「眠りSCAN」を導入しました。
マットレス下への設置で容易な導入が可能で、パソコンや携帯端末でリアルタイムの健康状態確認や通知が実現し、ケアの質向上とスタッフの負担軽減に寄与しています。
【導入の背景】
「のぞみの杜」では、介護の質の向上とスタッフの負担軽減を目指し、「ICT・介護ロボットプロジェクトチーム」を発足させました。このプロジェクトチームによる議論と検討を経て、現場のニーズに応えるための介護支援機器の導入を決定しました。
のぞみの杜 ホームページ
【元々の課題】
スタッフからのフィードバックとして、特に夜勤時の身体的・精神的負担の重さが挙げられ、これは入居者の生活リズムが不明確で適切なケアタイミングの判別が難しかったことに起因していました。
また、記録方法にも課題があり、記録の正確性や業務の効率化が求められていました。
【解決策】
これらの課題に対応するため、「眠りSCAN」の導入を決定。睡眠状態把握に加え、他のICT機器とのデータ連携が可能な点が選定理由となりました。
プロジェクトチームは機器選定から環境整備、試用段階を経て「眠りSCAN」の効果を評価、課題解決に有効と判断し、本格運用を開始しました。
眠りSCAN
【効果】
「眠りSCAN」の導入により、夜勤時のスタッフの負担軽減が実現しました。休憩時間の確保、訪室回数の減少、重大事故の減少といった成果が得られたほか、スタッフの離職数も減少しました。
また、利用者のQOL向上も見られ、効率的な睡眠から日中の活動量が増加するなどの効果が確認されました。
【出典】
長崎県