この記事のポイント
- この記事は国立国際医療研究センターにおけるOffice 365導入事例について述べています。
- Office 365の導入でメールシステムが改善され、場所を選ばずにアクセスできるようになりました。
- 紙ベースの業務がデジタル化され、情報共有が効率化されたことによりペーパーレス化が進展しました。
- パンデミック期にはMicrosoft Teamsが利用され、オンラインでのセミナー開催など新たな働き方が確立しました。
監修者プロフィール
坂本将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
国立国際医療研究センター(NCGM)では、2015年からOffice 365の導入により、医療・教育・研究の生産性と連携を飛躍的に向上させました。本記事では、彼らが直面していた通信手段の限定や容量問題、紙ベースでの業務がデジタル化を経てどのように変革されたのか、具体的な導入効果を紹介します。職員が場所に縛られずにメールを利用できるようになり、情報共有のスピードアップとペーパーレス化が進んだほか、パンデミック期にはMicrosoft Teamsを活用し、お互いの非接触でのコミュニケーションやオンラインでのセミナー開催によって、新たな医療提供の形を確立しました。
ヘルスケアおよび福祉業界分野に活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。ヘルスケアおよび福祉業界では、セキュリティとAIが回答を間違わないことは非常に重要です。特に患者さんなどの顧客に触れるサービスでの活用は十分に留意しましょう。
AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。
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【導入事例概要】
国立国際医療研究センター(NCGM)
国立国際医療研究センター(NCGM)では、複数の拠点施設の連携と効率化を目指して、2015年にOffice 365の導入を開始しました。メールシステムの改善をきっかけに、多様なOffice 365のツールが活用され、医療・教育・研究の高度な連携が実現しています。
【導入の背景】
NCGMのメールシステムは、施設内でのみ利用可能で、容量も限られていました。さらに、国際医療協力などの活動の効率化が求められていたため、Office 365の利用により、セキュリティを確保しつつ国内外問わず自由な利用を促すことが重要と判断しました。
【元々の課題】
職員は施設外でメールが使えない、容量も不足という問題に直面していました。また、紙ベースでの作業が多く、情報共有のスピードや精度に課題がありました。
【解決策】
Office 365を導入し、Exchange Onlineでメール容量を確保し、場所を選ばずにアクセスするシステムに移行しました。また、Microsoft Teamsなどを活用して、非接触での業務遂行や情報共有のデジタル化を推進しました。
【効果】
メールシステムが改善され、紙ベースの作業が電子化されたことでペーパーレスが進みました。コロナ禍ではTeamsの利用が広がり、セミナーや研究会がオンライン開催されるなど、作業の効率化やスピードアップが実現しました。