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Canva AIとは?「Visual Suite 2.0」の使い方、料金を徹底解説

この記事のポイント

  • Canva AIは、デザインプラットフォーム「Canva」に組み込まれた生成AIや支援AIの機能群を指す総称
  • テキストや音声によるプロンプトから、画像・動画・プレゼン資料・SNS投稿などのコンテンツを自動生成・編集できる
  • Visual Suite 2.0で“すべてが1つに”統合"
  • 企業・教育現場でも導入しやすい料金体系
坂本 将磨

監修者プロフィール

坂本 将磨

XでフォローフォローするMicrosoftMVP

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。


Canva AIとは、誰でも直感的に使える“オールインワンのAIデザインツール”です。
文章や音声から画像・動画・プレゼンなどを自動生成できるだけでなく、複数のツールや作業を1つに統合した「Canva Visual Suite 2.0」も登場。
教育・ビジネス・副業・SNS運用など、あらゆる場面で活躍するCanvaの最新AI機能をわかりやすくご紹介します。

Canva AIとは?

実際の操作画面
実際の操作画面

Canva AIは、デザインプラットフォーム「Canva」に組み込まれた、生成AIや支援AIの機能群を指す総称です。
テキストや音声によるプロンプトから、画像・動画・プレゼン資料・SNS投稿などのコンテンツを自動生成・編集できることが大きな特徴です。

Canva AIは、「誰もが直感的に使えるAIクリエイティブツール」 として、プロの現場だけでなく教育や副業、日常の資料作成まで幅広く活用されています。

【関連記事】
Canvaとは?できることや料金、実際の活用例を徹底解説!

Canvaの特徴

  • 月間2.3億人のユーザーコミュニティ
  • 年間100万件超のアイデア・機能リクエストに応える機能群
  • 教育、マーケティング、副業、チーム作業など、あらゆる業種・職種に対応

今まではデザインのプラットフォームというイメージでしたが、これからは統合プラットフォームになっていくでしょう。

Canva Visual Suite 2.0とは?

Canva Visual Suite 2.0
Canva Visual Suite 2.0発表機能

Visual Suite 2.0は、従来の「生産性」と「創造性」を切り離すのではなく、一つのワークフローに融合することを目的としたCanvaの最新スイートです。

  • プレゼン資料
  • ホワイトボード
  • ソーシャル投稿
  • 動画
  • Webページ

全ての作業がひとつに統合
全ての作業がひとつに統合

これらをひとつのプロジェクト内でシームレスに連携でき、デザイン・戦略・データ分析・コンテンツ制作が一気通貫で行えます。

主な新機能とAI機能の進化 (Canva Visual Suite 2.0 機能別まとめ)

近日リリース予定であり、まだ使えない機能もありますが
どのような機能があるかみていきましょう!

1. Canva Visual Suite(キャンバ・ビジュアルスイート)

Canvaでのウェブサイトイメージ
Canvaでのウェブサイトイメージ

いろんなデザインを1つの場所で作れる「オールインワン空間」 です。
プレゼン・ドキュメント・動画・SNS投稿・ホワイトボードなど、全部1つのプロジェクト内でまとめて作れます。従来の似たサービスよりもデザイン性にこだわれるところがCanvaの強みですね。

📌 もうソフトを行ったり来たりしなくてOK!全部Canvaで完結。


2. Canva Sheets(キャンバ・シーツ)

Canva Sheetsイメージ
Canva Sheetsイメージ

見た目がきれいなスプレッドシート(表計算)ツールです。
普通の表と違い、グラフや図解もきれいに仕上がり、AIが自動で「分析」や「計算式」も手伝ってくれます。

📊 Excelよりも「伝わる資料」が作りやすい表です。


3. Magic Studio(マジックスタジオ)

一括生成イメージ
一括生成イメージ

文章や画像の「自動生成・編集」ができるAIツールのセットです。
以下のような機能が使えます:

  • Magic Write:文書の下書きやSNS投稿文を自動作成
  • Magic Edit:画像の一部だけを変更
  • Magic Resize:デザインをSNSごとのサイズに一括変換
  • 一括ローカライズ:デザインを一瞬で多言語に翻訳
  • 一括作成:表にまとめた内容から複数のデザインを自動で作成

🪄 手間のかかる作業を「クリック1つ」で。大量の資料づくりにも便利!


4. Magic Charts(マジックチャート)

チャートの生成
チャートの生成

データを自動で「きれいなグラフや図」にしてくれる機能です。
Googleや営業ツールから数字を取り込み、チャートの種類もAIが自動で提案してくれます。

📈 プレゼンや報告書の「見せ方」に困らない、データの味方!


5. Canva AI(キャンバ・エーアイ)

会話してデザインを決める
会話してデザインを決める

話しかけるように使えるAIアシスタントです。ChatGPTのように、文章で指示を出すと、Canvaの中で使えるデザイン案を提案してくれるとイメージしてください。
例えば、以下のようなことができます:
「こんな資料を作りたい」「こんな投稿を考えて」と声や文章で指示すると、AIが最初の案を出してくれます。

🤖 何を作るか迷ったとき、アイデア出しから助けてくれます。


6. Canva Code(キャンバ・コード)

Code生成でウェブコンテンツ
Code生成でウェブコンテンツ

ノーコードでインタラクティブなWebコンテンツを作れるツールです。
難しいコードを書かなくても、以下のようなものが作れます:

  • クイズ・診断・学習ツール
  • シミュレーター(価格計算など)
  • 簡易Webページやパーツ

💡「こんな仕組みがあったら便利」が、誰でも形にできます。

ある程度、型が用意されてそうなので、精度の高いものが作れそうです。


7. Photo Editor(フォトエディター)

画像をその場で簡単に編集できるツールです。
背景を自動生成したり、画像の中の人物やモノをクリックだけで変えたり動かしたりできます。

📷 Photoshopのような編集が、プロでなくてもすぐできます!

背景画像をすぐに生成
背景画像をすぐに生成

このようにあらゆる機能にAIが搭載され、私たちの生活をアップグレードしてくれます。

Canva の料金体系

Canva の料金体系
Canva の料金体系

Canvaは、個人向けから企業向けまで、さまざまなプランを用意しています。

プラン名 対象 月額料金(1人あたり) 主な特徴 備考
Canva無料 個人向け ¥0 基本的なデザイン機能がすべて使える。創造性があればOK。 登録すればすぐに使える
Canvaプロ 個人向け ¥1,180 プレミアム素材や強力なAI機能(Magic Writeなど)が使える。 無料トライアルあり
Canvaチームス チーム向け ¥1,500(3人〜) チーム向け機能、共同編集、ワークフロー改善。ブランドガイドや管理ツールも含まれる。 3人以上から利用可能
Canvaエンタープライズ 企業向け 要問い合わせ 高度な管理機能、SAML対応、エンタープライズサポート付きのオールインワンソリューション。 セールス部門への問い合わせ要

年間プランだと16%以上の割引があるので、長期的に使う場合は年間プランを選ぶとお得です。
また教育機関や非営利団体向けに特別なプランも用意されており、割引が適用される場合があります。

実際の使い方【5ステップ】

Canvaは初心者でも簡単に使えるデザインツールで、テンプレートやAI機能が豊富にそろっています。ここでは、基本の使い方~AI機能の活用方法までをわかりやすく解説します。

① アカウント作成(無料OK)

  • 公式サイトでアカウント登録(GoogleアカウントやメールでOK)
  • 無料プランでも多くの機能が使えます

② デザインを選ぶ

  • ホーム画面で「プレゼン」「Instagram投稿」「チラシ」など目的に合ったテンプレートを選択
  • 白紙からの作成も可能

③ 編集画面で作成スタート

  • 左側パネルで「テキスト追加」「写真」「図形」「素材」などを自由にドラッグ
  • 自分の画像・動画もアップロードできます

④ ダウンロード・共有

  • 完成したら右上の「共有」ボタンから、PNG/JPG/PDF/MP4など形式を選んで保存
  • チームと共同編集することも可能

⑤ AI機能を活用(Canva AI)

  • Magic Writeで文章を自動生成
  • Magic Editで画像の一部を置き換え
  • デザインをSNSサイズに一括変換(Magic Resize)

まだ使えない機能もありますが登場が楽しみですね!

CanvaのAIモデル(LLM)は?

OpenAIからのケース報告
OpenAIからのケース報告 参考:OpenAI

OpenAIのケース報告によると、CanvaはOpenAIのAPIを活用していることを発表しています。

OpenAIのAPIを活用して、言葉、画像、アイデアから素晴らしいデザインを簡単に生み出せるAI製品スイート「Magic Studio」の一部を構築しています。また、Canvaは社内全体でChatGPT Enterpriseも活用しています。OpenAIとCanvaは、誰もがデザインイノベーションを利用できるように協力しています。

Leonardo.AIの活用

Leonardo AI
Leonardo.AI 参考:Canva

2024年7月にCanvaは、Leonardo AIを買収しました。
Leonardo AIは、AIを活用した画像生成プラットフォームで、CanvaのAI機能を強化するでしょう。

どこに何のAIモデルを使っているかの詳細は明言されていませんが、Magic Studioの一部機能はOpenAIのAPI、画像生成ではLeonardo.AIも活用しているようです。
また、社内前提でAIを活用していることも報告しており、AIに注力していくことは間違いないでしょう。

まとめ

Canva Visual Suite 2.0は、あなたのアイデアを「すぐに」「美しく」「簡単に」形にする環境を提供します。
AIがあなたのクリエイティブパートナーとなり、コンテンツ制作から共有、分析までをシームレスに支援してくれるでしょう。

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坂本 将磨

坂本 将磨

Microsoft MVP・AIパートナー。LinkX Japan株式会社 代表取締役。東京工業大学大学院にて自然言語処理・金融工学を研究。NHK放送技術研究所でAI・ブロックチェーンの研究開発に従事し、国際学会・ジャーナルでの発表多数。経営情報学会 優秀賞受賞。シンガポールでWeb3企業を創業後、現在は企業向けAI導入・DX推進を支援。

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