ITシステム開発分野に活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。ITシステム開発の分野では、自社サービスに生成AIを活用する事例、自社効率性の向上の事例が多く報告されています。AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください。
Thread社はMicrosoft Azure OpenAI サービスを活用して、ITサービス提供者の業務効率を革命的に改善しました。特に、時間記録や顧客対応の要約などの煩雑な作業をAIによって自動化し、一日あたり1時間以上の時間を節約しています。
【導入の背景】
IT業界において、技術者たちは時間の記録や顧客とのやり取りのまとめなど、品質保証や収益に重要な作業に多大な時間を費やしていました。これらの作業は、顧客とのコミュニケーションの間に時間の遅れをもたらし、サービスデスクとの接続の断絶を引き起こしていました。
【元々の課題】
Thread社では、これらの作業が IT技術者の貴重な時間を奪い、お客様支援に回せるはずのリソースを消耗する問題に対処する必要がありました。技術者が顧客にもっと集中できるようなサービスを設計することが急務とされていました。
【解決策】
Thread社はサービスチケットを排除し、技術者がMicrosoft TeamsやSlackといった既存のプラットフォームで顧客とのコミュニケーションが可能なサービス協力プラットフォームを設計しました。Azure OpenAI サービスを取り入れることで作業を効率化し、リソースの割り当てや時間記録の自動化を実現しました。
【効果】
この新しいツールにより、技術者は毎日の手作業によるデータ入力やその他の管理作業で1時間以上節約することができ、お客様への信じられないようなサービスの提供に集中できるようになりました。80%の時間記録が自動的に生成され、即座に受け入れられる効果を見せています。