この記事のポイント
この記事はトヨタ自動車のDX加速に関する取り組みについて解説しています。
トヨタでは、Microsoft Power Platformを用いた市民開発により、40以上のアプリを内製化しました。
現場に即した迅速かつ柔軟なデジタルソリューションの実現に努めています。
DX推進により業務効率が向上し、品質の向上にも寄与しています。

監修者プロフィール
坂本将磨
Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。
デジタルトランスフォーメーション(DX)は現代経済における企業の重要な取り組みの一つです。中でも、トヨタ自動車のような大企業がそれをいかに実現しているかは、多くのビジネスパーソンや企業にとって参考になる事例です。本記事では、トヨタ自動車がMicrosoft Power Platformを駆使し、市民開発を通じてDXを加速させたプロセスについて、具体的な導入背景や効果を詳述します。DXが企業にもたらす価値と、トヨタ自動車ならではのアプローチを理解する手がかりとして、ぜひご一読ください。
製造業界のAIおよびDX導入事例をご紹介します。製造業界では、IoTを用いたシステム、ロボット化の技術、ビッグデータを用いた活用が多く報告されています。AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください。
トヨタ自動車の市民開発でDX加速
【導入事例概要】
日本を代表する自動車メーカーであるトヨタ自動車株式会社は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速に成功しています。各種の課題解決に向け、Microsoft Power Platformを使用した市民開発によるアプリ開発を進め、業務効率化やデジタルでのカイゼンの連鎖など、多様な効果を体感しています。
【導入の背景】
作業指示を受ける従業員とディスプレイの設置された現場
トヨタ自動車の豊田社長は、企業のデジタル化を3年間で世界トップ企業と肩を並べるレベルに引き上げることを宣言しました。この目標実現のために全社的にDXが加速し、各部門でデジタルツールの活用が進む中、工場現場でも本格的なデジタル化が推進され始めました。
【元々の課題】
スマートフォンを持つ工場で作業中の人
トヨタ自動車では、デジタル化を推進するにあたり、システム開発に長いリードタイムがかかること、外部に委託した際の要件伝達の難しさ、そして現場のデジタル知識不足によるアクションの起こりにくさなど、多くの課題を抱えていました。
【解決策】
田原工場では、職場のKPI管理や保全作業の管理などを目的として、Microsoft Power Platformを用いた市民開発により40以上のアプリを独自開発。現場の課題に即して、迅速かつ柔軟なデジタルソリューションを実現しました。
【効果】
内製化によるリードタイム短縮と業務の使い勝手の向上、デジタル領域での連続改善など、DXによるポジティブな循環が生まれました。Power BIのレポート機能により、日々の集計作業が自動化され、品質向上にも効果が見られました。
業務効率効果