この記事のポイント
- この記事は日立コンサルティングが実施したデジタルトランスフォーメーション(DX)についての事例を紹介しています。
- 勤怠管理及び経費精算の入力率を向上させるため、Spontenaのチャットボットサービスを導入しました。
- Microsoft Azureを基盤にした新しいシステムを通じて、効率的な勤怠登録と経費精算の環境を整備しました。
- 導入後の勤怠登録の日次入力率は28.9%から86.5%に、週次入力率も60.5%から92.3%へ大幅に改善されました。
監修者プロフィール
坂本将磨
Microsoft AIパートナー、LinkX Japan代表。東京工業大学大学院で技術経営修士取得、研究領域:自然言語処理、金融工学。NHK放送技術研究所でAI、ブロックチェーン研究に従事。学会発表、国際ジャーナル投稿、経営情報学会全国研究発表大会にて優秀賞受賞。シンガポールでのIT、Web3事業の創業と経営を経て、LinkX Japan株式会社を創業。
日立コンサルティングが内部的なデジタルトランスフォーメーション(DX)に着手し、勤怠管理と経費精算の業務効率化のため、Spontenaのチャットボットサービスを導入しました。既存の業務プロセスでは、勤務情報の入力率に課題があり、効率的な業務遂行に限界が見えていた日立コンサルティング。この記事では、彼らがどのようにして間接業務の効率化に成功し、入力率を大幅に向上させたのかという実践事例を取り上げます。加えて、Microsoft Azureを基盤とした新システムの導入により、どのような変革がもたらされたのか、詳細に解説していきます。会社の革新に興味のある方々にとって、参考になる内容が満載です。
ビジネス全般に活用できるAIおよびDX導入事例をご紹介します。日本では、ChatGPTの登場から生成AIを用いたシステム、Azureなどのセキュリティを高めた生成AI活用が多く報告されています。AIの導入の活用法は、業界ごとに異なり、採用されるシステムも多様です。
この記事を通して 「導入アイデア・あなたに使えるサービス・導入のポイント」 の参考になれば幸いです。弊社ではAI導入の最初の窓口としてAI総合研究所を運営しています。導入のお悩みはご気軽に弊社にご相談ください。
【導入事例概要】
日立コンサルティングの企業ロゴ
日立コンサルティングは、勤怠管理や経費精算といった間接業務の効率化に向け、Spontenaが提供するチャットボットサービスを社内に導入しました。この取り組みにより、勤怠登録や経費精算をいつでもどこでも実施できる環境を構築し、業務の質の向上に寄与しています。
【導入の背景】
日立コンサルティングでは日々の勤怠管理や経費精算の正確な入力率向上が課題でした。勤務実態把握の情報精度を高めるため、全社員が期限内に適切に項目を入力することが求められていました。しかし、既存の方法では効率性に乏しく、業務改善が急務となっていました。
【元々の課題】
従業員が勤怠登録や経費精算などの間接業務を、会社支給のPCからイントラネット経由でのみ行っていたため、隙間時間を活用した入力や働く場所を選ばない柔軟性に欠けていました。その結果、入力率に課題があり、日々の実態把握が困難でした。
【解決策】
Spontenaが提供するチャットボットをMicrosoft Azureを基盤に使用し、Microsoft Teamsと連携することで、スマートフォンなどからもアクセス可能な勤怠管理システムを導入。このシステムにより、PCやイントラネットに限定されない環境を整え、従業員の利便性を向上させました。
新たな勤怠管理システムの導入
【効果】
導入後の入力率は大幅に向上し、日次入力率は28.9%から86.5%、週次入力率も60.5%から92.3%へと改善しました。これはチャットボットが入力リマインドを行ったり、利用者の勤務状況を把握してタイミング調節を行うなど、さまざまな工夫が実施された結果です。
チャットボットサービス導入による日次入力率の変化