AI総合研究所

田辺三菱製薬のAI活用セキュリティ戦略

この記事のポイント

  • この記事は田辺三菱製薬におけるAI活用セキュリティ戦略について解説しています。
  • データセキュリティの重要性を理解し、「Azure OpenAI Service」を活用したセキュリティ運用効率化とリテラシー向上に成功しています。
  • 「Microsoft Defender for Cloud」と「Microsoft Sentinel」を使用して、クラウドセキュリティの自動化と監視強化を図りました。
  • 英語のセキュリティアラートを日本語に翻訳・要約し、情報の理解を助けるシステムを作りました。
  • その結果、インシデント確認作業時間を大幅に削減し、年間約550時間の労働時間削減が見込まれています。

監修者プロフィール

坂本将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

田辺三菱製薬株式会社が取り組むAI活用セキュリティ戦略についてご紹介します。同社は、プレシジョンメディシン推進のため、データのセキュリティ確保が欠かせません。そこで「Azure OpenAI Service」を活用し、セキュリティ運用の効率化とセキュリティリテラシーの向上に成功。クラウドセキュリティ対策の強化と、監視体制の構築にも力を入れています。本記事では、クラウド環境での新しいセキュリティ戦略の必要性を背景に、田辺三菱製薬が如何にして課題を克服し、セキュリティ運用における効率な改善を実現したのか、その具体的な取り組みと効果について解説していきます。

研究、製薬分野に活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。研究、製薬分野の分野では、大規模なデータ、組み合わせをAIを用いて研究効率を加速する例が多く報告されています。AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください

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導入事例概要

田辺三菱製薬株式会社は、「Azure OpenAI Service」を活用し、セキュリティ運用の効率化と社員のセキュリティリテラシーを向上させました。同社は、Microsoftのクラウドサービスを使って、セキュリティイベントの可視化と事故発生時のインシデント確認時間を大幅に削減し、生産性の向上を実現しました。

クラウドサービスのフローチャート図
クラウドサービスのフローチャート図

導入の背景

田辺三菱製薬は、プレシジョンメディシンとアラウンドピルソリューションを推進するためのデータ活用が不可欠であり、セキュリティとアジリティの両立が求められていました。ITインフラ管理の一端を担うファーマソリューションデリバリー部・バリューチェーングループは、クラウドのセキュリティ対策強化を目指しています。

元々の課題

組織全体でクラウドセキュリティを担保する必要があったものの、クラウド環境に特有の仕組みに直面していました。新しいセキュリティモデルへの迅速な対応やセキュリティに関連する監視体制の構築が課題となっていました。

解決策

この課題に対応すべく、田辺三菱製薬は「Microsoft Defender for Cloud」及び「Microsoft Sentinel」というセキュリティサービスを導入し、クラウドセキュリティ運用の自動化と監視の強化を図りました。また、「Azure OpenAI Service」を駆使して、英語のセキュリティアラートを日本語に翻訳・要約し、わかりやすく情報を提供するシステムを構築しました。

効果

導入後、インシデント確認作業は1件当たり約10分からわずか1分程度に短縮され、メンバーのセキュリティリテラシー向上と年間約550時間の時間削済が見込まれるなど、田辺三菱製薬のクラウドセキュリティ運用の効率が大幅に改善しました。

出典

田辺三菱製薬の事例、Microsoftより

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編集者

坂本将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

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