ITシステム開発分野に活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。ITシステム開発の分野では、自社サービスに生成AIを活用する事例、自社効率性の向上の事例が多く報告されています。AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください。
ERMは、企業の環境、社会、ガバナンス(ESG)評価を目的としたSaaSツール「ESG Fusion」を開発しました。このツールはMicrosoft Azure Machine Learningにより強化されており、プライベートキャピタル投資家のための企業レーティングをわずか2営業日で提供します。ESG Fusionを使うことで、持続可能なビジネス実践の促進が大きな一歩となりました。
【導入の背景】
50年以上にわたる持続可能性コンサルティングのリーダーであるERMは、企業が社会貢献と持続可能なビジネス実践をサポートする投資を追求する中、投資の価値と誠実さを評価するための主要ツールとしてESGレポートとスコアの重要性が高まっていることに対応しました。
【元々の課題】
プライベート企業におけるESGデータはしばしば不足がちであり、投資家が迅速な分析を必要とする中、手動で膨大な量のデータを調査・分析することは困難でした。ESGデータの把握と理解はかなりの挑戦であり、公開データは産業や企業によって量や種類が大きく異なっていました。
【解決策】
ESG Fusionは、Azure Machine Learningを利用して様々なデータ源から得た情報をフィルタリング、並べ替え、分析することで、効率的かつ迅速にESGリスクや機会を評価できるようにしました。このツールは、企業が自社の業務がグローバルなトレンドや要件とどのように調和しているか(あるいはしていないか)を了解するのにも利用されます。
【効果】
ESG Fusionを導入することにより、ERMは企業のESG努力の歴史を把握し、時間を節約しつつ、正確なデータの提供が可能になりました。この革新はERMがより多くのトピックに関するデータを短時間で評価できるようにし、ERMのコンサルタントおよびクライアントが時系列での企業パフォーマンスを測定し、業界の仲間と比較する貴重なツールを手にすることを実現しました。