製造業界のAIおよびDX導入事例をご紹介します。製造業界では、IoTを用いたシステム、ロボット化の技術、ビッグデータを用いた活用が多く報告されています。AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください。
【導入事例の概要】
株式会社IHIでは、社内人材をデジタルタレントとして育成し、DX(デジタルトランスフォーメーション)及び人材革新を図った戦略を展開しています。
多岐にわたる事業において、効率化と共通化を目的として、業務プロセスを改革しました。
【導入の背景】
株式会社IHIの製造業務は個々の部門で個別のデジタル化が進んでいましたが、それらのデータを統合し活用する方法を模索する中、全社的な取り組みが求められました。
その結果として、高度情報マネジメント統括本部が設置され、デジタル人材の育成とデータの横通しを実現する方針が打ち出されたのです。
【元々の課題】
多様な製品を製造するIHIでは、事業部門ごとにIoTなどのデジタル技術を独自に活用しており、その結果、事業間のデータやプロセスの統合が不十分だったことが課題として明らかになりました。
各SBU(ストラテジックビジネスユニット)が個別に最適化されたことで、一元的なデータ活用やスキルの共有が求められていたのです。
【解決策】
株式会社IHIでは、デジタル人材を社内公募で集め、業務知識を持つ既存人材の育成を主軸に据えました。
様々な部門出身者が集まり、デジタルスキル研修を実施。AIやデータ分析技術を含む3つのカリキュラムを社内で開発し、デジタル人材化を推進しました。
社内AIコンテストの実施
【効果】
既存人材がデジタルスキルを身につけることで、コーポレート部門を超えたアイデアの創出が活発化し、組織内の風土改革が促進されました。
データに特化して育成された人材は、設計や製造現場の技能伝承にも寄与しながら、製品カテゴリーごとの最適な管理体制の構築に向けた取り組みを進めています。
【出典】
