AI総合研究所

SHARE

X(twiiter)にポストFacebookに投稿はてなブックマークに登録URLをコピー

【2025年最新】ChatGPT(チャットGPT)とは?無料での始め方や料金、使い方のコツを解説!

この記事のポイント

  • ChatGPT(チャットGPT)は日本語対応で、ログイン不要で利用できます。
  • チャットGPTは、無料でブラウザおよびアプリから使えます。
  • ChatGPTのPC・スマホアプリのインストール方法についても解説します。
  • ChatGPT(チャットGPT)の使い方のコツを紹介。
  • チャットGPTは商用利用が可能で、あらゆる企業や学校、自治体にも導入事例があります。

監修者プロフィール

坂本 将磨

Xでフォローフォローする

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

ChatGPT(チャットGPT)は、AIを駆使して人と対話することができるサービスです。簡単な質問に答えるだけでなく、文章の作成や要約、コードの生成にも対応しており、多岐にわたる応用が期待されています。

しかし、これらの機能を存分に活用するためには、ChatGPTの基本的な使い方を始め、注意点や問題点を理解した上で適切に扱うことが重要です。

本記事では、実際の利用例を示しながら、無料での始め方、アプリの取得方法、上手な活用方法を丁寧に解説していきます。また、無料プランと有料プランの違い、ビジネス活用方法も実例を交えてご紹介します。

ChatGPTを活用したい方はもちろんのこと、これからAIを初めて利用する方にとっても、参考になる情報です。分量の多い記事であるため、文章概要がわかるポイントを用意しています。
いますぐ全部読む時間がない方にはブックマークもお勧めです。

OpenAIが発表した最新のAIエージェント、「OpenAI Deep Research」についてはこちら⬇️
【ChatGPT】OpenAI Deep Researchとは?使い方、料金体系を徹底解説!

ChatGPT(チャットGPT)とは

ChatGPT(チャットGPT)は、OpenAI社が開発した先進的な大規模言語モデルです。

「GPT」は "Generative Pre-trained Transformer" の略称で、自然言語処理機械学習技術を駆使して人間とのコミュニケーションを可能にする対話型AIシステムです。

ChatGPTは膨大なテキストデータで事前学習されており、幅広い知識を基に以下のような多様なタスクを実行できます。

  • 質問への回答
  • 文章の作成
  • 翻訳
  • コードの生成
  • 文章の要約や分析


その高度な言語処理能力により、教育、ビジネス、研究など様々な分野で活用されており、AI技術の新たな可能性を示しています。

ChatGPTのサービス画面
ChatGPTのサービス画面

モデルの選択画面
モデルの選択画面

ChatGPTのより高度なモデルが続々と発表されています。
2024年12月時点ではOpenAI o1が利用できるようになり、Proプランではo1-proが利用できるようになっています。proのサブスク利用は200$と個人利用には少々高額ですが、その能力の高さに驚くでしょう。
本記事ではProの解説を含め紹介していきます。

AI研修


ChatGPT(チャットGPT)の始め方・ログイン方法

ブラウザ版(PC版)での利用方法

ここでは、ChatGPT(チャットGPT)のブラウザ版のログイン方法をご説明します。

  1. まず、ChatGPTのページにアクセスします。

ChatGPTのサインアップのボタン
ChatGPTのサインアップのボタン

2.サインアップボタンを押します。

ChatGPT登録・ログイン画面
ChatGPT登録・ログイン画面


3. 初めての方はメールアドレスの入力もしくは画像にあるようなアカウントの入力を行います。
すでに登録している方はログインボタンをクリックし、自身の登録情報を入力することでログインすることが可能です。


スマホ版での利用方法

ChatGPT(チャットGPT)のスマホアプリ版は、iOS版・Android版共に公式アプリが提供されており、各デバイスのアプリストア(App Store/Google Store)からインストール可能です。

アプリをインストール後、既にアカウントをお持ちの方はログイン、そうでない方は登録画面からアカウントを作成することで、すぐに使い始めることが可能です。

ChatGPTアプリのダウンロード方法をご紹介します。

App StoreよりChatGPTと検索します。
すると公式アカウントが出てきますので該当のアプリをダウンロードします。

検索結果画面
検索結果画面


この時に違うアプリをダウンロードしないようにご注意ください。

ChatGPT公式アプリの画像
ChatGPT公式アプリの画像


携帯の画面にアプリが出現しますので該当アプリをタップすると利用が可能です。

インストール後の携帯画面
インストール後の携帯画面


インストールしたアプリを実際に開いてみましょう。

ChatGPTを携帯で開いたアプリ画面
ChatGPTを携帯で開いたアプリ画面


これでスマホでに利用も開始できますね。
ChatGPTアプリの詳しい使用方法を下記をご参照ください。

【関連記事】
ChatGPTのアプリの使い方!音声機能の使い方までわかりやすく解説

ChatGPTにログインできない場合

既に登録しているはずなのにログインできないこともあります。
最も良くある原因としてはは、メールアドレスやパスワードの入力ミスネットワークの障害が考えられます。

再度入力を見直すこと、直接アドレスをコピーアンドペーストすること、wifiの接続は悪くないか見直す対応をお勧めします。

ログインできない場合の画像
ログインできない場合の画像


それでも直らない場合は、ログインできない原因をエラーごとに詳細に解説していますので参考にしてください。

【関連記事】
➡️ChatGPTにログインできない原因と対処法をエラー別に解説!

ChatGPT(チャットGPT)の公式サイト・公式アプリの見分け方

ChatGPTの公式サイトは、OpenAIが提供する 「chatgpt.com」のみ です。
以前のURL「chat.openai.com」は、現在「chatgpt.com」へリダイレクトされています。
公式サイトを模倣した類似サイトがいくつか存在しますので、ご注意ください。

また、ChatGPTのスマホアプリ版についても偽物が多く出回っています
ChatGPT公式アプリの見分け方については、以下の記事をご覧ください。

ChatGPTの公式アプリはどれ?本物のアプリの見分け方を解説


ChatGPT(チャットGPT)の使い方

ChatGPT(チャットGPT)は、初めて利用する方は黄色い部分を操作することで利用することが可能です。
特に下部にあるボックスに注目してください。

そのボックスはAIにどのように話しかけるのかを入力するスペースです。
早速、話しかけてみましょう。

ChatGPTに話しかける
ChatGPTに話しかける


画面上部に私が入力したものが上部に反映され、その返答を挨拶も加えてChatGPTがしてくれました。

AIは、人工知能という名前の通り、人間のように応答 することができるように設計されています。ChatGPTはAIを搭載しているサービスであるため、質問に答えたり、会話をしたり、さまざまなテーマについての文章を生成したりすることができます。

https://youtu.be/oNfvHRu5XHk
ChatGPTの使用イメージ

1.チャットスペースを作る

ChatGPTは前後の問いを学習していくため、テーマが変わるときには違うチャットを立ち上げる ことをお勧めします。
ずっと同じチャットを使うと変に違う内容の質問を学習してしまうこと、返答速度が遅くなるデメリットがあります。

新しいチャットを作る、過去のチャット履歴を使う
新しいチャットを作る、過去のチャット履歴を使う

赤色で示している新しいチャットのボタンを押すことで リフレッシュした状態で再度会話を始める ことでより快適にChatGPTを使うことが可能です。

また過去にしたチャットも履歴として残っているので履歴のところを押して以前の会話の続きをすることも可能です。私も頻繁に利用するおすすめの機能の一つです。

2.アカウントの管理

緑色の部分はアカウントの管理やアップグレードの設定ボタンです。

アカウントの管理ボタン
アカウントの管理ボタン

自身のアカウント設定を押すと以下のような選択肢が出てきます。

①アカウント情報(アカウントの切り替えが可能)
②ChatGPTを自分の好みにカスタマイズする機能
③アカウント設定
④ログアウトボタン

アカウント管理ボタンの詳細
アカウント管理ボタンの詳細

カスタム指示設定(キャラクター設定)

ChatGPTのカスタマイズ
ChatGPTのカスタマイズ

Custum Instructionsというところで、ChatGPTで回答する場合に、常に記憶していてもらいたい情報を記載します。

例えば、「AIの研究者である」ことを書いておくと、専門用語を使用して解説をしてくれる、AI以外のことはわかりやすい言葉で解説してくれるなど応答の質が変わります。

まるで人間の会話のようですね。
反応のスタイルもカスタマイズすることが可能です。

私はカジュアルに話して欲しかったので画像ではそのように指示しています。

ビジネスライク に返事をして欲しい方もいれば、カジュアルに絵文字をつけて欲しい という方もいるでしょう。ご自身のスタイルに合わせてカスタムしてみてください。

日本語設定

ここでは、重要度の高いChatGPT(チャットGPT)の日本語設定の方法をご紹介します。

設定の画面にまず入ります。「うわあああ英語ばっかり」となる方も多いのではないでしょうか。大丈夫です。丁寧に解説いたします。

まずは、LanguageのAuto-detectをクリック します。

英語だらけの画面
英語だらけの画面

次に日本語を選択すると一気に画面は日本語になります。
わからないボタンを押すのは恐怖なので日本語になることでホッと安心しますね。

日本語に変換
日本語に変換

これで日本語への変換は完了です。

ChatGPTにチャットを学習させない設定(オプトアウト設定)

ChatGPTに、自身のチャットを学習に使用させないオプトアウトと呼ばれる方法を紹介します。

オプトアウトの設定方法
オプトアウトの設定方法


設定の画面から、データコントロールを選択します。
するとチャット履歴・学習という選択肢が出てきますのでその部分をクリック(緑色になればON)してONにします。

これでチャットの内容が学習されてしまう心配がなくなります。

より詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【関連記事】
➡️ChatGPTの履歴をオフにする方法をわかりやすく解説!【PC・スマホ対応】


ChatGPT(チャットGPT)でできること

ChatGPTとできることまとめ
ChatGPTとできることまとめ

ChatGPT(チャットGPT)は、文章作成から分析、プログラミング、数学、クリエイティブなタスクまで可能です。

多様な分野で驚くべき機能を発揮するChatGPTをどのように活用するのか一緒に行っていきましょう!

文書の作成・要約

ChatGPTは対話型AIであるため、プロンプト(ユーザーから与えられる指示)に基づいて動きます。

プロンプトの内容次第では、記事、エッセイ、物語、スクリプトなどの、多様な文章を出力することができます。


例えば、「桃太郎に登場するキャラクターが、全て植物だった場合の物語を作ってください。」と頼めば、瞬時にこのような物語を作り出してくれます。
ChatGPTの使用例
ChatGPTに物語を生成してもらう


また、「日本語」や「英語」などの言語の指定、「5歳の子供に伝わるように」「研究論文のように」などの特定のスタイル指定などもできます。
ChatGPTの使用例2
条件を細かく指定する

良い感じの出力がでました。
長いテキストや記事を短く要約にすることもできますのでぜひ試してみてください!


画像生成(DALL-E3)・マルチモーダル入力

ChatGPTは有料版では、OpenAIが開発したDALL-E3というAIモデルを使用することで、テキスト記述から画像を生成することが可能となっています。

ChatGPTの画像生成・画像認識機能
ChatGPTに画像を生成してもらう


生成される画像は、一眼レフカメラで撮影したような高精細な画像から、イラスト、ドット絵など、様々な種類に対応しています。

また、ChatGPTにはマルチモーダル機能が搭載されており、ユーザーが入力した画像に基づく回答を行う事も可能です。


音声入力・音声会話

ChatGPTの音声会話機能には、text-to-speechとWhisperというアルゴリズムが搭載されています。
Open AIが開発したWhisperは以前から注目されており、日本語の文字起こしの精度も高くなっています。

Whisperは「うーん」や「こう...」といった内容とは関係のない部分を自動で削除する機能が備わっており、より自然でスムーズな会話をすることができます。
また。Whisperは英語以外にも様々な言語に対応しています。

スムーズな会話が可能であるため、例えアイデアの幅だしを手伝ってもらうことや、何かしらの課題の相談などを行うことも可能でしょう。


プログラミング

ChatGPTが生成する文章は、日本語や諸外国語に限りません。プログラミングなどの開発作業にも大いに役に立ちます。

コード例やスニペットなどの生成や、またプログラムの大部分を整合性ある形で記述を依頼することも可能で、スピーディーに開発や学習を進めることができるでしょう。

その他にも、コード内のエラーを特定してもらい、どのように修正を行えばいいかといった提案をしてもらうこともできます。


データ分析やグラフの作成

収集したデータや、既存のデータセット、あるいはAPI経由で取得したデータなどを分析し、統計的な洞察を出してもらうことが可能です。
実際に行ってみましょう。データをグラフやチャートによって視覚的に表現することもできます。

例えば、以下のような売上の実績がありますので、グラフ化したいとします。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
売上(万円) 100 120 140 130 160 150 170 165 180 190 210 210
このデータをChaTGPTに渡して、月別の売上推移のグラフを作りたい

と上記のように入力します。すると、以下のような形で、グラフを作成する時に実行されたプログラムと、グラフが表示されました。


import pandas as pd
import matplotlib.pyplot as plt

# データセットの作成
data = {
    "月": ["1月", "2月", "3月", "4月", "5月", "6月", "7月", "8月", "9月", "10月", "11月", "12月"],
    "売上(万円)": [100, 120, 140, 130, 160, 150, 170, 165, 180, 190, 200, 210]
}

# Pandas DataFrameにデータセットを変換
df = pd.DataFrame(data)

# 売上のトレンドを示すグラフを作成
plt.figure(figsize=(10, 6))
plt.plot(df["月"], df["売上(万円)"], marker='o', linestyle='-', color='b')
plt.title("月別売上のトレンド")
plt.xlabel("月")
plt.ylabel("売上(万円)")
plt.grid(True)
plt.show()

ChatGPT_example4
ChatGPTにグラフを生成させる


Pythonのライブラリーの中で適切なものが自動選択され、指示に従う形でグラフが生成されています。
ここでは、シンプルな事例でお見せしましたが、ビジネスのパフォーマンス分析、トレンドの識別、将来の戦略立案など、様々な分析や視覚資料に役立ちます。

【関連記事】
➡️Advanced Data Analysis(Code Interpreter)とは?その機能や活用例を解説

上記で紹介した以外にも、ChatGPTの活用事例は多岐にわたります。
企業におけるビジネス活用はもちろん、自治体や教育現場など、さまざまな分野で導入されています。

興味のある方は、こちらの記事もご覧ください。
➡️ChatGPTの活用事例50選!企業や自治体、教育現場での例を徹底解説!

動画生成

ChatGPTでは動画生成も利用が可能です。
OpenAI Soraという技術になりますが、
以下のような動画生成が簡単にできるサービスです。

https://youtu.be/cgP58pjLyfU

Soraは、ChatGPT Plus もしくは ChatGPT Pro プランに加入することで利用可能です。

詳細は以下の関連記事をご覧ください。

【関連記事】
OpenAI Soraとは?主要機能や使い方、料金体系を解説!


ChatGPT(チャットGPT)の料金

ChatGPT には、ログイン不要で利用可能な無料版「ChatGPT」と、より高度な機能が利用できる有料版の2種類が用意されています。有料版には複数のプランが用意されており、法人利用のためのプランもあります。

無料版と有料版(ChatGPT Plus)の違い

ここでは、無料版と有料版それぞれで利用できる機能や性能の違いについて解説していきます。

ChatGPTの無料版と有料版の違いまとめ画像
ChatGPTの無料版と有料版の違いまとめ画像

※画像の星の評価については、私とAIに精通しているメンバーと相談して決めています。

一覧表の詳細はそれぞれの箇所をご覧ください。

▶︎個人ユーザー向けプラン

プラン名 料金 主な特徴 対象ユーザー
無料版 $0/月 - 文書作成、問題解決などの基本支援
- GPT-4o miniへのアクセス
- GPT-4oの限定アクセス
- データ分析、ファイルアップロード、ビジョン、ウェブ参照、画像生成への限定アクセス
- カスタムGPTの利用
一般ユーザー、AI活用初心者
ChatGPT Plus $20/月 - 無料版の全機能
- 新機能への早期アクセス
- OpenAI o1-preview、o1-miniへのアクセス
- GPT-4o、GPT-4o mini、GPT-4へのアクセス(メッセージ数最大5倍)
- 高度な音声モードへのアクセス
生産性と創造性の向上を求めるユーザー
ChatGPT Pro $200/月 - o1、o1-mini、GPT-4o、Advanced Voiceへの無制限アクセス
- o1 proモードによる高度な推論能力
- より信頼性の高い応答生成
- 新機能への最優先アクセス
研究者、エンジニア、プロフェッショナルユーザー

▶︎法人向けプラン

プラン名 料金 主な特徴 対象ユーザー
ChatGPT Team $25/月/ユーザー - Plusの全機能
- より高いメッセージ制限
- GPTの作成とワークスペース共有
- 管理者コンソール
- デフォルトで学習対象外のデータ扱い
※2人以上、年単位課金
ビジネスチーム、企業ユーザー
ChatGPT Enterprise 要問い合わせ - Teamの全機能に加えて無制限のデータ分析
- 高度なセキュリティとサポート
大企業向け

回答精度

ChatGPT Plus(有料版)に加入すると、「GPT-4o、o1、o3-mini」などのモデルを利用することが可能になります。 無料版では、o1シリーズは使用できず、GPT-4oなどのモデルの利用が可能です。しかし、数値は公開されていないものの、利用回数制限に達するとGPT-3.5等のモデルへとグレードダウンします。

ChatGPTはモデルごとに学習データの期間が異なります。インターネット上にある〝最新の情報を基にした〟ChatGPT を使用したい場合には、無料版・有料版共に利用可能な「Webブラウジング機能 (インターネットによる検索機能)」の利用をおすすめします。

OpenAI o1の回答精度

OpenAI o1の回答精度
OpenAI

報告された制度の比較表では、o1-previewに対しては数学、コード、博士レベルの科学的な質問いずれも大きく性能が向上していることがわかります。
一方でo1とo1 pro modelの大きな違いは数学にあることがわかります。

サムアルトマンもXで多くの方はo1モデルで満足することをコメントしており、一般ユーザーは有料課金においてもplusの利用で問題ないでしょう。

プラグインやGPTsの利用

ChatGPTをカスタマイズする方法は大きく2つあります。

1つはプラグインを利用する方法で、2つ目はGPTsを利用する方法です。

プラグインやGPTsを使えば、ある特定のタスクに特化したChatGPTを作成・利用することが可能になります。

カスタマイズサービスのランキング
カスタマイズサービスのランキング

作る選択肢と選ぶ選択どちらもあるので自身に必要なものを適切に選ぶこと、ランキングに入っているようなGPTsやプラグインを選ぶこともお勧めです。


ChatGPTの有料版と無料版の、より詳しい比較にについては、こちらの記事をご覧ください。
➡️ChatGPTの無料版と有料版の違いは?各モデルの特徴と活用例を解説!

ChatGPTのモデルの使い分け方法

ここでは、ChatGPTの6つのモデルについて、それぞれの特徴と適した使用シーンをまとめました。

ご自身の目的や状況に応じて、最適なモデルを選択するお助けになれば幸いです🙌

モデル名 特徴・用途 使用シーン
GPT-4o 提案書やメールの作成、議事録の要約
簡単なデータ分析やグラフ作成に最適
汎用的に利用可能
提案書作成、議事録の要点抽出、軽い分析作業。
GPT-4o mini 定型文作成や顧客連絡、情報のクイック検索に向いた軽量モデル
素早い応答が必要な場面で活躍
顧客への簡単な連絡、クイック検索、定型文生成。
o1 推論モデル、トレンド予測や複雑な市場分析、プロジェクト管理やスケジュール管理などの重いタスク向け。 さらに高度なモデルにo1 proモードもあり。 市場分析、トレンド予測、数学・化学の問題処理。
o1-mini プログラミングタスクや軽めの推論作業に特化。コーディングや簡単な推論作業で性能を発揮。 コーディング、簡易的な推論作業。
GPT-4.5 Proプランでの利用。IQよりEQが高く人間に寄り添う力が高い。ウソの情報は少ないことも特徴。API料金が他と比べ高い。 人間との対話やコミュニケーション。共感等。
GPT-4 無料版での利用。レガシーモデル。 レガシーモデル。
機能名 特徴・用途 使用シーン
Deep Research ・OpenAI o3の推論モデルを基にした機能
・プロンプトの詳細なリサーチボタンを押すことで利用ができる
・有料プランで利用可能
・研究やリサーチ
・深く思考されたレポートの作成
Canvas リアルタイム編集と修正に便利
記事執筆やSNS文章生成、コードのデバッグに適した特化型モデル。
記事の執筆、SNS投稿、プログラムのデバッグ。

ChatGPT(チャットGPT)の商用利用について

ChatGPTは非常に多くの利用で利用されています。ChatGPTをどのように企業に導入したら良いのか、商用利用して良いのかについて解説します。

ChatGPTの商用利用は可能?

ChatGPTは商用利用が可能 です。
その際にはOpenAIの定める利用規約に従う必要があります。

OpenAIの定める利用規約の画像
OpenAIの定める利用規約の画像

入力および出力の保有権は使用者にあるものの、コンテンツについて責任を負う必要があります。
商用利用する場合には留意しましょう。

ChatGPTの法人利用方法

ChatGPTの企業への導入事例は日本でも多く報告されています。

その方法としては大きく3つほど利用ケースがあります。

弊社はいずれも利用しているのですが、企業により適したパターンは異なります。

①の場合は、最も導入が早く、カスタマイズが必要ない場合 に適しています。個人利用の場合もこの形がお勧めです。
個人に一つアカウントを提供しても良いですが、よりセキュリティの高い方法としてChatGPT for teamの利用も考えられます。

②カスタマイズとセキュリティが高く自社のデータも学習したい場合に適しています。開発の費用が多少かかりますが、自社のデータを守りつつ生産性を高めることでより大きな売り上げアップや経費削減を狙いたい企業などにはお勧めです。

③Microsoftを利用しているなど、他のサービスを利用したい場合にはお勧めです。
Copilot Studioなどを利用すれば自社データのカスタマイズも安全に可能ですので良い選択肢になることも十分あります。

【関連記事】
ChatGPTの法人利用方法!プラン一覧や料金、おすすめサービスを解説


ChatGPT(チャットGPT)使うためのコツ

ChatGPTを使いこなすためににはコツがあります。
このコツを理解しているかどうかで全く結果が異なる ほどにChatGPTを使いこなすと利用の幅が広がります。

それは プロンプト です。

プロンプトが大切とは、「どのように入力・質問するか」ということです。

人間であれば、あなたがどういう人であるか、例えば男性でサラリーマンで、30代で結婚して今、今この時間は仕事中であるなど様々な情報が分かりますがChatGPTはそうではありません。

なるべく具体的かつ簡潔に 指示を与えることが大切になります。
と、言ってもすぐにできるものではありません。

テンプレート集をご用意していますのでご参考にしてください。

【関連記事】
➡️【すぐに使える】ChatGPTのプロンプトテンプレート30選


ChatGPT(チャットGPT)利用上の注意点

ChatGPTは今後ますます私たちの日常生活に浸透していくことが予想されます。
そして、その便利さの分だけ、リスクも存在しています。

コンテンツを生成し、使用する際には、ルールを守ることはもちろん、リスクヘッジを怠らないようにしましょう。

入力データの取り扱い

ChatGPTを利用するにあたって入力した文章や、提供したデータは、そのままOpenAI(ChatGPTの開発元)がAIのトレーニング(学習)やサービス向上のために利用します。

そのため、機密情報や個人情報を元にしたChatGPTの利用にあたってはその対策が必要です。

例えばビジネスの現場で市場分析などを行う場合、自社のみが保有していたデータをChatGPTに与えてしまうと、そのAIがその情報を学習し、情報が漏洩する可能性が少なからずあります。

誤情報の生成(ハルシネーション)

ChatGPTは、非常に高度な文章生成能力を持っていますが、AIが回答を導き出すプロセスは既存の学習データの組み合わせとなっています。

そのため、ハルシネーションと呼ばれる誤情報が含まれている可能性があります。

著作権侵害のリスク

ChatGPTは膨大な学習データを元に新しいコンテンツを生成するため、意図せずに他の著作物と類似したコンテンツが生成されてしまう可能性があります。

著作権について注意したいポイントはしっかり押さえておきましょう。


ChatGPT(チャットGPT)の歴史・仕組みについて

ここまで解説してきたChatGPTですが、この技術はいきなり登場してきたわけではありません。
最後まで読んでいただいたあなたはChatGPTがどのような仕組みなのか興味のある方なのではないでしょうか。

ChatGPTは2018年に、Transformerと呼ばれる深層学習の手法を用いた言語モデルが、GPT(Generative Pre-trained Transformer)として発表されています。

その後、GPTは、GPT-2(2019年)、GPT-3(2020年)という風に、着々と高性能化していっており、2023年にはGPT-4がリリースされました。

このGPTシリーズを基盤技術とながらも、ユーザーが対話形式で扱えるようにまで設計されたものがChatGPTです。

Transformer入力イメージ
Transformer入力イメージ

ChatGPTのような新しい技術が気になる方に非常にお勧めな記事はこちらです。

【関連記事】
➡️ChatGPTの仕組みは?図解を用いてわかりやすく解説!


ChatGPTのアップデート情報・最新ニュース【随時更新】

ChatGPTは、デスクトップアプリケーションの展開、音声機能の拡充、画像生成機能の開放など、幅広い機能追加により、より身近で使いやすいAIツールへと進化を続けています。

該当箇所をクリックすると詳細を見れます⬇️

2024年
GPT-4oおよびChatGPT Plus限定機能を無料提供開始 (2024/5/14)

最新モデルGPT-4oに加え、ブラウズ機能、データ分析、メモリーといった機能が、制限付きで無料ユーザーにも開放されました。

Plusユーザーは最大5倍高い利用制限が設定され、新しいmacOSデスクトップアプリや次世代の音声・ビデオ機能にも優先的にアクセスできます。

https://x.com/OpenAI/status/gpt4o_plus_announcementhttps://x.com/OpenAI/status/gpt4o_plus_announcement

GPT-4oを発表 (2024/5/13)

OpenAIの新しいフラッグシップモデル「GPT-4o」が発表されました。音声、画像、テキストをリアルタイムで処理できる画期的なAIモデルで、人間の会話に近い応答速度(平均320ミリ秒)を実現します。

GPT-4 Turboと同等の性能を維持しながら、非英語テキストの処理が大幅に改善され、APIでの利用コストも50%削減。特に音声と画像の理解において、既存モデルを上回る性能を発揮します。単一のニューラルネットワークで全ての入出力を処理する end-to-end モデルとして設計されています。

【関連記事】
ChatGPT-4o(GPT-4o)とは?使い方や料金、GPT-4との違いを解説!

macOS向けChatGPTアプリを一般提供開始 (2024/6/26)

ChatGPTのmacOS向けデスクトップアプリケーションが全ユーザーに公開されました。Option + Spaceのショートカットで素早くアクセスでき、メール、スクリーンショット、画面上のあらゆる情報についてChatGPTと対話することが可能になりました。

特定のウィンドウや画面全体のスクリーンショット機能、過去の会話の検索機能も搭載され、コンピュータ上のあらゆる情報に関して、より快適な対話環境を実現します。

CriticGPTを公開 (2024/6/28)

コードのバグを検出する新モデル「CriticGPT」を発表。GPT-4が生成したコードの不具合を自動的に発見することが可能です。このようなモデルをRLHF(人間からのフィードバックによる強化学習)のアライメントパイプラインに統合することで、複雑なタスクにおけるAIの監督をサポートします。

GPT-4o miniを一般提供開始 (2024/7/19)

より高度なAIを誰もが利用できるよう、軽量版の「GPT-4o mini」の提供を開始。APIでの利用が可能になり、ChatGPTへの段階的な導入も開始されました。

SearchGPTのテスト運用を開始 (2024/7/26)

ウェブからのリアルタイム情報とAIモデルの能力を組み合わせた新機能「SearchGPT」のテストを開始。明確な情報源とともに、迅速で的確な回答を提供します。

一部のユーザーとパブリッシャーを対象とした限定プロトタイプとして提供され、将来的にはChatGPTに統合される予定です。パブリッシャーとの連携も重視しており、高品質なコンテンツを会話形式で提供する新しい検索体験を目指します。

一部ユーザーにアドバンスドボイスモードの提供を開始 (2024/7/31)

ChatGPT Plusの一部ユーザーを対象に、新機能「アドバンスドボイスモード」の提供を開始。より自然でリアルタイムな会話が可能になり、途中での割り込みや感情の認識・応答にも対応します。

45言語以上で100名以上の外部評価者によるテストを実施し、プライバシー保護のため4つのプリセットボイスのみを使用。暴力的なコンテンツや著作権で保護されたコンテンツへの対応を防ぐシステムも実装されています。

段階的にユーザーを追加し、秋までにすべてのPlusユーザーが利用可能になる予定です。ビデオや画面共有機能は後日提供予定となっています。

DALL-E 3を無料ユーザーに開放 (2024/8/9)

ChatGPTの無料ユーザーがDALL-E 3を使用して、1日最大2枚まで画像を生成できるようになりました。プレゼンテーション用のスライド、友人へのカード作成、イメージの視覚化など、様々な用途に活用することが可能です。

OpenAI o1のプレビューをリリース (2024/9/13)

新シリーズ「OpenAI o1」のプレビュー版を公開。応答前により多くの時間を思考するよう設計された新しいAIモデルです。科学、コーディング、数学といった分野で、より複雑なタスクや困難な問題に対する推論が可能になりました。

内部で長い思考チェーンを生成してからユーザーに応答する特徴を持ち、競技プログラミングの問題で上位89パーセンタイル、USA数学オリンピック予選では米国内トップ500位相当、物理学・生物学・化学の問題では博士レベルの人間の精度を上回る性能を達成しています。

アドバンスドボイスを全PlusとTeamユーザーに提供 (2024/9/25)

ChatGPTアプリのアドバンスドボイス機能が、今週かけてすべてのPlusユーザーとTeamユーザーに展開されます。待機期間中に機能が大幅に強化され、カスタム指示、メモリー機能、5つの新しい声、アクセントの改善が追加されました。また、50言語以上で「遅くなってすみません」と言えるようになりました。

対象ユーザーには、機能が利用可能になり次第アプリ内で通知が表示されます。

GPT-4o with canvasの試用開始 (2024/10/4)

シンプルなチャットを超えた文章作成やコーディングのための新機能「canvas」の初期バージョンの提供を開始。PlusユーザーとTeamユーザーは、モデル選択から「GPT-4o with canvas」を選択することで利用可能です。

別ウィンドウで開くcanvas機能では、ChatGPTと並行して作業を進めることができ、編集の提案、文章の長さ調整、読解レベルの変更、インラインでのフィードバックなどが可能。さらにcanvas上で直接の編集も行えます。

コーディング作業では、ChatGPTによる変更の追跡や理解が容易になり、コードレビュー、ログやコメントの追加、バグ修正、JavaScriptやPythonなど他の言語への移植もサポート。「Show changes」アイコンで文章やコードの変更箇所を確認できます。

Windowsデスクトップアプリのテストを開始 (2024/10/18)

ChatGPT Plus、Enterprise、Team、Edu向けにWindowsデスクトップアプリケーションの初期バージョンのテストを開始。Alt + Spaceのショートカットキーで、PCから素早くChatGPTにアクセスすることが可能になりました。

今年後半には、すべてのChatGPTユーザーに完全版を提供する予定です。

チャット履歴の検索機能を実装 (2024/10/30)

ChatGPTのウェブ版でチャット履歴の検索機能の提供を開始。過去のチャットを素早く参照したり、中断した会話の続きを再開したりすることが容易になりました。

PlusユーザーとTeamユーザーは当日中に、EnterpriseユーザーとEduユーザーは1週間後に、無料ユーザーは今月から来月にかけて段階的に機能が利用可能になります。

デスクトップアプリでアドバンスドボイスが利用可能に (2024/10/31)

macOSとWindowsのデスクトップアプリケーションでアドバンスドボイス機能の提供を開始。アプリの最新バージョンへのアップデートで利用可能になります。

ChatGPT searchがスタート (2024/11/1)

ChatGPTの新しい検索機能「ChatGPT search」の提供を開始。従来より優れた方法でウェブ検索が可能となり、関連するウェブソースへのリンク付きで、迅速で最新の回答を提供します。

Plus、Team、SearchGPTウェイトリストユーザーを対象に、モバイルとデスクトップアプリ、およびchatgpt.comで利用可能に。EnterpriseユーザーとEduユーザーは数週間後に、無料ユーザーは今後数ヶ月かけて段階的に提供される予定です。

Windows用ChatGPTデスクトップアプリが全ユーザーに提供 (2024/11/15)

Windows向けChatGPTデスクトップアプリケーションがすべてのユーザーに公開されました。Alt + Spaceのショートカットキーで素早くアクセスでき、アドバンスドボイスモードを使用することで、作業中にハンズフリーで会話や回答を得ることが可能です。

アドバンスドボイスをデスクトップウェブ版で提供 (2024/11/20)

chatgpt.comのデスクトップウェブ版でアドバンスドボイス機能の提供を開始。有料ユーザーを対象に、プレゼンテーションで使用する内容の発音なども簡単に学ぶことができるようになりました。

GPT-4oが機能強化アップデート (2024/11/21)

GPT-4oの最新アップデートが実施され、創造的な文章作成能力が向上。より自然で魅力的な文章を生成できるようになり、関連性と可読性が改善されました。
さらに、アップロードされたファイルの処理能力も強化され、より深い洞察と詳細な応答が可能になりました。

OpenAIが12日間追加機能を報告する (2024/12/5)

2024年12月6日:
OpenAI o1の利用が可能に。Proプランの報告が行われ月額200ドルでOpenAI o1-proの利用も可能になった。
詳細はこちら

AI駆動開発

まとめ

世間を賑わせるChatGPTおよびAI、生成AIでできること、向上することはたくさんあります。今後ますます性能が上がるとともにその可能性は広がるでしょう。

とはいえ、万能感のある技術でさえ、OpenAIという開発企業があってこそのものであり、明確なルールが定められていることは忘れないようにしましょう。

上手に使う⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠ことで、人間性を尊重し、社会全体の発展に資するような使い方を模索していくことが、私たちにとっての最大の課題であり、同時に最大のチャンスでもあります。
私たちの記事がその一助になれば幸いです。

AI活用のノウハウ集「AI総合研究所」サービスご紹介資料

「AI総合研究所 サービス紹介資料」は、AI導入のノウハウがないというお客様にも使いやすい最先端のAI導入ノウハウを知れる資料です。

資料ダウンロード
監修者

坂本 将磨

Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。

関連記事

AI導入の最初の窓口。

お悩み・課題に合わせて活用方法をご案内いたします。
お気軽にお問合せください。

AI総合研究所 Bottom banner

ご相談
お問い合わせは
こちら!